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霧雨の天使たち 3

 次の日の休み時間、あさみは美和と美咲に亜麻りりすの事を熱弁した。

「……という訳でね、超絶な美男美女カップルなのよ。亜麻先輩、すごく優しい人だし、憧れちゃうなぁ!」

 あさみの瞳はハートマークになっている。女性に対して敵対心を持つ事は多々あるものの、憧れを持ったという事に美和と美咲は驚いた。

「あさみが美人だっていうんなら、ものすごい美人なのね」

「うっわぁ、一回見てみたいなぁ!」

 美咲は興味深々の様子だ。美和は唇に指を立て、上目づかいに記憶を辿る。

「そういえば、兵藤先輩に公認の彼女が居るっという噂を聞いていたけど、その人が亜麻先輩の事だったのね。私も見てみたいわ」

「また今度、クラブにおいでよ! 絶対見て損は無いわよ!」

「でも、その前にあさみちゃんも彼氏作れるといいね」

 力んでいたあさみが、美咲の言葉で一気にしょげる。

「そうなのよね……告白されてもいい人が居ないし。って、美咲、あんたも人の事言えないでしょ」

「私は、自分が好きになった人じゃないと付き合いたくないもん。だから、とりあえず好きな人から探すよ」

 ぷーっと膨れて美咲が返した。それも一理あると思ったあさみは、あえて言い返さなかった。

「まぁ、二人ともリキまないで頑張ってちょうだい」

 美和が二人をたしなめたが、「彼氏が居る人は余裕でいいね」と言わんばかりに睨み返されてしまう。だが、付き合って一ヶ月のラブラブ期の美和にはあまり効果は無かったようだ。

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