ピパロン王国警備隊 第11話 トンデも魔法使い
〇謎の光
ルミ隊員「...暑い!パトロール中はうちわも無いなんて。もう少し夏のパトロールの事を考えて欲しいです。」
トーマ隊長「まぁ、チャリだしな。動いている間は結局うちわ仰げないしな。
そうだ。ちょっくらラーメン屋でも行くか。」
ルミ隊員「何度言ったら分かるんですか!トーマ隊長は遅番と言ってるんじゃないですか!それに夏にラーメンとか熱々じゃないですか。」
トーマ隊長「いや、夏のラーメンが1番美味いんだ。」
ルミ隊員「私、熱々はあまり好きじゃないです。」
トーマ隊長「ルミ隊員、猫舌だしな。」
ルミ隊員「とにかく、ラーメンはダメです!」
ビュン!
ルミ隊員「あれ?さっき光が通りませんでしたか?」
トーマ隊長「何言ってるんだ。見間違いだろ。」
ビュン!ビュンビュン!
ルミ隊員「ほ、ほら!トーマ隊長見ましたか!?」
トーマ隊長「ああ。見たぞ」
ルミ隊員「あ、光が行っちゃう!追いかけましょう!」
〇走って走って...
トーマ隊長「はぁ、はぁ、急に走るなよ。」
ルミ隊員「いや〜。よくある好奇心ってやつです。」
トーマ隊長「ルミ隊員は、いつまでも子供だなぁ。」
ルミ隊員「やっぱり大人も遊び心が必要ですよね。」
トーマ隊長「なんだ?今日はやけにあっさりしてるなぁ。」
ルミ隊員「疲れてツッコミが出来ないだけです!」
トーマ隊長「俺たち、良く山まで走ったよな。」
ルミ隊員「そうですね。小屋でもあったら入りましょう。」
トーマ隊長「あっ!こんな所に小屋が!やすもう!光も中に入って行ったぞ!」
コンコン
ルミ隊員「お邪魔します。」
ギィーギィー
ルミ隊員「(だいぶ古そう)失礼します。」
謎の女の子「あっ、ちょ!」
バーン!!!
ルミ隊員「み、耳が...は、破裂しそう...」
〇2人に災難が
謎の女の子「ん?お客さん?」
トーマ隊長「入って来たらいきなりバーンだぜ。」
謎の女の子「ああ、また失敗ね。」
ルミ隊員「子供1人で山なんてだめよ。」
謎の女の子「私何歳だと思う?」
ルミ隊員「4~5歳くらい?」
謎の女の子「10歳。」
ルミ隊員「えっ?全然見えない。」
魔法使い「実は魔法使いなの」
ルミ隊員「何言ってるの。そんなの存在しないわ。」
魔法使い「じゃあ証明させるわ。して欲しいことある?」
トーマ隊長「はーいはーい!ラーメンが食べたい!」
魔法使い「OK。えいっ!」
ルミ隊員「ん?これは、麺...だけ?」
魔法使い「失敗。カップラーメンでお願いします。」
トーマ隊長「仕方ないな。良いだろう。」
魔法使い「えいっ!」
トーマ隊長「な、なんで...火?」
ボウボウ
トーマ隊長「ギャァァ火ガァァァァ!!」
ルミ隊員「どうしましょう。トーマ隊長の服に火が!」
魔法使い「私が止めて見せます!」
トーマ隊長「お、おまえが原因の元じゃないか!!信頼出来ないんだよ!」
ジャバーん
ルミ隊員「み、水が!多すぎます!滝のように流れています!」
トーマ隊長「ギャァァ!水ガァァァァ!ツメタァァァ!」
魔法使い「じゃあ、消化器で!」
ジャー
トーマ隊長「*#※♡☆*!」
ルミ隊員「トーマ隊長はもう火はついてません!てゆうか、なんで顔にかけたの!?」
魔法使い「すいません!水で浸水気味で、良く見えなくて...」
ルミ隊員「*☆※#*♡※!
だから顔に!
☆○*#★※♥*!
かけないで!」
トーマ隊長「お、オレをほっとくな!俺は泳げないんだ!ああ、もう首まできてる!アァァァァ!この世は終わりダァァァ!」
ルミ隊員「何言ってるんですか!窓やドアを開ければ...届かない...いや、泳げば...うう、服が重い...」
トーマ隊長「ブクブク...ブハッ!」
ハァハァ...
〇外は...
ルナ隊長「休暇もらったから驚かそうと思ってタイミングを伺ってみたけど、中々小屋から出で来ないわね。
もう、開けちゃいましょう!」
ギィー ジャーァ!
トーマ隊長「お、お姉さん。ありがとうございます!」
ルミ隊員「水が流れて...もう、山のウォータースライダーです!」
ルナ隊長「...何があったの?」
ルミ隊員「ルナ姉!何でココに?」
ルナ隊長「あとで、状況説明お願いね。」
トーマ隊長「ココの山は、結構急なんだよな。」
ルミ隊員「あっ!木が!ぶつかる!」
バーン!
トーマ隊長「何でオレだけ~!」
ルミ隊員「あっ、以外と高くなかった。」
トーマ隊長「もー。驚かせるなよ。」
ルミ隊員「1番ビビっていたくせに。」
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