No.24 強欲の黒浮槍の真価《ダンジョン『アストロ様のお家』攻略その1》
前回のあらすじ
ダンジョン内でエルちゃんご乱心&エルちゃんオカマ説…!?
半黒龍エル「黙って。ホント黙ってお願い(怒)」
設定は[RE.page]後に合わせています、ご了承ください
一部修正しました
「きゅい!きゅあーーーーー!!!」
何処からか愛らしい鳴き声が聞こえる。あぁ…ここが天国━━━━━━
━━━━━━ではないな。
「っ!……ん、僕…何で寝て━━━━」
「まさか覚えてないなんて言うんじゃないでしょうね…」
「……何かとてつもなく恐ろしい事実を知ってしまった気はするんだが……ん……?思い出せない…」
「あ、あぁ……考えない方が良いと思うよ(これ以上暴走されたら私の身が持たない……!!確実にっ……!!!)」
「そ、そうか…」
こいつ…地味に青ざめてるが、そこまでヤバい事だったのか。華澄には悪いが忘れた事には感謝だ━━━━━!これは……
「チャクラ操作を邪魔していたエナの異常が治まった…?」
「え!?私が今まで挑戦したダンジョンじゃそんな事なかったけど……ホントだ……ダンジョンが勝手に機能を失う…?そんな事が━━━━」
『これは偶然ではなく僕が一時的にダンジョン内のエナの密度と濃度を正常に戻しただけなの?だけだよ!ダンジョンの機能を維持した状態で?状態で!』
「「「!?」」」
何だこの声は…!?これもダンジョンの機能なのか…?そしてこの声の主が盗賊団のボス…?かなり子供っぽい声だが『幼女化』スキルまで存在するくらいだ、本物のロリババアがこの声の主でも不思議ではない。
『どんな小さな事でも不自然な事象には知性ある生物が関わるものなの?ものだよ!そっちのツッコミオバサンは馬鹿なの?馬鹿だね!』
「っ!?ね、ねぇ…!聞こえてるなら教えてほしいなぁ……!!ツッコミおばさんって誰の事ぉ……!?」
「金○潰しの三雲華澄オバサンの事なの?事だよ!……ぷっ!」
容赦なく人の傷口に塩を塗るアストロとかいう奴の素顔……正直今すぐ見てみたいぞ……そしてその傷口からは鬼が這い出て来た様で━━━━
「出て来いコルァァァァァァァァァァァァァ!!!!!その人様を舐め腐った口調諸とも八つ裂きにしてくれるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぁぅぅ!!!!!エル!!!あなたも来なさいっ!!!!!」
「おいっ!引っ張るな!服が伸びるっ!この服最近作ったばかりなんだぞっ!!どのみちこのダンジョン攻略するなら進むしかないんだから……って全く聞こえてないなこれは…」
まぁここに来たのも僕の我が儘だしな…ここは折れるとしよう。まぁそれはともかく━━━━━
「服が伸びるって言ってるだろうがっ!!自分で歩くから放せ!!!」
「っ!……ごめんなさい━━━━さっさとダンジョン攻略して声の主ブッ飛ばすわよ!!!」
「繭霧の森で会ったばかりの時の口調に戻りかけてるな…」
何故かデジャビュを感じる。忘れた記憶の時に似た様な事があったのか…?
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「さて、このダンジョンにはどんな魔物がいるのやら…結局ダンジョン機能操作を自慢されただけで聞こえなくなったら探知できなくなったしな。あの声の主、相当性格ひねくれてるぞ…」
「ふぁ…」
「お?寝るのかリリ?おやすみ~♪」
僕の頭の上で寝るリリ…天使だ……!あ、鼻提灯。実際に見るの初めてだな……っもうすっごく可愛い♪
「………」
「で、さっきから黙ってどうした華澄」
「精神統一中、邪魔しないで」
「あ、あぁ…すまん」
華澄お前……とんでもない形相になって━━━━━?…あれは人影…?何故こんな場所に…先にダンジョン入ってた奴がいたのか?いやでもダンジョンの入り口に覗くな(入るな)と書いてあった…ってダンジョン入り口のあんな胡散臭い看板の指示にわざわざ従う挑戦者なんていないか。
「お~い!そこのあんた!聞きたい事が━━━━!?」
「ウ……ァ…」
ゾンビッ!?…魔物か!
