勇者(仮)、暗殺少女を追いまくる!!
「おい!! バカ谷!!」
「うぉっ、なんだよ急に」
「さっきから何回も呼んでるのに、なんで反応しないのよ!!」
「え? 嘘、ごめん」
俺は昨日からずっと考えていた。あの子――切りかかってきたあの子、なんだか躊躇していたように見えた。もしそうなら、なぜ? 理由が分からない。
「はぁ、そんなにその子が気になるの?」
「ん? あぁ、気になる」
「不思議ね。見つけたらどうするつもり?」
「そうだな……まずは話し合う」
「話し合えるの? 今度こそ本気で殺されるかもよ?」
「そのときはそのときだ。じゃあ外探してくる。鍵、帰るとき閉めといて。じゃあな」
「はいはい、わかりました」
家(小屋)を出て街を歩き回る。暗殺者探しなんて普通じゃないけど、俺は俺。不死身だし、何とかなるだろ。
そう思っていたら――
来た。殺気。間違いない。
少し遠くから感じる。路地裏に入ろう。後ろ……いるな。見えないけど、気配はする。行き止まりまで誘い込もう。
ガサッ。音がして、振り返ると――
ナイフを握ったあの子が飛びかかってきた。
だがしかし! 俺は不死身! 勝ったな。
「油断したわね」
「それはどうかな?」
……って、念のため一発目は避け――やば、遅れた。
ナイフが腹をかすめた。
「さっき『それはどうかな?』って言ったくせに、ださいわね。……これで私、殺人犯ね」
「おいおい、まだ死んでないぞ」
「いや、君はもう死んでいる」
「そんなわけ……ない、だろ」
ドクン。心臓の音が耳に響く。体が……動かない。マズい。
「はぁ……これで殺人犯になっちゃう。どうしよう、罪悪感で死にそう……」
視界が朦朧とする。やばい、死ぬのか、俺……いや、ん? なんだ? 視界が……戻ってきた? 指も動く。
毒、どこいった? 体、動くじゃん。
「……はぁ、どうしよう……私もう殺人者なのね……もう嫌だ……」
向こう向いてる。気づかれないように近づき、肩を軽く叩いて言った。
「誰が死んだって?」
「ぎゃああああああ!! ごめんなさいごめんなさい許して!! きゃああああ、誰か助けてーーー!!」
やばいやばい、パニックだ。このままじゃ通報される。
「落ち着け! 大丈夫だから!!」
「え? どうして? なんで生きてるの? なんで? なんで……?」
「いいから落ち着けって……!」
なんとかカフェに連れ込み、落ち着かせるのに超苦労した。
「……落ち着いたか?」
「……うん……」
やっと希々花が小さく頷く。さっきまで泣きじゃくってたのが嘘みたいだ。
「まず、俺は死んでない。わかったな?」
「……うん……」
「だから、君は殺人者じゃない」
「……ほんと……?」
「ほんとほんと。俺、不死身だから」
ぽかんとした顔。涙ぐしゃぐしゃの顔が、少しだけ緩んだ。
「……なにそれ……意味わかんない……」
「だろ? 俺、不死身だから毒無効なんだと思う」
「……嘘でしょ……」
彼女が小さく笑った。ほんの、ほんの少し。
「……でさ、君に聞きたいことがある」
「……なんですか……?」
「なんで、俺を狙ったんだ? 誰かに命令された? それとも家族のためか?」
希々花の顔色が曇った。拳をぎゅっと握り、俯く。
「……弟が……いるの」
「弟?」
「10歳……。だから私が稼がなきゃって……。転生者を殺せば名前が売れて、仕事も増えるって……」
「……」
「でも……殺したくなかった……。怖くて……でも……殺さなきゃって……」
小さな肩が震える。
「……そうか」
俺はしゃがんで、そっと彼女の頭に手を置いた。
「……なぁ、俺のパーティに入らない?」
「こちらチョコパフェです。ごゆっくり」
「あ、どうも。って、はぁ!? 馬鹿じゃないの!? いきなり……!」
「ちょっと待て、何このチョコパフェ。俺頼んでないけど?」
真っ赤な顔で立ち上がろうとする希々花を止めた。
「……また今度ゆっくり話そ。これ、俺の住所。答えはまた今度教えて」
「……うん、考えておく」
「これからは、弟と一緒にちゃんと生きていけ。俺が手伝ってやる」
「うん……ありがとう。じゃあ、帰らなきゃ……バイバイ」
「あ、ちょっと待って。名前、聞いていい?」
「名前? 私の名前は二宮 希々花」
「うん、いい名前だ」
カフェを出ていく希々花を見送り、俺はコーヒーを一口。
目の前には――彼女が頼んで一口だけ食べて帰ったチョコパフェ。
……これ、俺が払うのか?
はぁ……もったいないし食べとくか。
暗殺者を探しに行ったはずが、なんか無駄な出費だけ増えた気がする。
どうも、こんにちは!!
もっちゃんことモヒです。
では、いきなり本題に入りましょう。
今回登場した二宮希々花というキャラクター、最初はちょっとセクシーな女性にしようと思って書き始めていました。
ですが――なんとびっくり!僕、実生活でセクシーな女性に会ったことが一切ないことが判明しました。
昔どこかで会ったかもしれませんが……完全に忘れてました(笑)。
そんなわけで、セクシー系から可愛らしい女の子路線に急きょ変更。
書き直すのは結構大変で、「もうヤダ……」って一回投げそうになったくらいです。
それで気分転換に最近流行っていたアニメを見たら、めちゃくちゃ面白くて!
「よし、これぐらい面白い物語を自分も作ってやる!」と決心し、
ほとんど白紙状態のところから再スタートして、今に至ります。
いやー、さすがの僕でもきつかった。
ほとんど一から考え直さないといけなくて、結構……いや、かなり大変でした。
誰か……セクシーな人、現れないかな。女性限定でお願いします、男性なら僕吐きます(笑)。
――さて、話を変えましょう。
そろそろ梅雨入りかな?(※2025年5月末時点)
洗濯物が干せない!!生乾き臭がつくのは絶対イヤ!!
周りの人に「こいつ臭っ」って思われたくない!
皆さんもきっとそうだと信じています。
あと、彼女欲しい!!……じゃなくて(笑)、
皆さんも体調には気をつけてくださいね。
では、さらば!
モヒでした!!
ドロン!!
⸻
次回予告!!
「けほっけほ、誰だよこんなところに煙炊いたの!!」
「分かりません、誰でしょう」
「希々花さ、タメ口でいいよ」
「そうですか、でもまだ私はこれがいいです」
「そ、そうか、それなら別にいいけど」
「はい、そうしましょう」
「次回!!未定!!」
「ちょっと待ってください。この前までなんか未定ではなかったんじゃないですか?」
「まぁ、その予定が変わったんだ。まぁ大丈夫だ。安心しろ!!」
「ちょっと無理かも……」




