第五話:覇王翔吼拳を使わざるを得ない!
ニコニコRPG本編では第3話に該当します。
そろそろヤマトの外見を作りたいんだけど、まともなイラストなんてやったことないし、あまり自信はない。
とりあえず容姿はいいってことだけは定義している。
まぁ、勉強してみる。
ヤマトが目覚めた時、周囲はピコ麿と出会った時のような街並みに変わっていた。
どうやら、先ほどの爆発で別の世界に飛ばされたらしい。
「ここは・・・?我々の世界に帰ってきたのか!?いや、似ているが少し違うようだな・・・それに治安が元いた世界と比べて悪そうな街だ・・・」
ピコ麿が言った。
「確かに・・・DQNの巣窟のような街だな」
ヤマトが応えた。
「DQN・・・とは何だ?うまいのか?(性的な意味で)」
阿部さんが訊ねた。
「・・・何でもない。・・・イメージ的には淫乱だが」
ヤマトは呆れて答えた。
「そうか・・・まぁ、本当にここがそのDQNの巣窟であり、そいつらが俺の好みだったとしたら、ここは天国だな。とりあえず、その辺りを探して、いいDQNでも見つけようじゃないか。」
阿部さんは少し嬉しそうに言った
「私もそう思います。・・・いいDQNはともかく」
琴姫も、阿部さんのホモっぷりには少し呆れているようだ。
「そのようだな・・・ん?」
ピコ麿が何かに気づいた。
すると、東の方角からバイクが急な速度で走ってきて、ピコ麿を撥ねた。
上空に吹っ飛ばされたピコ麿は頭からコンクリートの地面に落下し、頭がコンクにめり込んだ。
「おい!!大丈夫か!!?」
ヤマトが慌てて声をかける。
両親を事故で亡くしているヤマトにとって、この光景はトラウマ物だろうが、それを乗り越えたのはヤマトの強靭な精神力故だろうか。
数秒後、ピコ麿は自力でコンクから頭を引き抜いた。
「バイクに轢かれたと言わざるを得ない・・・」
ピコ麿は言った。
すぐさまバイクは引き返してきた。
ドライバーはオレンジの胴着を着ていた。
「大丈夫か!?すまない、急いでいたもんだからつい轢いてしまった・・・謝罪せざるを得ない」
オレンジの胴着のドライバーは言った。
「運転には気をつけろと言わざるを得ない。ところで、ここがどこだか知らないか?」
ピコ麿はそう訊ねた。
「そんなことも知らずに、こんな所に来たのか?ここは、サウスタウン。悪が支配する無法で危険な街さ。用が無いのなら近寄らないほうがいい。怪我をするだけではすまないからな。」
オレンジの胴着のドライバーが答えた。
(どうやら、DQNの巣窟であることには間違いないな)
二人の会話を聞いていたヤマトは思った。
「それが、我々にも事情があってな。実は…」
ピコ麿は経緯を話し始めた。
「なるほど、にわかには信じられない話だが・・・そういえば、まだ名乗ってなかったな。俺はリョウ・サカザキ。この近くで空手の道場をやっているんだ。」
一頻り話を聞いたリョウは名乗った。
「しかし、そんな危険な街になんでアンタは乗り込もうとしているんだい?」
阿部さんが訊ねた。
「・・・俺の妹が何者かにさらわれたんだ。さらった奴はおそらく、この街にいる!」
リョウはちょっと憎しみの篭った声で言った。
「な、なんだってーーーーー!?」
ピコ麿が驚いて言った。
「俺は行く。早く妹を助け出さなければ!」
と言って、リョウは再びバイクに乗りこもうとした。
「待ちなよ、あんたみたいないい男・・・俺が放っておくとでも思うのかい?」
「これも何かの縁ですよ!僕たちにも手伝わせてください。」
阿部さん、ロックマンが言って、リョウを引きとめた。
「うむ、魑魅魍魎を払うだけが陰陽師の役にあらず。」
「困った時はお互い様ですわ」
「それに、戦力は多い方がいいだろ常識的に考えて」
ピコ麿、琴姫、ヤマトもそれに同意した。
「君達…ありがとう…といわざるを得ない」
リョウは言った。
「フフフフ…」
阿部さんは不気味に笑った。
明らかにリョウを性的な意味で食おうとしている。
「ユリ・・・必ず助け出してやるからな!武器を持った奴が相手なら、覇王翔吼拳を使わざるを得ない!」
それぞれの自己紹介が終わった後、リョウは決意を固めたように言った。
道中、やはりDQNに出くわした。
「リョウの話を聞く限りでは、やり手だと思っていたが、こりゃどう見てもチンピラじゃねーかwww」
ヤマトは嘲笑した。
案の定、
「フタエノキワミ、アッー!!!」
DQN達はヤマトの拳でまとめて吹っ飛んだ。
「・・・こいつは・・・」
ヤマトの戦いを見たリョウは呟いた。
「おい、ヤマト・・・でいいよな?お前は自分の力に気付いているのか?」
リョウは訊ねた。
