用語辞典・登場人物まとめ
ここでは作中に登場する用語、人物などの情報を50音順でまとめていきます
まだ項目が少ないですが、徐々に増やしていく予定です
【対爆盾 (アンチボム)】
正式名称は抗高速度衝撃干渉複合盾。ベーシックが装備する盾。戦闘用でもあるが、爆発物解体時に工兵が使用することもある。
【煌星竜 (エリジオン)】
竜皇が騎乗すると言われる幻の竜。
通常の大気圏内飛翔体とは比較にならない速度と軌道で動き、触れるものすべてを破壊する。
一度だけ西方辺境に姿を見せたものの、それ以降は竜都ヴルムノーブルから出ていないようだ。
【鬼人 (オーガ)】
緑がかった肌に筋骨隆々とした体格を持つ亜人種、強い結束意識を持ち部族社会を形成している。戦いとなれば勇敢に戦うが、普段は穏やかな一面もあり農耕や畜産を苦としない。
【巨人の遺物 (ギガントレリクス)】
この惑星に散在する石の武具、かつて伝説の巨人族ザウエルがもたらしたものと言われる。
現在まで剣、盾、鎧(石板の集合体)、兜の四つが確認されている。
【巨人のまじない】
巨人族ザウエルが残した不思議な術の数々。ベーシックはCエナジーを消費することで行使できるが、過去には生身で使用したらしき人物の記録も残っている。
【キャペリン】
草兎族の少女、活動的で陽気、旅先で身につけた独特の喋り方をする。
多くのメモに見てきたことをまとめているが、そのメモは何世代にも渡って受け継がれたもの。
【悪食竜 (グルム)】
竜の一種、猿のように長い手足と大きな頭を持ち、鋭い牙で岩すらかじり取ると言われる。
西方辺境との境目から南方の砂漠にはカナキバと呼ばれる特殊個体が存在した。
【ココ】
本名はココ・ゴードラン。鬼人の有力氏族の族長の娘だが、氏族とは距離を置いて竜皇軍へのレジスタンス活動に参加していた。
大柄な女性であり武に優れる。
現在は修復されたベーシックに乗っている。搭乗機体は「ベーシック・ウィルビウス」森の神の意。
緑に塗られ、木製の鎧と長柄の斧のような武器を装備している。この惑星の文化によって改修されたベーシックと言えるだろう。
【ザウエル】
巨人族、かつて祈りによって天から降り、悪しき竜を滅ぼしたと伝えられる。
【獅子頭 (サジャ)】
ライオンの頭を持つ獣人。鬼人に次いで体格が良く、武闘派の筆頭に数えられる。その歴史は戦いの歴史であり、誰もが生まれながらの戦士である。
族長であるレオは旗艦のリーダーとなっている。
【蜘蛛手 (ジグ)】
人の胴体に蜘蛛の体を持つ獣人。二列四段の目と、肘関節が3つある長い腕が特徴。独特の哲学を持つ思慮深い種族。
レジスタンスの船には数人が乗り込んでおり、ノチェは弓の名手。
【鍛造レベル(シスレベル)】
星皇軍の定める材料工学状の分類、一定のレベルより上は製造できる工場が少なくなっていく。
【シャッポ】
草兎族の女性、商売人であり優れた頭脳を持つ。一回の行商人に過ぎなかったが、故あってレジスタンスの参謀役をつとめる。キャペリンの姉。
【シール】
ヒト族の少女。西方辺境の村に住んでいたところをナオに連れ出される。
幼少期に目を奪われ、祈りを捧げる巫女にされていた。目は生体ゲルによって治療済み。
その祈りの力はベーシックの駆動エネルギーとなり、巨人のまじないを行使する力ともなる。
現在はナオの機体を奪い竜皇軍と戦っている。搭乗機体は「ベーシック・リサナウト」
リサナウトは「贈り物」の意。
【星皇軍 (せいおうぐん)】
星皇銀河を支配する星皇に属する軍隊、その活動は多岐にわたるとされるが、ナオ少尉の経験しているのは青旗連合の無人機との戦いのみだった。
軍規は厳しく、兵士の自由はかなり制限されていたようだ。
