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黒の魔導書━異世界に来た元少年は魔導書を解読しながら最強に━  作者: Raun
一章 旅立ちとアカツキのまじない
22/32

[RE.page]No.17 混沌トハ愚カシキ輪廻《中》

前回のあらすじ

謎の重要キャラ『シンリ』登場っ!


エル「今回から後書きのおまけが新しくなっているから最後まで楽しんで読んでくれ」


一部修正しました

サブタイトル一部変更しました


「『空振・黒嵐武爪くうしん・こくらんぶそう』」

「『集嵐乃舞・黒荒槌しゅうらんのまい・くろあらづち』」


チャクラを未だ完璧には扱えない未熟な肉体だった僕だが半黒龍化した事により3倍に跳ね上がった基本ステイタスに異常とも言える自然治癒速度を得た……お陰で多少の無茶も問題なくこなせる!

そして僕はドラゴン型カオスエネミー…『カオスドラゴン』の頭上から黒龍嵐魔法を両腕に纏わせ龍の様な鋭い爪を形作る。更に重芯空加による加重力と衝撃伝達により強化された腕力で鱗を破壊して黒龍の力を宿した嵐の刃で直接奴の肉体を切り刻もうとしたが想像以上の耐久性を持つ鱗を破壊する事は叶わず龍の爪を模した黒嵐の刃はあっけなく乱れ散る。

技が霧散してしまった拍子に重芯空加による空間防御が解けてしまい両腕が霧散した黒嵐の刃によって切傷だらけになってしまった……半黒龍化状態の今なら直ぐに治る程度の傷だが。

そして師匠がまだ完全に消えていなかった黒嵐をかき集め大槌の様な形を形成しそれに重芯空加を加えて奴に振り下ろすが師匠の完璧な空振でさえもカオスドラゴンの強固な鱗の防御の前では歯が立たなかった。


「っうぅぅぅぅぅ!!!あいつの能力は一切わからないし、半黒龍化で強くなった僕の技は効かないし、師匠の振闘術ですら鱗に傷すら付けられないっ!!しかもこいつに集中しようとしたら他の魔物は森を破壊して家の方に進もうとするし、他の魔物を同時処理してたらあいつに隙を突かれて殺られかねないしぃ!!あ゛ぁ゛!!!もうイライラするっ!!!」

「落ち着けっ!全く…どうしてお前は戦闘になると沸点がここまで低くなるんだ━━━━!?何か来るぞ!!」


師匠がそう叫んだ途端カオスドラゴンは羽ばたき空に舞う。そして口を大きく開いて下を向いた瞬間━━━━


黒の魔導書の輝く黒とは違い、とてつもなく禍々しい漆黒のブレスを放ってきた。


「ま、不味い!あんなモノをぶつけられたらこの森どころか周辺の町ごと消し飛ぶぞっ!!」

「逃げるのは無駄、かといって防御も無謀。だったら━━━『黒の箱庭(ブラックボックス)』」






別空間に封じ込めればいい。






「まさか魔導書の異空庫能力を戦闘に使うとは……」

「これが発想の転換ってヤツだよっ!ふふんっ!!」


半黒龍化の影響で精神が幼児退行してしまっている僕はあろうことかこの緊迫した状況で見栄を張ってしまった。それを見逃してくれる師匠━━━鬼年増(オーガババア)ではなく━━━━━


「調子に乗るなっ!馬鹿弟子がっ!!異空庫能力の容量は鑑定してもわからなかったのだろう?もし容量オーバーでより甚大な被害でももたらしたらどうするつもりだっ!……今はこの状況だからこれくらいにしておいておこう━━━」

「そうそう!結果良ければ全てよs━━━」

「だが『鬼年増(オーガババア)』とやらにとても失礼な妄想をしただろう。生き残った後地獄を見ても知らんぞ」

「━━━━━━」


僕の耳にはこうにしか聞こえなかった━━━━


『後で殺すっ!!!』


僕と違って素で読心術使えるんじゃないだろうな……


「…で、でもあいつやっぱり人としての心が残ってる。普通の魔物の様な獣らしい奴なら警戒するだけのハズ……でも奴は僕がブレスを無傷で防いだ事に動揺したのか一瞬翼の動きが乱れた」

