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勇者(仮)の俺の話  作者: モヒチャン


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勇者(仮)依頼の帰り

「じゃあ、刀は探さないから、村の人とかギルドへの報告は私がしておくわ」

そう言って栞と別れ、俺はひとり刀を探し続けた。


「やっと見つけた〜。この森、枯葉が多すぎて見つけるのに時間かかった……」

村に戻った頃には、すっかり夜が明けていた。周りを見回しても、正晴も、ののかちゃんも、あきともいない。


「……あいつら、もう帰ったのか」

刀を腰に差しながら、ぐったりと空を見上げる。


「……もう朝か〜」


「まったく、刀探すのにどれだけ時間かかってるのよ」

背後から聞こえた声に、思わず肩をすくめる。


「いやいや、俺けっこう全力で探したよ?」


「雷で早く走れるようになったんじゃないの?」


「森の中だぞ。火災になったらどうするんだよ」


「知らないわよ。引火したらあなたの責任でしょ?」


「え……」


「ていうか、あのネズミ野郎は何がしたかったの?」


「さぁな。ま、もう会うことはねぇだろ。……たぶんな」


そう呟いて、あくびをひとつ。

「家に着いたら寝よ……」

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