第一話:レッツゴー!陰陽師
ヤマトは目覚めた
どうやら気絶していたらしい
周囲を見渡すと、見慣れない景色
それだけではない
鬼?魔物?
何やら奇怪な生物がうろついていた
ヤマトは、自分の頬を抓ってみる
抓られる痛みが頬を襲ったその瞬間、ヤマトは確信した
どうやら、退屈な日常とは掛け離れた世界にいるのだと
だが、それと同時に感じたのは、魔物が襲ってくる事に対する危機感、恐怖感だった
ヤマトは悲鳴を上げながらとにかく走った
逃げなければ、確実に殺される
しかし、無数と言っていい程の魔物がいる中で、ヤマトが逃げ切れる確率はほぼ零に近い
疲労で足が縺れて派手に転ぶヤマト
それを殺さんとして襲ってくる魔物
ヤマトは絶望の中、目を閉じた
暫くしても何も起こらない
何故?
ヤマトは目を開けた
視界の先には、3人の男と1人の女がいた
男のうち、1人は黒い服を着ていた
残りの二人は坊主らしい
「おぬし、大丈夫か?」
黒服に話し掛けられる
「は・・・はぁ・・・」
そう答えると、ヤマトは立ち上がった
「そうか。無事でよかった」
黒服は自分の無事を確認すると、その場を立ち去ろうとした
「待ってくれ!あんた達は一体・・・あの怪物はどうしたんだ?」
「我々は陰陽師。そして奴らは、魔王の手下じゃ。信じられんかもしれんだろうが・・・」
「陰陽師・・・ああっ!?あんたは・・・っ!!」
ヤマトは、ニコニコ動画のある動画を思い出した
「あんた、矢部野彦麿呂か?」
「・・・何故、私の名を?」
ヤマトは話した
ニコニコ動画の事、夢の事、名前のないファイルの事
話せる限りの事を話した
「・・・そうか。そんな事が・・・」
ヤマトにとってもそうであるように、彦麿呂(通称、ピコ麿)にとっても、ヤマトの世界は異世界でしかない
自分が動画になっていると聞いた事もあってか、かなり驚いていた様子だったが、少し落ち着いてから、そう呟いた
ヤマトは、ある決心をした
「なぁ、俺を一緒に連れて行ってくれないか?」
ヤマトはそう頼んだ
「・・・危険すぎる。駄目だ」
ピコ麿はそう断る
「なぁ、頼むよ!このままだと奴らに殺されるだけだ!!」
「しかし・・・」
強気に押すヤマトと、困惑するピコ麿
そして、隣にいた女性、琴姫(ピコ麿同様、動画に出ているので、当然ヤマトも名前を知っていた)は、ある事に気付いた
「ピコ麿様!この青年から大きな力を感じます!魔王にも匹敵する、大きな力が・・・」
「何じゃと!?」ピコ麿は驚いて叫んだ
「な・・・何なんだよ力って・・・」
予想外の展開に、ヤマトも困惑している
「前言撤回。我らについて来てはくれぬか?」
「は・・・はぁ・・・」
ヤマトは何が何だかわからなかったが、一つだけ確信した事があった
(ようやく・・・嫌な日常から離れられる・・・)
「おぬし、名は?」
ピコ麿が尋ねる
「あ・・・ああ。
俺はヤマト。
村沢大翔」
「うむ。ではヤマト殿。これからよろしく頼むぞ」
「は・・・」
はい。と返答しようとしたが、これからは陰陽師は仲間になる存在
(敬語は・・・マズいかなぁ・・・何となく)
「ああ!!よろしく!!!」
力強く答えるヤマトに、ピコ麿は若干微笑んだ
小説は苦手orz
でも頑張ってみる