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霧雨の天使たち 12
「うわぁ、デートに誘われたの? やったね、あさみちゃん!」
次の日、あさみから話を聞いた美咲は、顔を輝かせる。
「デートっていうか、ちょっと遊ぶだけよ。他の男子とも散々遊んでるし、大した話じゃないって」
あさみは、口調とはうらはらに、まんざらでもない顔をする。
「でも、あさみは気に入らない人の誘いはいつも断わるんだから、それなりにあなたにも気はあるんじゃない?」
美和も冷やかし半分でニコニコしている。
「でも、那子どうするの?」
「もちろん内緒よ」
言いながら、あさみはムカムカしてきた。
「よく考えたら、なんで内緒にする必要があるのか分からなくなってきたわ。別に正式彼女から奪って浮気してる愛人じゃないんだから」
「まぁ、やっかいな事になるのを回避するという事で、いいじゃない?」
怒りの空気を冷ますように、美和はあさみをなだめた。
「ま、そうね。遊ぶからには楽しんでくるわ」
「報告待ってるね!」
「えぇ、楽しみにしていて」
あさみは、二人にとびきりのウインクを見せた。