【太母 (たいぼ)】
いくつかの種族の伝承に残る謎の存在。
球状の範囲に熱を留める「熱圏」を作り出す能力を持つ。
また、竜使いは北方辺境にて、太母に会って竜を授かると言われる。
【中央平原】
主にヒト族やその他の知的種族が住む広大な平原地帯。あるいは東西南北の辺境地帯に対しての呼び方。
【トボの樹】
太い幹を持つ頑丈な樹。
非常に硬いため竜の食用とならない。建材に利用されるほか、ベーシックの鎧や武器として加工されることもある。
西方辺境でよく見られるが、大陸全土にもそれなりに分布している。
【ナオ=マーズ少尉】
本作の主人公、星皇軍所属の軍人であり生産兵。青旗連合との戦いに従事していた。
軍人としては生真面目で融通が利かず、軍規を第一に考える傾向がある。現在は多少の緩和を見せているが軍規は常に頭の片隅にあるようだ。
搭乗機体はベーシック・アグノス。かつてベアという人物の乗っていた機体である。
【ノチェ】
蜘蛛手の女性、保守的な蜘蛛手の中では例外的に快活で好奇心旺盛、弓の名手
【ブラッド】
ナオの属する小隊のメンバー、白兵戦の専門家でありベーシックでも接近戦を得意とする。
青旗連合の無人機に対して多大な戦果を上げているが、その異様な戦いぶりは上層部から評価されず、少尉として戦地に立ち続けていた。
【青旗連合 (ブルーフラッグ)】
星皇銀河に現れる謎の存在。ほぼ無人機のみで構成されており、星皇軍と長い期間戦い続けている。
シールが語った惑星の伝承に「青い旗のもとに集いし賢者たち」との一節があるが……?
【甲竜 (ベガント)】
固い鱗を持つアルマジロやセンザンコウのような竜。凶暴な竜の中では比較的温順であり家畜化も可能、食肉として見た場合、過食部分はごくわずかだったが、技術的改良により加工手段や調理法が生まれている。
【辺境】
中央平原に対しての呼び方。東西南北に存在し、人類は開拓して居住地を広げたり、竜が侵入してこないように守ったりしている。
【増加装甲 (プラスアーマー)】
ベーシックの装甲、パネル状になっており装甲表面に貼り付ける形で増設する。基本配色は青。
この増設用のアタッチメントを使い、ベーシック・ウィルビウスなどは木製の装甲を増設している。
【爆華伏竜 (ブラムヴォル)】
平たい体と放射状に地面を掴む六本の足、頭から生えた日本の触角と言うクワガタのような竜。
爆発性の体液を操り、広範囲を巻き込む自爆攻撃や、時間差で自然発火からの爆発を起こす体液を飛ばすなどの能力を持つ。騎乗する竜使いは独特の服装をしており、難燃性の液体で濡らした衣服で全身を包む。
【青旗連合 (ブルーフラッグ)】
星皇軍と敵対する勢力。ナオの属する星皇軍は主にこの勢力と戦っていた。
数多くの惑星に基地を持ち、無人機を量産していたが、青旗連合の生きた人間が目撃された例は知られていない。
【ベア】
ナオの属する小隊の構成員。階級は少尉。フルネームはベア=フォーセズ。
心優しい人物であり、砂漠にて静かに滅びを迎えた。
現在ナオが乗っている機体はもともとはベア少尉のもの。
【ベーシック】
多環境戦闘用機動兵器、星皇軍の主戦力である搭乗型ロボット。単独での長時間勤務が可能なタフネスを誇る。衝突実験用のダミー人形のようなシンプルな造形、装甲や武装はアタッチメントで追加していく。
【ベーシックの発掘と修理】
ナオたちの小隊は数十年から百年以上の時間差で惑星に現れており、それぞれのベーシックは大抵は朽ちた状態で発見される。
ジェネレーターさえ動かせれば巨人のまじないにより修理することが可能なため、レジスタンスではベーシックの発掘作業も行っている。
