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お金持ちのブサイクの私は旦那へ復讐をする!

作者: 七瀬







私の旦那は? 私の父の会社の平社員だった。

でもある時、将来私の旦那になるこの男が私に近づいて来る。



『伊緒さん、僕とお付き合いしてくれませんか?』

『・・・でも、私はこの会社の会長の娘ですよ。』

『知ってます、でもお金やこの会社の社長になりたくて貴女に近づこう

としてる訳じゃないんです。』

『・・・じゃあ、どうして?』

『僕は、伊緒さん! 貴女の事を心から好きになったんです。』

『えぇ!?』

『僕はお金や地位など要らない! 貴女さえ居ればそれでいいです。』

『牧田さん、』

『どうか、僕と付き合ってほしい! 必ず、幸せにします!』

『はい!』






・・・今考えると? 浅はかな考えだったとあの時の私に言いたい!

この男が、“お金や地位が要らないなど考えられないからだ!”

【欲の塊】なぐらい、きっと喉から手が出るほど欲しかったのだろう。

私の事など、“愛どころか好きでもなんでもなかったと私は後で知る”





『俺はお前みたいな“ブサイクな女に興味はないんだよ!” 

ただただ、お前の親がお金持ちで立派な会社の会長だから俺はお前と

結婚しただけ! そうじゃなかったら、お前みたいなブサイクな女と

結婚なんかする訳ないだろうが!』

『・・・ひ、ヒドイ言い方ね、』

『今は俺があの会社の社長なんだ! 俺があの会社をどうしようと

誰にも文句を言わせないぞ!』

『・・・あ、貴方、』

『俺がお前を一度も抱かないのは知ってるか? お前がブサイクだからだ!』

『・・・・・・』

『でも外ではとっかえひっかえ若くて可愛い女を何人も抱いている!』

『・・・な、なんてことを言うのよ! 私の気も知らないで!』

『お前みたいなブサイクな女を誰が抱くんだ!』

『・・・あ、あの時は私の事が好きだからって、』

『“嘘に決まってんだろうが! ああでも言わないと結婚できないと思って

俺も必死だったんだよ!”』

『・・・ひ、ヒドイわ!』

『お前の方が酷いだろうが、』

『えぇ!?』

『こんなブサイクな女と結婚した俺の身になれよ!』

『・・・・・・』

『もう俺は寝る! お前はソファで一人で寝ろ。』

『・・・・・・』





私とこの男の結婚生活は完全に終わっていた。

でも? 私がこの男と【離婚】したいと言うと断られる!

今の地位をなくしたくないからだ!

また、“平社員”になるのが相当、嫌らしい。





・・・それならと思い、“私は旦那への復讐をする事を決める!”

まず最初にはじめたのは、【整形】だった。

そこから、私は若くてカッコイイ男の子達と遊び回る。

家には帰らなくなった、私の携帯には山のようにこの男からLINEやら

電話が鳴っている。

私はただただ、カッコイイ男の子達と写真を撮りまくった写真をこの男に

送りつけてやった。

流石に、この男もへこんだらしく少しの間何の連絡もなくなる。

私は高級ホテルで優雅に一人を満喫していた。

もう、固いソファで一人寂しく寝ることはない!





その頃、どこでどう調べたのか?

私が泊っているホテルにこの男がやって来た!



【コンコン】


『はーい! 今日は呼んでないけど?』

『おい、お前! ここで何をしてるんだ!?』

『・・・貴方、』

『誰か来たの?』

『“いつも話してるバカ旦那よ!”』

『お前誰だ?』

『“私のボーイフレンドよ。”』

『はぁ!? 早く帰れ! 俺と妻との話だ! 部外者は出て行け!』

『貴方が出て行きなさいよ、“一番の部外者でしょ!”』

『おい、そんな事を言っていいのか?』

『勿論よ! パパにはもう、“私達が上手くいってない事や離婚の話も

ちゃんとしてるのよ! もう終わりね!”』

『・・・お、お前な、』

『今まで黙ってたけど、“アンタだってブ男でしょが、自分がイケメンと

でも思ってた? バカじゃないの!”』

『・・・そ、それは、』

『“元の平社員に戻れば!”』

『えぇ!? オッサン、元は平社員かよ! 笑えるな~!』

『うるさい、このガキ!』

『もう出て行って! もう貴方とは顔も合わせたくないわ!』

『おい、伊緒、』

『こんな時だけ、名前で呼ばないでよ! 吐き気がするわ!』

『まあ、そういう事だ! オッサン、出て行け!』

『・・・い、伊緒、』








散々、好き勝手にやっていた旦那とは弁護士を通してやっと別れられた。

旦那に“お金は一切ない!”

私がこうなる前に、旦那の方が先に浮気をしていたのもあって旦那に私が

払うお金は一円もなかった。

“無事に離婚もできたし!”

今は、新しい顔と体を手に入れて若い男の子達と私は遊びまくっている。

初めて感じる喜ぶ。

私は当分、この幸せを手に入れるつもりだ!

もう、あんな“元平社員の元旦那”みたいな男はこりごりよ。

今の幸せを私は手放したくないの!



最後までお読みいただきありがとうございます。

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