#1 かつての都
皆さん初めまして。ブルングです。
今回はファンタジー小説に挑戦してみました。
楽しんでいただけると幸いです。
串に刺された魚が、焚き火に照らされて白銀色の反射光を放っていた。
「うーん///美味しい!ねぇネプチューン?」
ルーファがその長い耳をピクピクとさせながら、焚き火を挟んで対角に座る彼、ネプチューンへと話しかける。
「この魚はいけるな。"アリュ"だったか?教えてくれた爺さんには感謝しなければ」
「うん!そうだね!はふはふ……」
ルーファはそう言って口いっぱいにアリュを頬張った。エルフ特有の白い髪と美しい容姿も相まって、美味しそうに魚にかぶりつくその姿は、言葉にできない愛らしさを含んでいた。
ネプチューンはそんな彼女を優しい眼差しで少し眺めたあと、食べかけのアリュを地面に刺して立ち上がる。
彼の身につけた重装鎧が低い金属音を鳴らす。鋼鉄でできたその鎧は、月明かりと焚き火の炎に照らされ、鈍い銀色を放っていた。
ネプチューンは腰にぶら下げた双眼鏡を手に取り、目的地の方を見る。
「ねぇネプチューン。その遺物、そんなによく見えるの?」
「あぁ。目で見るより10倍はよく見えるぞ。魔道具より性能がいい」
「ふーん。人間の10倍なんて、私にとっては当たり前に見えるんだけどなー?そんな物を10万ニューで買ったの?」
「2人で見た方が効率がいいだろう?それに、ルーファは暗い中ではよく見えないだろう」
「まっ!それもそうだねー!……ふふっ」
そう言って彼女は食事を再開する。彼女には魚しか見えていないようだ。
一方ネプチューンの目の前には、巨大な都市が映っていた。500メートルはあろうかという石造りの巨塔が何十と連なり、道と思われる場所には、何十、何百もの鉄の箱が放棄されていた。
「やっぱりここはよく見えるな。偵察にはうってつけだ」
「頑張って登った甲斐があったねー!モグモグ」
2人の間で、焚き火がパチッと音を立てた。
「あの塔までここから60キロと言ったところだな。途中には家屋跡もたくさんある。魔物がたくさんいそうだ」
「まっ!なんとかなるでしょ!他にはー?」
「そうだな。特にな……。いや、文字が見える。ここの名前かもな?」
「ふーん。どんなのー?」
「あぁ、こんな感じの文字だ。なんと読むかは、学者に聞いてみるしかないが……」
ネプチューンはルーファの方へ振り返り、剣の鞘でその文字列を地面に書き出した。その名を覚えているものは、今や自然しかいない。
"TOKYO"
焚き火の光が、優しくその文字を照らし出していた。
皆さん初めまして、ブルングです。これからも続きをちょくちょく投稿する予定です!
誤字脱字等ありましたら、コメントで指摘していただくと嬉しいです。(他にも、ここが読みにくい などのコメントもお待ちしています)
読んでくれてありがとう!!!