主にヒト族や獣人に伝わる伝承をもとにベーシックを探しているが、巨人族ザウエルの伝承があまりに多いために難航していた。
【マエストロ】
巨匠というコードネームを持つ人物、ナオの属していた小隊の隊長であり、専用の隊長機「ベーシック・マハーカーラ」を操る。
映画を好み、ナオを含めた隊員をよく撮影していた。本来は軍規に触れる行動だが、なぜか咎めを受けたことはないという。小惑星での作戦行動について何か知っていたようだ。
【鎚妖精 (ミルドワーフ)】
身長100センチ前後の小柄な獣人、多くはハンマーを背負っており、鍛冶仕事や工作を好む。
真の集合知を持つと言われ、多くの個体で経験を共有する。そのため個人という意識が曖昧で、船にいる個体もよく入れ替わっている。
驚くほどの理解力を持ち、ベーシックの修理や改造をこなすまでに成長している。
基本的には賑やかな人々であり、ピントのずれた会話が多い。なお性差が分かりにくいが、地上にいるのはすべて女性だという。
【夜烏人 (ヤルダ)】
カラスの頭と羽を持つ獣人、輸送に索敵にと活躍している。
意外と武闘派らしく、高高度から急降下しての投槍攻撃という一撃必殺の戦法を持つ。
【ユピテル級巡洋艦】
星皇軍の恒星間作戦行動用巡洋艦。全長300メートル。複数のベーシックを収容でき、千人以上が居住できるスペースがある。
かつて岩山の中で朽ちていたものを耳長が発見し、癒やしのまじないにより元の姿を取り戻した。現在はレジスタンスの本拠地であり機動要塞。
【傭兵】
星皇軍と雇用関係にある兵士のこと。傭兵は軍の組織に組み込まれるため階級が存在する。
【草兎族 (ラビリオン)】
ウサギの獣人、顔の横に垂れ下がった耳が多い。顔も体毛に覆われており人間よりも獣に寄っている印象。
生粋の商売人であり、多くの種族と渡りをつけて商売をする。
一族の代表は耳長と呼ばれるが、現在行方不明、シャッポが代理を務めている。
【竜】
この惑星に存在する特殊な生物、形状や大きさはさまざまだが、火を吐いたり岩と融合したりと特異な能力を示す種もいる。
人間が家畜として飼い慣らすことができたのは甲竜のみ。
【竜皇 (りゅうおう)】
すべての悪しき竜を統べると言われる謎の存在。幻の竜と言われる煌星竜を操る。
【竜使い】
竜皇軍の配下であり竜を操る術師、とても家畜化できない凶暴な竜であっても手足のように操る、操竜の際には竜の背に椅子を固定して騎乗することが多い。鎧をつけた岸風のものや、魔法使いのようなローブ姿の者など服装もさまざま。
【竜都ヴルムノーブル (りゅうと―)】
世界の中央に位置するとされる竜皇の都。徴兵と称してヒト族や鬼人などが集められ、何かの労働に従事させられている。
中央部はスモッグに覆われており空からも見えず、偵察などはすべて失敗している。
【レオ(獣人族)】
獅子頭の男、闘争心と強いリーダーシップを持ってレジスタンスを率いている。武人の側面がより強く、会議よりは戦闘を好む。
シュヴァリスト理想図書館にてまじないの力に目覚めるが、さほど素質は無いらしく、使える力は限定的なものである。武器は大だんびら。
【レオ=メルクリウス】
ナオの属していた小隊の一員。ナオと同じく生産兵であり、金色の巻き毛とリンゴのような赤い頬を持つ少年のような外見。
哲学的な人物であり、ものごとの本質や意味を考えていた。ナオの乗る機体に「探究者」という名をつけるべきと提案した人物。
【レジスタンス】
竜皇による徴兵などに反対して集まった集団、おもに獣人らで構成されている。
活動内容は辺境の開拓と、辺境へのヒト族の受け入れが主だったが、ベーシックなどによって戦力を増し、現在では竜皇の打倒を目指している。




