[RE.page]No.21 幼い黒龍と華澄の実力
前回のあらすじ
エル遂に旅立つ!無自覚方向音痴にまともな旅はできるのか……!?
エル「馬鹿言うな、僕はそんな間抜けじゃない」
……お先真っ暗な二章スタートです。
「旅立ってからもう10年か……そう考えると色々と感じるモノがあるな」
「えぇ…本当に長かった━━━━━」
「ってそんなわけないでしょ!?いくらなんでも長すぎっ!メフォンさんと別れて既に1日経ったのに今日だけでもう8回目だよ!!この池見たの!!しかもこの池あの家から歩いて30分くらいで着く場所!!これで方向音痴の自覚ないとは言わせないわよ!?」
「10年は何時間?」
「87600時間」
「結構計算早いな。数学得意なのか?」
「これくらいの単純計算ならすぐ……って性懲りもなく現実逃避するな!!」
「痛っ」
話の通り僕達が旅立ってから既に1日経過しているのだが何故か家の近くにあった池を昨日と今日で合計34回目にしている。いくらなんでもこれはおかしい、まさか魔物の幻覚系統の魔術に嵌まってしまったのか……?
「幻覚系はそこまで便利なモノじゃありません」
「……女っていうのはどの世界でも皆読心術使えるのか?先天的に使えるのか?」
「そんな技術使えないしそれ以前に使うまでもなく予想できちゃうだけ……19にもなって地図まともに読めないなんて……残念系美少女ってエルちゃんみたいなのを言うわけね、初めて実感したよ……何にも嬉しくないけど」
「あ、そうだ。この際試してみるか…魔導書に封じられし黒き静寂よ、魔導を介して新たなる命とならん。それはいずれ硬く…鋭く…気高き黒となる━━━顕現せよっ!!『魔導式特殊転生法陣・黒龍アドブルデーヴァ』」
『魔導式特殊転生法陣・黒龍アドブルデーヴァ』
黒の魔導書の特殊な封印の中で永遠の眠りに就いているという古の黒龍を魔導の力によって幼龍に転生、召喚するスペル。
一種の召喚術の極み『命卸』に近いスペルらしい。
魔導書は今まで見た事がない程黒く輝き、やがて光が収まると一匹の黒い小さな龍が地面に座っていた。
「━━━クァ~」
「「可愛い~!!!」」
女である僕の両手に収まる程小柄な身体、幼龍独特のつぶらな瞳、件のカオスドラゴン等とは真逆の人間の赤子の様にサラサラで柔らかい極上の癒しをもたらす鱗が生えていない黒い肌、欠伸をする様な可愛らしい鳴き声━━━━━散々歩き疲れた僕達の心のオアシスは目の前にあった。
「ぼ、僕の足をよじ登っている……!?ず、ずっと見守っていたくなる……」
「同感だけど…う、羨ましい……!!」
そして僕の頭まで登ると…
「クゥ」
「あ、もう死んでも良い……」
「私も揺らいだけど早まるな早まるな!」
僕の頭の上で寝そべった黒龍の満足した様なトロンとした顔に悶えながらも落ち着いた僕達はこの子の名前を考える。
「エルちゃんが召喚したんだしエルちゃんがつけてあげるべきだよ!」
「勿論名付けを譲る気はない、そうだな……『リリ』っていうのはどうだ?」
「クァァ!!」
「気に入ってくれたみたい…良かったじゃん!」
「何かもうすっごく幸せ…」
「ていうかリリって女の子?」
「あぁ。よじ登っている間に知恵眼で鑑定したんだ」
「あ、メロメロな割にはそういう考えもあったんだ」
「……うるさい」
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基本情報
ネーム‥‥‥リリ
種族名‥‥‥アドブルデーヴァ
レベル‥‥‥error
性別‥‥‥♀
命年(年齢)‥‥‥0年
ステイタス
HP‥‥‥error
MP‥‥‥error
筋力‥‥‥error
耐久力‥‥‥error
知力‥‥‥error
気力‥‥‥error
速力‥‥‥error
称号スキル
『黒魔導体』『黒龍・幼体』『エル・ウィザストの召喚獣』『エル・ウィザストの加護』『極上天使』『溺愛されし者』『黄金の可能性』『主人を慕う者』『エル大好きっ子』『Sの素質』『究極の楯』『影の龍姫』
スキル
『魔力Lv.error』『黒龍魔導Lv.error』『黒魔法Lv.error』『黒龍界魔法Lv.error』『黒魔術Lv.error』『黒龍界魔術Lv.error』『黒龍結界《圧縮》Lv.error』『黒龍結界《広域》Lv.error』『黒龍結界《魔吸》Lv.error』『黒龍結界《浄化》Lv.error』『黒龍結界《譲渡》Lv.error』『幻魔反射Lv.error』『斬撃無効Lv.error』『衝撃無効Lv.error』『突撃無効Lv.error』『魔耐性Lv.error』『魔法耐性Lv.error』『魔術無効Lv.error』『チャクラ耐性Lv.error』『精魔耐性Lv.error』『黒龍威神眼Lv.error』『影渡りLv.error』『影縫いLv.error』『影の羽衣Lv.error』『影分身Lv.error』『意志疎通Lv.error』『魔獣傀儡化Lv.error』
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「何これ……!?強すぎない!?」
「意志疎通でルルが教えてくれたんだがスキルとステイタスレベルの『error』…コレ、主人である僕のステイタスレベルと同じになってステイタスのerrorは僕の2/3の数値なんだと」
「流石は女神様がくれた能力ってところね……」
「個人的には称号スキルの方に心を乱されたんだけどな…」
「エルちゃん加護なんて神様っぽい事でき━━━━」
「『主人を慕う者』…!主人=僕……!!しかも『エル大好きっ子』!?僕も大好きだぞぉ~!!リリ~♪」
「クゥ~♪」
「完全に墜ちたな………………チョロイン」
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少々取り乱してしまいました、申し訳ございません。
ルルに南東の出口を探してもらい2時間半…ようやく2年間過ごしていた繭霧の森を出た。改めて旅の始まりだ!
