二日酔い痛てぇよ、痛くないだろ?くそ痛てえよぉお2
「ゔぁぁぁぁあ!! 痛〜い!! 痛いよ!! 痛い痛い、二日酔いが痛いよ〜!! すっげぇ痛い!!」
「「「朝からうるさいんだよ!!!!」」」
栞、正晴、あきとに怒鳴られた。ののかちゃんは少し遠くから見ている。
「あぁ?痛いんだよ!! 頭が!!」
「知らないわよ! あんたが悪いのよ! あんなに飲むからでしょ!!」
「そうだよ! だからやめとけって言ったのに……」
「ほんとですよ! あんだけ飲んだらそりゃあ……」
「てか、あの姉ちゃんに張り合おうとするから……あの女、おかしいんだよ」
「ほぉ〜? あきとく〜ん、それは誰のことかな〜? ん〜? あ・き・と・く〜ん?」
「ひっ!? 誰でもありません!!」
「じゃあ、誰のこと言ってんのかな〜? ん〜〜?」
「あ……え〜と、空想上…そう!空想上の人物です!!」
誇った顔をしたあきとを栞が頭をぐりぐりしている。うわーめっちゃ痛そう。……いやいや、俺の方が痛いからな、あきとくん。
でも、やっぱ栞おかしいんだよな。俺より飲んでたのにケロッとしてる。俺、一応「勇者(仮)」で、たぶん勇者体質のおかげで昔は飲めなかった量も今じゃちょっと酔うくらいになったけど……それでも限度あるっての。
周りがバカみたいに強いから、それに合わせて飲んだら地獄を見る羽目になる。マジで。でも酒うまいんだよな〜この世界の酒めっちゃうまいからがぶがぶ飲んじゃう。
でも、みんなも二日酔いするよな? するよね? ……って思ってたら、俺の視界に現れたんだよ。
栞。
いた。ここにいたよ、ヤバいやつが。
一滴も酔ってない奴が、目の前に。──ちょっと、いや、かなりキモい。
「今なんか、私の悪口考えなかった? 朝日?」
「いえいえいえ、全然。頭が痛すぎて、何にも考えられません!」
「……あっそ」
エスパーかよ。怖すぎるだろこの人。
「誰か、味噌汁作ってくれない?」
「ほんっとに大丈夫? いいけど、吐かないでよね」
「それは大丈夫……うぷっ」
「おい、大丈夫じゃねぇだろそれ!」
……俺、死ぬかもしれん。
―――――
少し時間が経って──
「ほい、味噌汁だよ」
「さんきゅー、栞……」
うめぇ〜〜! 味噌汁、めっちゃ美味い!! ……ま、俺が作ったほうが美味いけどな。
「ねぇ、あんた。今なんか失礼なこと考えなかった?」
「いえいえ、全然! 『うめぇ〜』としか思ってないです!!」
「……あっそ」
いやもう、だからこいつエスパーだって。怖ぇぇぇ〜〜〜!
でもまぁ、痛みもだんだん落ち着いてきたし。やっぱり二日酔いには味噌汁だよな〜〜。