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基本情報
種族名‥‥‥ポイズンアンデット《☆アストロスペシャル☆》
レベル‥‥‥34
性別‥‥‥♂
命年(年齢)‥‥‥0年《2ヶ月》
ステイタス
HP‥‥‥32609/32609
MP‥‥‥671/671
筋力‥‥‥533
耐久力‥‥‥21
知力‥‥‥2
気力‥‥‥4
速力‥‥‥5
称号スキル
『元人間』『執着する者』『本能で生きる者』『再生を繰り返す者』『悪食』『蘇る死体』『悪臭祭り』『猛毒の身体』『アストロ・ステイスの作品』
スキル
『超速再生Lv.228』『痛覚無効Lv.∞』『腐肉溶解Lv.33』『ヘビィポイズンLv.31』『マナ吸収・命Lv.56』『猛毒霧散Lv.31』『腐蝕の吐息Lv.40』『断末魔の足掻きLv.32』
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「臭っ!何だこの匂い!?め、面倒な…!というか何だあの『超速再生』のレベルは!?200オーバーとか初めて見るぞ!?その上あの笑いたくなるくらい馬鹿げたHP量…まさにゾンビ…いや、アンデットだな……おい!華澄!魔物だ構え━━━「『転象』」━あ…」
な、何故か凄く恐ろしい圧を感じる…ていうか『転象』…相変わらずとんでもないスキルだな…改造アンデットを問答無用で消滅させるか。
「さっさと出てこないと━━━━最後は貴方がこうなるわよ?ダンジョンに引き籠ってる……ビビリ君♪」
…………声の主の行く先が非常に心配だ。何だよこの殺気は…繭霧の森に時々迷い混む大物でもここまであからさまに背筋がゾッとする感覚を感じさせる奴は少ないぞ……しかしさっきのアンデットのスキル能力的には助かったな。敵が一匹なら『転象』さえあれば余裕だろうが一対象ずつにしか使えないんじゃあ集団戦では処理が追い付かない。一匹を対処しても他のアンデットに『断末魔の足掻き』を使われたら遠くでさまよっているアンデットまで寄ってくる。最悪あの滅茶苦茶なHP×再生力×物量を前に力尽きる可能性が高い。絶対にそんな状…きょう……は━━━━━━
「……」
「……うぃ…あ、あ…あ〝∑Ⅱ‰ⅢⅩ∃Ⅹ-_⑨Ⅹ√―∃∞ⅢⅠ■∑■<∃ⅠⅢ∞━!?!?!?」
━━━━━フラグガッツリ回収かっ!!勘弁しろっ!!!
「っ!?…今度は何なのっ!出てきなさいっ!!このダンジョンヒキニートッ!!!」
「馬鹿っ!華澄!僕の手に捕まれっ!!隠れるぞ!『瞬動』『死音歩方』『黒霧ノ深海』」
「えっ!?」
『死音歩方』で僕達から響く音を完全に消し『瞬動』で瞬時に背後の曲がり角へ移動、魔導書スペル『黒霧ノ深海』でダンジョンの暗闇を利用して『黒霧ノ深海』で創った黒世界に身を潜める。
「え、え、ホントにどうしたの?」
「やっと何時もののほほん状態に戻ったか。お前が消滅させたアンデットを他のアンデットに見られた、しかも化け物レベルの回復力とHP。今頃さっきの場所はパンデミック映画ばりの地獄絵図になってるぞ」
「え…」
「気持ちはわかるが僕を見て引くな。僕が悪いみたいじゃないか」
「ごめんなさい…ていうか何この真っ黒な場所!?こんな真っ暗なはずなのにエルちゃん普通に見えるんだけど!?」
「簡潔に言うと魔導書のスペルで創った世界だ」
「あ…遂に世界創っちゃったんだ……」
「だから僕を見て引くなっ!『黒霧ノ深海』は一年前から使える」
「……」
何なんだその呆れたモノを見る目は!?お前もデタラメなスキル貰ってるだろうが!貰ったスキルでアンデット瞬殺してただろうが!!……とりあえず…
「はぁ…それでさっきの場所に集結しているであろう耐久ゾンビ共をどう相手する」
「私の『転象』は多数相手に向いてないし…高威力、広範囲魔法もあんな狭い場所じゃ使えないし……」
「僕の『ターンアンデット』も一体ずつにしか使えないしな……」
「何かこう安全圏から回復力を越えるダメージを与え続けられる方法でもあれば━━━━」
ん?安全圏からダメージを与える続ける…?