「まぁその確信が無ければあのような脅威を目の前にして呑気に喋っていられるわけがないからな」

「くっそぉ~!いつまで上から目線でジロジロ見てるんだよっ!羽根つき蜥蜴がっ!『空振音叉・心痛くうしんおんさ・しんつう』」

「∵∽∠∠⊆∀∠♂°>∵‰≪≪∀∴∞∧⊆!!!!!?!?」


『空振音叉・心痛』チャクラによる空気操作と重芯空加による空間操作を合わせた精密な音響操作で聴覚を通して脳内を刺激し精神に異常な苦痛を味わわせる技だ。

異世界の召喚陣による人工生命であろうと生物である以上脳へのダメージはあらゆる面で悪影響を呼び起こす。

そしてそれはカオスドラゴンも例外ではなく悲鳴の様な嫌に耳に響く叫びをあげながら落下していく。


「流石のあいつも動きがしばらくの間は鈍ってるはず!今の内に畳み掛けよう!師匠!」

「あぁ!この絶好の機会を逃す手はない!燃費お構いなしで大技ぶつけるぞっ!」

「三雲っ!ここまで来ちゃったなら手伝って!それに何か強力な能力メディスト様から貰ってるんでしょ!」

「な…!?何でその事を……!?というか隠密バレちゃった!?」


(怒られそうだったから隠れて援護するつもりだったのに…というかさっき『千里眼』で見た攻撃スキルといい、『隠足』『遮音』『迷彩化』『探知無効』の4重隠密状態を探知できるってどれだけ出鱈目なのよこの2人はっ!……それにあのエルって人…だいぶ見た目は小さくなったけど小屋で見た時とはまるで次元が違う……)


「も、元から援護するつもりで来ました!『転象』!……あのドラゴンの全身を脆くしましたっ!これでダメージを与えられるはずです!」

「と、とりあえずその敬語やめてっ!!普段友達とタメ口で話してるクラスメイトに敬語で話されると鳥肌立つからっ!!!」

「は?ク、クラス…メイト……?貴女の様な女子のプライドに致命傷負わせるレベルの美人さんなんて……見た事ないんですけど……」

「だぁ!後で話すから!全部終わったら話すから敬語はダメ!絶対っ!!」

「わ、わかりま………わかった。というか大丈夫?そのドラゴンから不意討ち!……とかない…?」

「あ」

「もう1つ言いたいことが増えたな……」

「はい殺りますっ!!全力でブチ殺しますっ!!!くらえぃ!!この野郎っ!!!」


そして僕達は地面に激突したまままともに動けないドラゴンに最高の技を放つ。……大技出すって雰囲気じゃないなコレ。


「『空振極辿天孔雀くうしんきょくてんあまくじゃく龍魔純黒(りゅうまじゅんこく)』」

「『天地海女乃憤怒(てんちあまのふんぬ)怨界乱舞(おんかいらんぶ)』」

「『波壊刃百連鎖はかいじんひゃくれんさ』」


僕はドラゴンの背中に淀みないハッキリと可視化される程高濃度かつ高密度の黒魔導の力を纏う拳を連続で叩き込む……それはまさに孔雀の羽の様な神々しい光景……そして黒い孔雀の翼は邪悪な龍を守りつづけた鱗という名の鎧を容赦なく砕く。

そして僕が退くと師匠が陸海空━━━━あらゆる大自然の破壊の力を全方位からぶつける。広い森の先にあるという広大な海から巨大な竜巻が地面や木を抉りながらこちらに向かってくる。竜巻や海水、土、岩、木片が無数の刃の如く脆くなったドラゴンを八つ裂きにする。

そしてトドメに三雲が腐蝕魔法で造り出した百の刃でカオスドラゴンの全身をバラバラにした。

そうしてようやく僕達はカオスドラゴンにしょうりしたのだ。


「ここまでやってまだ動くなんて笑えない冗談はやめてくれよ……?」

「師匠…あいつだって生き物なんだ。不死身でもなければ殺せないなんて事は絶対にない。それにバラバラになったところをしっかり見たでしょ?あんな状態にすればもう勝ったも当然だよ…けど念の為に確認しに行くよ…『知恵眼』」


知恵眼の鑑定能力では死体に効果がない。薬草なんかは普通に鑑定できるのだが死体を素材として鑑定はできない━━━そう、薬草等の植物も知恵眼の生物判定に入る。正直先程の様になるかもしれないのは怖いが………そして死体か虫の息であろうドラゴンを鑑定しようとして━━━━━


「エルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」

「え?」






グチュ━━━━






「あ…ガッ……ゥ!?」


師匠の叫びを聞いた時には遅かった。僕の腹が何かに貫かれる。そして僕の腹を貫いた元凶を見るとそこには━━━━━


「……ひ…と…………?」


異様に長く白い髪、死人の様な白い肌、全身が謎の薄黒い液体で濡れた全裸の人物が右腕を突き出していた。そして本来人にあるはずの生殖器が存在しなかった。男のモノも女のモノも━━━━━━


そこまで認識して僕の意識は闇に消えた。






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※






「な……なに、あれ…!?人、なの?」

「貴様………殺すっ!!!!!」

「メ、メフォンさん!!!」


私の弟子にして娘……エルの命の危機を目にして激昂した私は無策にもドラゴンの亡骸から姿を現した正体不明の存在に真っ向から攻めてしまった。


「ガハッ!?」

「は……?」


しかし奴は避ける事も防御する事も攻撃してくる事もなく私の空振拳を受け口から黒い液体を吐いた。そしてそのままピクリとも動かなくなった。


「……っ!エルっ!しっかりしろっ!!」


ドラゴンを鑑定して気を失った時とは違い元の姿に戻ってしまっているエル。その事実が娘の命が非常に危うい事を証明していた。


「三雲といったな。私は翼人族…魔法は使えない。エルと同じ異世界人であれだけの魔法を使える君ならかなりの治癒魔法も使えるのではないか……可能ならば私の娘を………エルを救ってやってくれ」

