勇者(仮)授業参観に行く3
主人公の俺朝日は、学校占拠事件に巻き込まれた際、ナイフで刺されたが、【不老不死】の能力で死を免れ、現在は裏で単独行動をとっている。
現在、俺は敵の手下五人を倒し、職員室を拠点としている。
俺は一つの作戦を立てた。
まず、わざと敵に見つかるように誘導し、敵がリーダー格などに念話で連絡をするよう仕向ける。そして、念話を使えるその敵を職員室までおびき寄せ、倒す。
その敵からの連絡が途絶えれば、奴らは俺を危険視し、増援を職員室に差し向けてくるはずだ。この方法で敵の戦力を分散させ、人質が集められていると推測される体育館で対峙する敵の数を減らす!これが俺の立てた作戦だ。
俺は刀を腰に挿し、職員室のドアを開ける。
「敵を探しに行くか」
廊下は静まり返っていた。人の気配はない。
(念話を使えるのは厄介だけど、その分、情報を流させるのに使える)
俺は少し足音を立て、わざと存在をアピールしながら廊下を進む。階段の近くで、
トン
端っこの教室から、何かが当たるような音がした。
「なんだ?誰かいるのか?」
教室のドアの前に行ってみると、**「関係者以外立ち入り禁止………」**の張り紙が貼ってあった。
なにか怪しい匂いがぷんぷんするぞ。
壁に背中を付けて、ゆっくりドアの左側からドアを開ける。左手でドアを開き、右手は刀の柄に置く。もし生徒が出てきたら危ないから、刀は一応鞘に納めておく。
ドアを半分まで開けた後、一気に全開に開き、刀を抜きかけて部屋に入ると………
「い、インコ?」
なんと部屋の至る所にインコがいる。全部緑色のインコ。なんか気持ち悪いな。どうしよう。全部こっち向いてくる。なんか怖い。こんなに大勢から見つめられたことないよ。やばい。誰か助けて。多分、こいつらが何かに当たった音だろう………
コツ、コツ、コツ、コツ
階段の方から複数の足音が聞こえた。敵だ。階段の方を見て、もう一度インコたちを見ると、
「うわっ!!」
こいつ、俺の顔すれすれで飛びやがって、驚いたじゃねーか!!驚いて床に倒れちゃった。
「おい!なんか声と音がしたぞ!!」
「あぁ、俺も聞いたぞ」
「そうか?そんなの聞こえたか?」
「やばい、来る」
俺はすぐに立ち上がる。どうする?廊下で見つかって、そのまま鬼ごっこして職員室まで連れて行くか?いや、向こうは魔法が使えるんだ。身体強化魔法で追いつかれるかもしれない………ここは一旦音を立てながら走って、鬼ごっこで職員室まで連れて行くか。
「よし!鬼ごっこの始まりだな…」
ここはまず走るが、その時気づかれるように音を立てながら走り、次の階段まで走って下り、職員室まで連れてくる。完璧!!俺天才。
「おい!あそこに誰かいるぞ!」
「あいつを捕まえろ!」
「どこにいるんだ〜?そんなやつ」
よし!見つかった!多分今ボスとかに連絡中だろう。後は職員室まで逃げきれれば俺の勝ちだ!
「俺たちから逃げ切れると思ったか?」
「……!?」
真後ろからそんな声が聞こえた。後ろを見ると、すぐそこに間抜けそうな奴がいた。なんかやばい!目がなんか決まってるぞ!!まずいぞ!追いつかれる!
「あぁ、思ったよ。クソ野郎!」
俺は前に飛び、体を回転させ、蹴りをくらわせた。
「やっば」
そう言って腕を十字にして防御体勢になった。
マジかよこいつ……結構強めのやつだぞ……受けきりやがった。もう一度体を回転させて壁に蹴っ飛ばした。危ねぇー、捕まるところだった。
奴が壁にぶつかって倒れたのを見て、もう一度走り出す。
「なんかわりぃな」
よし、階段まできた!後は降りて職員室まで行けば俺の勝ちだ。
よし!職員室に着いた。あとはあいつらに職員室に入るのを見られるだけだ。だけど、それにしても、
「はぁ、はぁ、はぁ、キッツ」
なんだろ。わかんないけど、きつい。やっぱりこれも魔力がないからかな。魔力がないだけでこうなるのか….……
なんかもういいや。職員室入っちゃお。
ガラ
ドンッ
なんかわからないけど、何かにぶつかって倒れちゃった。
「いてて」
「よお、クソ野郎」
「へ?」
恐る恐る上を見ると、倒して寝かせてたはずの敵五人が立っていた。
「マジかよ….…」
終わった〜〜