「ありがとな~!リリ!!」
「クゥン!」
「小さい子が背伸びしてるみたいで可愛い……あ、そういえばエルちゃんのステイタスってどんな感じなの?私の見て良いから教えて!」
「あぁ、しばらく一緒に旅するしな…良いぞ」
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基本情報
ネーム……エル・ヴィザスト
種族名‥‥‥人間族《翼人族》
レベル‥‥‥128
性別‥‥‥♀
命年(年齢)‥‥‥19年《190年》
ステイタス
HP‥‥‥19202/19202
MP‥‥‥10074/10074
筋力‥‥‥15465
耐久力‥‥‥9981
知力‥‥‥17195
気力‥‥‥27109
速力‥‥‥19633
称号スキル
『転移者』『最上位女神の使徒』『絶対的方向音痴』『魔導書に選ばれし者』『至高の美』『戦闘狂の芽吹き』『家事の神域に到達せし者』『繭霧の森の引き籠り二代目《卒業》』『劇物セールスウーマン』『着せ替え人形』『緑鬼種に破壊神と恐れられし者』『裁縫中級者』『神託を託されし器』『過去を乗り越えた者』『破壊天使』『黒龍の巫女』『ツンデレ上級者』『鬼畜美少女』『残念美少女』『幼龍に墜とされた乙女』『リリ大好きっ娘』『召喚獣に慕われる者』『■■■■に狙われし者』『■■■■の眼』『試練■■■■■■』
スキル
『魔力Lv.93』『チャクラLv.127』『逆境耐性Lv.120』『根性Lv.116』『衝撃耐性Lv.94』『斬撃耐性Lv.73』『突撃耐性Lv.80』『全能付加Lv.100』『瞬動Lv.109』『死音歩方Lv.67』『神威Lv.121』『アサルトモードLv.114』『ターンアンデットLv.109』『暴風体現Lv.80』『幼女化Lv.31』『黒の魔導書使用権限Lv.18』『爆焔魔法Lv.77』『壊嵐魔法Lv.129』『轟雷魔法Lv.110』『極寒魔法Lv.105』『聖光魔法Lv.102』『堕闇魔法Lv.56』『再生魔法Lv.34』『腐蝕魔法Lv.49』『結界魔法Lv.81』『天空魔法Lv.116』『多重詠唱コネクトLv.112』
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「レ、レベル3桁……聞いた事ない魔法まであるし…というか『家事の神域に到達せし者』って何!?なんで無駄に壮大なの!?」
「そこかよ!……それよりお前のも見せてもらうぞ」
「うん」
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基本情報
ネーム……三雲華澄
種族名‥‥‥人間族
レベル‥‥‥83
性別‥‥‥♀
命年(年齢)‥‥‥18年
ステイタス
HP‥‥‥8441/8441
MP‥‥‥28910/28910
筋力‥‥‥4128
耐久力‥‥‥6336
知力‥‥‥19952
気力‥‥‥7601
速力‥‥‥9535
称号スキル
『転移者』『掌握の魔女』『沙藤一樹の恋人』『異性に破壊神と恐れられし者』『ゴールデンバニッシャー』『ナンパの被害者』『C+級冒険者』『魔導師の種』『常識を問う者』『天性の苦労人』
スキル
『魔力Lv.108』『転象能力解放Lv.5』『並列思考Lv.57』『魔力耐性Lv.68』『衝撃耐性Lv.43』『斬撃耐性Lv.38』『突撃耐性Lv.33』『全能付加フィジカルエンチャントLv.51』『万能転移術Lv.60』『千里眼Lv.53』『隠足Lv.62』『遮音Lv.58』『迷彩化Lv.61』『探知無効Lv.65』『ルルネリカ流護身術Lv.32』『魔解眼Lv.53』『壊嵐魔法Lv.48』『氷結魔法Lv.51』『堕闇魔法Lv.63』『腐蝕魔法Lv.72』『超多重詠唱ラインコネクトLv.80』
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「華澄も人の事言えるステイタスじゃあないだろ…魔法系の能力に偏り過ぎてMPとか凄い事になってるぞ。45もレベル差があるのに僕の3倍近い数値とか……多重詠唱も僕のワンランク上のヤツだし……いくら魔法特化じゃないといっても流石にへこむぞこれは……」
