勇者(仮)クエストに行ってきます!6
「よっしゃ! 行くぞ、お前ら!!」
「「「おぉーーーーっ!!!」」」
「そんじゃ……作戦開始!!」
俺が叫ぶと、仲間たちが一斉に動き出す。
「重力魔法!《グラヴィティ・ロック》!!」
栞の魔法が発動すると、空へ跳ね上がった巨大サメが――ピタッと止まる。
まるで見えない鎖に縛られたように、空中で硬直した。
「今だ、正晴ッ!!」
「行くぜ……一時間前の状態に設定して――
《修正魔法・リセットライン》!!」
正晴の魔法が閃光となってサメに直撃!
バチバチと火花を散らしていた雷の皮膚が、
みるみる剥がれていく。
異常な“雷の鎧”が、完全に剥ぎ取られた――!!
「朝日!! 仕上げ、頼んだッ!!」
――ああ、任された。
ちょっとかっこいい……
「栞! サメを上にぶん投げてくれ!」
「えっ……? わかった!
重力魔法!《スローグラヴィティ》!!」
ふわりと、空中に持ち上がるサメ。
重力の軸が上へ反転し、巨大なサメがさらに高くまで上昇していく。
「よし! 行っくぞおぉぉぉぉおッッ!!!」
俺は地面を蹴って大ジャンプ。
重力すら振り切る勢いで、サメに向かって一直線――!
「――刹那一閃!!!!」
刀を一閃。風を裂くように――いや、空間ごと断ち割るように!
「喰らえええええええええぇぇッッッ!!!!」
ズバァァァァアアアアアアンッ!!!
空中でサメの身体に斬撃が入ったまま――
ドオオオオンッ!!
巨体が湖面に激突。水しぶきが爆発する。
俺はうまく着地し、刀をスッと鞘に納めた。
……沈黙。
「……まさか……切れてない?」
栞がぽつりと呟く。
「わかんねぇな……」
正晴も、水面をじっと見つめていた。
俺は、ゆっくりと刀を鞘に戻す。
「――大丈夫だ」
カチャッ。
その瞬間――
湖の水が、真っ赤に染まった。
そして……サメが、真っ二つになって水面に浮かび上がる。
「な? 大丈夫って言っただろ?」
「WOW! さっすが朝日さん!」
「おいおい、おだてたって何も出ねぇぞ」
「……はぁ……」
栞が呆れたように肩をすくめる。
――肩の力が抜けて、俺はその場にへたり込んだ。
「終わった……」
そのとき、タキムラさんが近づいてきて言った。
「おい、坊主。やるじゃねぇか。さすがは若手のホープだな」
差し出された手を握って、立ち上がる。
「なんか腹減ったな……」
「さっき食べたばっかだろ」
「運動したから腹減ったんだよ」
「なんだよそれ」
「なぁ、サメって……うまいのかな」
「「「え!? 食うの!?」」」
「なんか美味しそうじゃない?」
「「「無理です!!」」」
「絶対臭いよあれ!」
「見た目からして泥臭そうです……」
「ひぃぃぃぃ……」
タキムラさんが苦笑いしながら言った。
「まぁまぁ兄ちゃん、ギルドに戻ったら報酬渡すよ。そのあと俺ん家で飯でもどうだ?」
「いいっすね!」
「「「喜んで!!」」」
――こうして、
最悪の“巨大雷サメ事件”は、ついに幕を閉じた。
どうも、モヒです!!
祝・第45エピソード達成〜!!
いや〜、皆さん、暑い日が続いてますね。
熱中症には本当に気をつけてくださいね。水分、塩分、大事です!
さてさて、45話目を書き始めて約3ヶ月。
長かったような、短かったような……そんな不思議な感覚です。
人間って、1年経って「短かったな〜」って思うのは、実はその1年間の出来事を忘れて、思い返したときに情報が少なくて短く感じるから……らしいです!へぇ〜ってなりますよね(笑)
……この物語、まだまだ終わりません!
朝日には、これから魔王の幹部たちや、あの“魔王本人”との戦いが待っています。
さらに熱く、さらに激しく、そしてもっと面白く――!
どうぞ、お楽しみに!!
では今回はこの辺で。
これからも、応援よろしくお願いします!
頑張っていく所存です!
それでは、また!
モヒでした〜!!