「……!?彼女も……っ!わかりました。やってみます!『破壊球『転象』』━━━━『再生球』」


三雲という少女が腐蝕魔法で造った球体を出現させ、メディスト様から授かったと思われる力を使ったとたんに腐蝕魔法が正反対の魔法━━━━再生魔法に変化した。そして球体をエルの腹の傷口に当てしばらくすると……


「……よかった。生きている……ありがとうっ!本当にありがとうっ!!」

「よかった、本当によかったぁ……あ、あの…」

「何だ?答えられる限りでならなんでも答えよう!」

「エルさんが私と同じ異世界人って本当ですか?」

「あぁ。それに君は元の世界でエルと会っている。まぁこの見た目ではわからないだろうが……」

「そ、そうなんですか……彼女がクラスメイトだと言っていましたがエルなんて名前の人もこんな綺麗じゃ片付けられない美人も見た覚えないんですけど……」

「あぁ…出会った直後に改名したせいで元の名前をメディ━━━コホンッ!エルから最近聞き直すまで忘れていたな……」

「できれば彼女の本当の名前……教えてください!」

「…わかった。エルも後で言うつもりだったようだからな」


ただ、目が覚めた後に「自分の話くらい自分でさせろっ!」とか文句言ってきそうだな。まぁその時はさっきの戦闘の事で説教して誤魔k━━━━と、とりあえず説教確定っ!!!


「エルの本当の名前は━━━」

「ごくりっ……」

「あ、あ………あ゛ぁ゛!!!」

「「!?」」


コイツ生きていたのか!?生物や植物等といった生命のみを探知するチャクラによる探知で死んだのはしっかりと確認したはず!休憩の為に解いていたチャクラ探知を再開する。反応があった。その人の様な正体不明の存在は生きていた……いやこれは……


「ま、まさか生き返ったとでもいうのか!?」

「りん…ね……てんせい」

「!?…人の言葉まで……」

「それ、が……こんと……んの…ちか、ら……」

「混沌……」

「………」


この子は奴が言った混沌という言葉の意味を何か知っているな?


「……それが、マジンの…チ、カラ━━━━全てを超越した究極の神の力……」

「魔物が神を語るかっ!!」

「魔物……?その様な獣風情と私を同類等とのたまうか。私は魔神!!魔神族!!!現世を!煉獄を!!神域を!!!あらゆる世界を……愚かな人族共を掌握、管理する(まこと)の神だっ!!!!!」

「戯れ言をっ!!!ブッ殺してヤルッ!!!」


こうして謎のドラゴンから産まれた正体不明の存在と私達の第2戦が幕を開けた。


つづく

メディ先生「メディ先生の『くろまど』解説コーナー!名付けて━━━『くろまどばなし』のお時間でーす!(*’ω’ノノ゛☆パチパチ」

エル「(*’ω’ノノ゛☆パチパチ━━━ってこの作品のタイトルの略って『くろまど』だったのか…」

メディ先生「このコーナーはこの私…絶世の美女神メディストことメディ先生がくろまどのいろんな用語や本編で作文ダメダメ作者が説明しきれなかった事を解説するコーナーです!さて、記念すべき第1回は『種族間での呼び方』を解説していきましょう!」

エル「よろしくおねがいしますメディ先生(棒)」

メディ先生「むっ……こほんっ!…エルちゃんにとって異世界である『クシャナド』には獣人族や翼人族等、様々な人達が居るのですがその中に『人間族』という人達が居ます」

エル「ん?今人間族も他の種族も『人達』って言ったよな?てっきり獣人族ならば獣人と呼ぶのかと…」

メディ先生「そう!現在大まかに分けても5種類の種族がクシャナドには居るんですが彼等人間族以外の○人族の事は○人とは呼ばず『人』と呼んでいるんです。見た目等に違いはあれど…彼等も同じ『人』なのですよ。しかし昔は前者の様な○人という呼び方を差別表現として扱っていた時代もあったんです…」

エル「やはりどんな世界の人も人としての心がある限り、そういう事は起こりうるんだな…」

メディ先生「でも人は学べば変わる事ができるのです!前回『■■■■(測れぬ者)』の前でエルちゃんが言った通りです!さて、性懲りもなくまた長くなってしまったのでそろそろ終わりです!それでは今日の授業はこれで終わりです!また次回っ!メディ~♪」

エル「?…メ、メディ~?(何これ?)」


もういっその事長くてもいいじゃん……そう作者の頭の中では悪魔が囁いていた━━━らしい…


『黒の魔導書━異世界に来た元少年は魔導書を解読しながら最強に━』を面白いと思ってくれた方、よければ感想、レビュー、ブックマーク、pt評価等をよろしくお願いしますm(__)m


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