「それ、もしかしたら可能かもしれない」
「え、ホント!?」
「あぁ。お前の『堕闇魔法』は僕よりレベル高い。だから━━━━━━」
「…OK!殺ってやろうよっ!!」
「いや、相手もう死んでるから。唐突なブラックジョークはやめろ」
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「聴きたもうれ聴きたもうれ…煉獄の主人、煩悩の神エシュタルト。命を喰らい、我の贄とする為、強欲の名を持つ煉獄の槍の姿を。我が愚行の全てを知るならばどうかこの愚者に命の恵みを━━━━『招来・強欲の黒浮槍』」
ふぅ…実物を見るのは今回が初めてだな……刃の片方には嘲嗤う鬼の顔、もう片方には嘆き悲しむ鬼の顔…刃も含めて全てが黒く禍々しい。まさしく大罪の槍に相応しいデザインと力だな。
「うわっ……なんかもう…うわっ………」
華澄さん?さっきから引き過ぎじゃあありませんか……?いい加減僕を見てその顔やめろっ!!
「さっさと魔法を」
「あぁ、うん━━━『アルティムスティール』」
華澄が吸収スピードを強化する『堕闇魔法』を黒浮槍に使う。存在するのは知っていたんだが僕のスキルレベルじゃあ『アルティムスティール』は使えないからな。
「そして黒浮槍だけを黒世界から出して…状況報告頼むぞ」
「了解…『千里眼』…どうやらこのダンジョン、十の階層に別れてるみたい。その先が奴の……」
「お前を投げた僕が言うのもなんだが落ち着け…」
実はこの『千里眼』声の主に効果範囲の殆どを封じられている。しかしこの黒世界…要はダンジョン管理影響外の別世界ならば普通に全範囲を使える。どんな場所でも見る事ができるのだ、華澄限定だが。
あの時は死者蘇生に目が行って詳しく調べていなかったが旅の途中に『知恵眼』で確認済みだ。その力とは━━━━━━
━━━━━━生命そのものを吸収する力だ。
正確にはHP最大量を生命エネルギーとして吸収するのだ。そしてHP最大量が0になると生物として死は避けられない。アンデットは見た目からして死体に見えるが実際はアンデットという形で生き返った死者の成れの果てだ。魔物であり一種の生命体なのだ。そして華澄の報告と黒浮槍が生命エネルギーを吸収している感覚からHP最大量を吸い尽くされたアンデット達が崩れていくのがわかる。仲間を呼ぼうとも片っ端から生命を吸い尽くす、黒世界に居る僕達を探しても永遠に見つけられない、確実に僕達の勝ちだ。
「どうやらこのフロアの全ての魔物を倒したみたい」
「よし、出るぞ」
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「…崩れた腐肉と異臭の事を考えてなかったっ………!」
「うっ…!?臭い……」
リリはすやすやと僕の頭の上でおやすみ中……マジか!?
つづく
メディ先生「メディ先生の『くろまど』解説コーナー!『くろまどばなし』のお時間でーす!(*’ω’ノノ゛☆パチパチ」
エル「(*’ω’ノノ゛☆パチパチ━━━相変わらず作者の戦闘模写糞だな…」
リリ「きゅ(ママに同意)」
メディ先生「エルちゃんくろまどばなしでは平常運転なのね…このコーナーはこの私…絶世の美女神メディストことメディ先生がくろまどのいろんな用語や本編で今年の冬アニメ面白いの多いなと思っている作者が説明しきれなかった事を解説するコーナーです!第10回は『堕闇魔法』について解説していきましょう!」
エル「たしかに『堕闇魔法』って字面だけじゃよくわからないな。ロクな説明もないし」
メディ先生「『堕闇魔法』っていうのはスキルの効果を色んな形で強化する魔法が多いわ。今回の集団アンデット戦で使用した『強欲の黒浮槍』の生命エネルギー吸収スピードを強化した『アルティムスティール』みたいな魔法ね。他にも色々なタイプの強化があるんだけれどそれはまたの機会に、本編で出てくるかもしれないから…多分。…コホンッ!…強化といえば『全能付加』だけどエンチャント系スキルとは別の扱いね、だって魔法系スキルの力だもの」
エル「む…翼人族の僕には不向きな魔法だけど戦闘スタイルには相性良いからなぁ……頑張って上げ辛いレベル上げて上達させるしかないか…」
リリ「むきゅ~!(ママガンバ!)」
エル「おぉ!リリも応援してくれるのかっ!これは頑張るしかないっ!!リリの為にっ!!!」
メディ先生「そこは自分の為でしょ!今回はこれでおしまいです!それではまた次回!メディ~♪」
エル&リリ「メディ~♪」「きゅきゅ~♪」
殆どボケなしのまとも解説だと……!?
『黒の魔導書━異世界に来た元少年は魔導書を解読しながら最強に━』を面白いと思ってくれた方、よければ感想、レビュー、ブックマーク、pt評価等をよろしくお願いしますm(__)m




