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[RE.page]番外編No.1 始まりの青い髪《東城鶫1》

説明回続きなので息抜きに番外編でもどうぞ


一部修正しました


ぼくのお父さんは政治家っていうお仕事をしてた。

でも隠れて悪い事してた。

お母さんをいじめたりしてた。

ぼくにも怖い顔していじめてきた。

でも全部ばれた。

ゆちゃくがどうとかでぃーぶいがどうとかぎゃくたいがどうとか大人の人達はお父さんをいじめてた。

お母さんはぼくに言った。


━━お父さんはね…とっても悪い事してたの。だから大人の人達は反省しなさいって言ってるのよ…






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※






僕の父親はクズだった。

散々好き勝手やらかした挙げ句刑務所の壁に頭を打ち付けて自殺した。

当事者の気持ちも知ろうともせずに野次馬の如く家に群がってきた連中も今の荒んだ僕の目には父親と同じクズにしか見えなかった。

母が父親に殴られているのに同じ目に合いたくない、自分には何もできないと言い訳を呟き傍観しているだけだった僕も僕を残して連れ込んだ男と消えた母も等しくクズにしか見えない。唯一信じていた人に捨てられた僕は泣いた、涙が枯れても叫び続けた。

それからしばらくの記憶は曖昧だ。そして両親が消え親戚もいない僕は孤児や捨て子を育てる施設に連れて行かれた。

施設の大人達どころか僕と同じ施設で暮らす子供ですら信用できなかった。もう何も信用できない……できるはずない………それからは意味もなく施設の近くにある公園のブランコに乗って空を眺めるのが僕の日課になっていた。

雲一つない空を見ると何故か目から涙が溢れる。涙が出なくなった後もぼーっと公園のブランコを漕いでいた僕の隣に女の人がいつの間にか座っていた。

横を見ると見たこともない綺麗な青い髪を揺らしながらその人は空を見ていた。そして僕が見ているのに気づいた女の人は僕に話しかけてきた。


「空見るの楽しい?」

「誰」

「私はレイラ、ただのレイラ」


レイラと名乗った女の人は僕に微笑みながらそう言った。


「君は?」


レイラが僕の事を聞いてきた。


「………ぐみ、ただの鶫」

「ふふん♪」


なんで僕はレイラの真似をしたんだろう…そんなことを考えていた僕をレイラは変な笑い方で笑っていた。


「……なんで笑うの」

「面白かっただけ」


僕の何処が面白いんだろうか。今の僕にはその笑顔が酷く眩しく見えた……それと同時にイライラした。僕はその場を離れる為に立ち上がる。


「…………」

「何処行くの?」

「……着いて来るな」

「え~!」

「着いて来んな!」

「あっ……」


何だよあいつ…!何なんだよあいつ……!!何でこんなイライラするんだよ……

謎のイライラと嫌なモヤモヤを感じながら僕は施設に帰った。






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※






「ツグミ、私とトモダチになって」

「……」


今日もレイラはやって来た。そしていきなり友達とか言い始めた…






━━━━イラッ






「トモダチになろっ♪」

「…うるさい」

「そんなにうるさい?私」


うるさくなかったら言ってないよ……


「じゃあさ、うるさくしないならトモダチになってくれる?」






━━━━━━━イラッ!






「無視しないでよ~!」






━━━━━━━━━━━━━━━イラッ!!






「……んな…………だよ…」

「え?」

「何なんだよお前っ!しつこいんだよっ!!ずっとニヤニヤしやがって……!何が友達だふざけんな!そんなの他でやれ!!」

「私はツグミとトモダチになりたいの!」

「僕は嫌だ!何でお前なんかと……!そもそも昨日初めて会ったばっかりだろ!!」

「どんなに仲良しな人達でも最初は名前も知らないでしょ?」

「うるさい…!うるさいうるさいうるさい!!!僕に関わるなっ!!!!!」




イライラするっ……!!こいつと話せば話すほどイライラが膨れ上がる……!!!本当に何なんだよこいつは………!!!!!






あいつは何で僕にこだわるんだ?わからない……あいつの考えてる事がさっぱりわからない。あいつ…レイラと友達になればわかるのか?……って何考えてるんだ僕は!?絆されるな…!絆されちゃ駄目だ━━━━━━って何が駄目なんだ?レイラと話す度にイライラして怒鳴っちゃったけどあそこまで僕を気にかけてくれる人が今までいたか………?レイラと友達になればイライラの正体もわかるのかな━━━━━━






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※






「ねぇ、トモダチになって!ツグミ?ツ~グ~ミ~!」

「本当にしつこいな……」


全然懲りてないなこれは………あれだけ理不尽に怒鳴ったのに。


「…わかったよ」

「へ?」

「お前、しつこすぎ。毎日ここでうるさくされたらゆっくりできない…昨日みたく無駄にうるさくしないなら良いよ、友達になる」

「ホント!?はぁ~ようやくツグミに勝ったぁ~!ふふんっ♪」

「お前、ホントに僕より年上なのか……?施設の年下の子供より子供っぽいぞ……」

「む…私こんなんでもツグミよりお姉さんなんだよ…?それにお前じゃなくてレイラ!友達になったんだから」

「レ、レ…イラ……」

「ん?何でいったの?」

「━━━━━っ!?!?からかうなぁ!!!」

「ふふん♪カ~ワイイッ♪」


こ、こんのぉ……!やっぱりこいつと話してるとイライラする……!!でも昨日のイライラと違って何処か清々しい感じがする。






今日の空は今までと違って少し綺麗に見えた。


つづく

最初のぼくの方が4歳の鶫で後の僕の方は10歳の鶫です。


『黒の魔導書━異世界に来た元少年は魔導書を解読しながら最強に━』を面白いと思ってくれた方、よければ感想、レビュー、ブックマーク、pt評価等をよろしくお願いしますm(__)m

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