第六話:泥棒魔理沙と狂気の優曇華院(前編)
パーティは幻想入りしました。
分かってる人は分かってると思いますが、優曇華院は「うどんげいん」と読むキャラです。通称うどんげ
ちなみにうどんげは前編には出てきません。後編からです。
ヤマト達が気が付いた時には、別の世界に飛ばされていた。
「ここは・・・明らかに違う場所だな・・・」
ピコ麿が言った。
「やはり、魔王のせいで・・・」
琴姫が言った。
「くそっ、もう少しというところで・・・!」
ピコ麿は悪態を付いた。
「ところで、さっきの仮面の男・・・奴は一体何者だったんだ?」
ヤマトが呟いた。
「仮面の下は、恐らく俺の親父だ。」
リョウが言った。
「親父さんだって!?」
ヤマトは驚いて言った。
「しかし、もう夜になっちまったようだぜ?」
阿部さんが言った。
「ピコ麿様…この世界の月は、何かおかしくありませんか?」
月を見て疑問に思った琴姫が言った。
「俺には、普通の月に見えるが?」
リョウが言った。
(俺もリョウと同じで普通の月に見える・・・だが、巫女である琴姫ならば、目に見えない月の異常に気づくことができる・・・)
ヤマトは思った。
「待った、誰か来る!」
ロックマンが囁いた。
見ると、箒に乗った二人の女がこちらに向かってきていた。
片方は黒い帽子をかぶり、黒いローブをまとっていた。
もう片方は、金髪で洋服を着ていた。
「なんだ、ただの人間じゃないか」
黒い帽子の女が言った。
「迷い人か何かからしらね?」
続けて金髪の女が言った。
二人はヤマト達の前に飛んできて、箒から降りた。
「変な格好した奴もいるが・・・あんたら、こんなところで何をしてるんだ?」
黒い帽子の女が言った。
「ちょうどいいところに!ここがどこか知らないか?」
ピコ麿が尋ねた。
「はあ?ここは見ての通り竹林だぜ」
黒い帽子の女が答えた。
「私たちは急いでいるの。道案内なら他の人に頼んでよ。ほかに人はいないけど。」
金髪の女が答えた。
「いくぜ、アリス」
黒い帽子の女は、金髪の女に言った。
「ええ、魔理沙」
アリスと呼ばれた金髪の女が答えた。
そして、二人は箒に乗って飛び去っていった。
「行ってしまった・・・」
ピコ麿が茫然として言った。
「追いかけりゃ、ここから出られるかもしれないぜ?」
阿部さんが言った。
「急ごう!」
ロックマンは走り出した。
「この先に、妖魔の気配を感じますが大丈夫でしょうか…?」
琴姫が言いながらロックマンを追いかけた。
「妖怪が相手なら、覇王翔吼拳を使わざるを得ない!」
リョウもそう言いながらロックマンを追いかけていった。
「おい!待てよ!!」
ヤマトたちもあわてて追いかけた。
暫く行くと、大きな屋敷が見えた。
屋敷の前には、ウサ耳をつけた女が立っていた。
「この先へは行かせないよ!」
ウサ耳が木槌で襲ってきた。
「うおっ!?」
ヤマトは慌てて拳で木槌を受け止めた。
だが、特別に力を解放したわけでもなく、そのまま吹き飛ばされてしまう。
「いきなり何すんだよ!」
起き上ったヤマトは吠えた。
しかし、ウサ耳は答えることなく襲いかかってきた。
「チッ・・・この屋敷の門番・・・ってわけか!!」
ヤマトは木槌の一撃を避けると、構えた。
「これで木槌をぶっ潰しちまえば勝ちだ・・・フタエノキワミ・・・アッー!!」
次に襲いかかってきた木槌に一撃を放つ。
だが、相殺されてしまった。
「な…相殺!?」
次の一撃をギリギリ避けると、ヤマトは下がった。
「みんな!サポート頼m・・・」
ヤマトがサポートを頼もうとすると、ウサ耳は無数の光の玉を放ってきた。
「うおぉ!!?」
全員は避けるので精一杯だった。
「チッ・・・弾幕か・・・だが弾幕ならば・・・」
光の玉を飛ばす方向に規則性があることに気づいたヤマトは、その規則性を元に光の玉を回避し、ウサ耳に接近戦を挑んだ。
「フタエノキワミ・・・」
ヤマトが構えると、ウサ耳も木槌を振り上げた。
そしてウサ耳は木槌を振り下ろした。
だが、ヤマトは力を放たない。
その代わり、力を溜めていない方の腕で木槌を受け止めた。
「悪いな・・・この技を使うために力を溜めるときは、一つの腕に力を溜め込むのではなく、いったん全身に溜めておいた力を右手に一気に集中させる。つまり、相手の物理攻撃を相殺できる程度の力を溜めれば、こんな戦い方もできるってことだ!」
そう言うと、再びヤマトは力を溜め始めた。
「アッー!」
木槌を受け止めている腕の力も全て右手に集中させ、一撃を放った。
一撃を受けたウサ耳は跡形もなく吹き飛んだ。
「ふぅ・・・」
ヤマトは溜息をつくと、その場に座り込んだ。
「強力な一撃とはいえ、力を大幅に消費したな・・・ピコ麿、初めて出会った時にくれたパン、あるか?」
ヤマトは尋ねた。
「ん?あぁ。」
ピコ麿は答えると、ヤマトにパンを差し出した。
「すまん。」
ヤマトはパンを平らげると、立ち上がった。
「さて・・・行くか!」
ヤマト達は屋敷の中へと入っていった。
後編に続く。
何か会話が偏ってる気がする・・・
ちなみに私は東方はやったことありませんし、無論詳しくはありません。
故にウサ耳はあまりしゃべってません。
どんなしゃべり方なのかわからないので・・・