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霧雨の天使たち 14
それから楽しく遊ぶ気分にもなれず、二人はすぐに家に帰った。すぐにシャワーを浴びて部屋に入ったあさみは、まだ頭がぼうっとしたまま、何も考えられなかったので、手にしたゲームセンターの袋を開けて、とりあえず部屋にぬいぐるみを飾る事にした。
ウサギ、猫、鳥、犬……色んなぬいぐるみをローボードの上に乗せてゆく。最後にあさみはワニのぬいぐるみを手にした。
「あれ、こんなのあったっけ?」
首を捻ったが、可愛らしいものだったので気にせず他のぬいぐるみと一緒に飾ってみた。
一通り並べ終えたあさみは、そのままベットにごろんと横になる。
「りりす先輩……一体どうしちゃったのかしら? それに、あの路地裏の死体、もしかしてりりす先輩が……?」
嫌な予感があさみの中を走りぬけたが、それを消すように頬を軽く叩く。
「変な事考えちゃ駄目! とにかく明日先輩に聞いてみるしか無いわね」
そう言ってあさみは、布団を頭までかぶって思考をシャットアウトした。