「え?そういや、力ってのは琴姫からちょっとは聞いたし、ある程度推測がついてるからこうして闘えるわけだが、あくまでもそれは推測でしかないからなぁ・・・詳しいことについてはよく分かってないのが現状だ。で、それがどうしたんだ?」
ヤマトが聞き返した。
「いや、お前には俺と似たような力があるからな。いや、お前だけじゃなく、ここにいる連中全員に言えることなんだが・・・どうやらお前はその力が極端に強いらしいんだ」
リョウが答えた。
「そうか・・・とにかく、俺の力は、ここにいるピコ麿や琴姫、阿倍さんやリョウと同じ力ってことだよな?となると、俺の仮定は大きく間違っていたことになるが、まぁ、戦えるならいいや」
ヤマトは何となく納得しながら答えたが、自分の考えが外れていたことに若干苛立ってるようだった。
そして、片っぱしからDQNを倒しながら向かった先は、何らかの道場だった。
「ここに犯人が?」
ヤマトが訊ねた。
「どうもそうらしい」
リョウが答えた。
「そうか。ここはどう見ても道場・・・だとしたら、リョウの流派に恨みを持った誰かが・・・」
ヤマトは仮定を述べた。
「いや、俺の道場は恨まれるようなことはしていないといわざるを得ない」
リョウは否定した。
「・・・とにかく入るぞ」
一同は道場に入った。
「ちわーっす。道場破りに来ました」
阿部さんが茶々を入れた。
「ちょwwww阿倍さんwwww確かに道場破りには違いないだろうけどwwww」
ヤマトが突っ込んだ。
道場のなかには、何らかの仮面をかぶった男がいた。
「来たか・・・」
男は呟いた。
「貴様がユリを・・・ユリは無事なんだろうな!?」
リョウが吠えた。
「この世界には秘密がある・・・」
リョウを無視するかのように、男は続けた。
「秘密・・・?そんなことはどうでもいい、ユリを出せ!」
リョウはまた吠えた。
「おぬし達は見事その秘密を解き明かすことができるか?」
男はまたしてもリョウを無視して話した。
「うるさい!その面叩き割って、正体を暴いてやる!」
そう叫ぶと、リョウは飛びかかった。
「覇王翔吼拳!!」
リョウは拳を放つが、男はあっさりとそれを受け止めた。
「な!?」
「うまうーっ!」
男は動揺しているリョウに対して一撃を放ち、リョウは吹っ飛ばされた。
「がはっ!?」
リョウはすぐさま立ち上がり、再び飛びかかっていった。
「もう一度・・・覇王翔吼拳!!」
さらに気合いのこもった一撃が放たれたが、さっきと同じように対処されてしまった。
「この程度・・・失望したぞ」
男はとどめの一撃を放たんとしていた。
「待てやゴルァ!フタエノキワミ・・・」
今度はヤマトが飛びかかっていった。
「アッー!!」
だが、その一撃はあっさりと止められてしまった。
「・・・これは・・・」
男はそう呟くと、ヤマトに拳を放った。
「ぐっ!!」
ヤマトはうめき声を上げ、その場に崩れ落ちた。
「・・・止め(やめ)だ。」
男はそう言って、後ろに下がった。
「な?どう・・・いうこ・・・とだ?」
ヤマトは動揺していた。
「隙あり!!覇王・・・」
戦意を失ったと思われる男に向かって、リョウが再び飛びかかろうとしたが・・・
「やめてお兄ちゃん!」
奥にある扉の方から女の子の声が聞こえた。
そして、その扉から女の子が出てきた。
「ユリ!無事だったか!!」
リョウが叫んだ。
どうやら、この女の子がリョウの妹らしい。
「その人は、私たちの・・・」
ユリは何かを言おうとした。
「ユリ!皆まで言うな。」
それを男が制止した。
「そしてそこの少年よ。お主ならば、この世界の秘密を解き明かし、この狂った世界を元に戻すことができるだろう。」
男はヤマトに向かって言った。
「戦う前も言っていたが、世界の秘密だの、狂った世界だの、一体何なんだ?」
ヤマトは訊ねた。
「お主たちは、この世界の人間ではないのだろう?おぬし達は元いた世界に変えるがよい。そこに全ての答えがある。」
男は言った。
「と、言われても俺達には帰る手段が・・・」
阿部さんが言った。
「問題ない。ワシの力を使えば造作もないことだ。」
男は言った。
「可能なのか!?」
ピコ麿は驚いて言った。
「任せておけ。ではゆくぞ!」
男は叫んだ。
「そうはいかんな!」
その途端、後ろから声がした。
そして、後ろの扉から魔王が入ってきた。
「貴様は、魔王!!」
ピコ麿が吠えた。
「くっ、間に合え!!」
男は焦って叫んだ。
「させるか!」
魔王が叫んだ瞬間、ヤマトたちは別の空間に飛ばされた。
似たような表現ばっかで申し訳ないと言わざるを得ない
元々文才がないので、ある程度わかればおkだろって思ってるんで