「それはこんな偏ったステイタスにした女神様に言って!…まぁ魔法って結構憧れてたから嬉しい結果だけどね」
「なんだこの対応の差は……!!こちとら勝手に性別外見弄くられた挙げ句中途半端な説明で放置だぞ……!!……まぁそれは置いておいて…」
「かなり怒ってたっぽいのにあっさり切り替えたね……(ゴールデンバニッシャー初めて無視された!?…嬉しいけどエルちゃんの今後が心配、特に方向音痴的な意味で…方向音痴的な意味で……!!!)」
「首都から逃げてきたにしては距離がありすぎると思ってたが…『万能転移術』のお陰か」
「このスキル、ある程度土地の知識さえあれば行った事がなくても転移できるの」
「じゃあなんで今それを使わない。恋人が苦しんでいるっていうのに」
「魔法系スキルでもないのに魔力消費が半端ないのよ…先日転移できたのも『1壊型エナマシン』の補助あってのモノだし……」
「スマン……実は僕エナマシンの事を教えてもらってないんだ」
「え、どうして…」
「翼人族はそういう人工的な魔法は一切使えないから基本的に覚える必要はないって言われてな…まぁ本来ならドリセトラムに着いてから知っていこうと思ってたんだよ」
「自然を味方にする種族の特性が影響してるのかな……?それともエナマシンの規格が滅多に地上に降りてこない翼人族に適合していない……?いやそれでも━━━━━━━」
「っと考えているところ邪魔して悪いが盗賊共のお出ましだぞ」
「うわ…気色悪い目線」
「怖じ気づいたか?」
「まさか」
「クィ!」
華澄の実力をしっかり見る良い機会だ。あの盗賊達にはその為の犠牲になってもらおう。
「なぁにコソコソ話し合ってんだぁ?」
「まぁいいじゃねぇかよ。これから俺達楽しませてくれる上に性奴隷として俺達の金になってくれるってんだからよぉ!」
「つーか左の黒髪の女、とんでもねぇ上玉だぞ!?」
「右の茶髪も良い乳してんぜ!」
「あの幼龍も高値で売れそうだぞ!」
「てめぇら!さっさと捕まえて酒飲むぞ!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
何もう捕まえた気でいやがるんだコイツ等は……それだけ舐められてるって訳か……!
「僕が右半分を狩る。華澄、左半分任せたぞ!…リリ、僕の戦い見ててくれよ!」
「勿論!」
「カァ!」
こうして僕の異世界での旅は幕を開けた。
つづく
メディ先生「メディ先生の『くろまど』解説コーナー!『くろまどばなし』のお時間でーす!(*’ω’ノノ゛☆パチパチ」
エル「(*’ω’ノノ゛☆パチパチ━━━祝!二章突入!」
メディ先生「このコーナーはこの私…絶世の美女神メディストことメディ先生がくろまどのいろんな用語や本編で『○つの大○○々の○鱗』の作画に少しガッカリしている作者が説明しきれなかった事を解説するコーナーです!第7回は『多重詠唱』について解説していきましょう!」
エル「ていうかこの作品の詠唱っぽい詠唱って今のところ黒の魔導書のスペル初めて使う時の中二病臭いヤツくらいだろ?」
メディ先生「それ自虐発言だって気づいてる…?…コホンッ!まず詠唱というのは『スキル名を言う』…一般的にはコレの事ね」
エル「そうだったのか。師匠もそれくらい教えてくれよ…」
メディ先生「あの子の場合単純に忘れてただけじゃないかしら…あの子戦闘以外は結構抜けてるから━━━━ってまた脱線、複数のスキルや魔法を同時に使うには『多重詠唱系』のスキルが必要なの。エルちゃんがエンチャント重ねてがけしてるあの行動もこのスキルがないと不可能な事なの」
エル「スキルを戦闘で使う上で必須な訳だな」
メディ先生「そういうこと!それでは今回はここまで!また次回、メディ~♪」
エル「メディ~♪…詠唱の話、本編では普通に教えてもらってるんだけどな。解説コーナーの裏事情って奴だ」
どんな事にも裏表は存在するのだ!(どやぁ)
『黒の魔導書━異世界に来た元少年は魔導書を解読しながら最強に━』を面白いと思ってくれた方、よければ感想、レビュー、ブックマーク、pt評価等をよろしくお願いしますm(__)m




