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霧雨の天使たち 25

 そんな頃、美和と美咲は総合駅のホームに居た。

「今日は本当に色々な事があったよねぇ。警察に行ったりシゲルさんと会ったり……」

「そうね」

 美和は、駅から見える、すっかり日が暮れた夜の街の明かりをぼんやりと眺めながめていた。

「どうしたの? 美和ちゃん」

「ん、あさみからさっき聞いた話なんだけどね」

 そう言って、美和はお手洗いであった事を美咲に話した。

「りりす先輩……シゲルさんの事が好きだったんだ。でも、親戚同士だよ?」

「兄妹っていう訳じゃないから結婚しようと思えばできるけどね。私個人としては従兄のお兄ちゃんをそんな風には見れないけど、そういうのもあるかも知れないわね」

「そっかぁ……」

 美咲は、うつむき加減でしばらく黙った。

「ねぇ、美和ちゃん。あさみちゃんは誰が好きなのかなぁ?」

 美咲は指を唇に当て考えた。しかし、答えなど出る筈がない。

「遷くんとシゲルさん……どちらだったとしても大変だわね。遷くんには那子がついてるし、シゲルさんにはりりす先輩が居るし」

「あさみちゃん、大丈夫かなぁ?」

 美咲のつぶやきを残しつつ、ホームを通過する電車は星空の下、汽笛を鳴らして走っていった。

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