表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/32

[RE.page]No.9 新生活1週間日記《エル編その4》

前回のあらすじ

エルちゃん無自覚方向音痴って…天然かよwww


エル「誰が天然だ!誰がっ!!冗談でももう少しマシな嘘をだな……」

メフォン「そういうところがだ……」


ステイタス一部変更しました。

一部修正しました。

新生活6日目・7日目


今回も2日かけて魔導書やステイタス等の僕が生きていく上で必要な事を教えてもらった。

まず現在の僕のステイタスはこれだ。今回は各項目の詳細も記しておこうと思う、能力ステイタスの詳細は後半にて。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━






基本情報(ステイタスとは糞女神曰くあらゆる生命、スキル、物質等を情報化する世界規模のシステムらしい。)


ネーム……エル・ヴィザスト(文字通り名前。魔物にも名前持ち…ネームレスという一際強力な魔物が存在するらしい。名前持ちの事が何故真逆の意味の言葉で呼ばれているのかはわからない。)


種族名‥‥‥人間族《翼人族》(生物としての大まかな種類を表す。人の場合は三日目に教えてもらった五大人族の事で多種族の血が流れている場合は『人間族>翼人族』と両親の種族で血が濃い種族が左に表示される。クォーターの場合でも両親の種族しか表示されない。魔欠動物、魔物等はステイタスシステムが定めた種族名が表示される。クラッシュオーク……ステイタスシステムのネーミングセンスはもしかして地球のファンタジー創作を参考にでもしているのか?)


レベル‥‥‥11(各個体の生物としての格、ステイタスレベルとも言う。)


性別‥‥‥♀(……説明するまでもない。あ゛?これ以上必要ない状況でこの話題に触れても無意味だ。理解したか…?し・た・な・!!!)


命年‥‥‥17年《170年》(年齢ではなく寿命の事だ。種族によってはまるで平均寿命が違うんだ、年齢という概念はふさわしくない。まぁ年齢という概念が存在しない世界ではないが……女相手に年齢聞くと面倒な事になるぞ。年増は特に駄目だ…下手すれば取り返しのつかないことになる。何故かって?…ステイタスによってはとんでもない力を持っているんだぞ?スキルなんて言うゲームチックな力が存在する世界だぞ?見かけによらないという言葉を理解しているありがたみが身に染みる。特にウチの年増なんて…*1)


ステイタス(ここのステイタスは正確には『能力ステイタス』と言う…まぁ殆どの奴はそんな言い方しないらしいが)


HP‥‥‥1639/1639

MP‥‥‥2875/2875

筋力‥‥‥518

耐久力‥‥‥561

知力‥‥‥1907

気力‥‥‥3011

速力‥‥‥902


称号スキル(個人の行動や出来事の結果が文字となって現れる項目。一応称号にも効果はあるぞ?ゲームで言うバシップスキルの様な常時発動型のスキルと言ってもいい。効果と言っても便利な効果から正直微妙な効果や最早あの糞女神が組み込んだ遊びだろうと思える程の効果もあったりデメリットしかない効果だったりもするらしい…僕の称号スキルの良い効果を出すなら『転移者』だ。効果は知らない言語が理解できたり、スキルや称号スキル獲得効率、ステイタスレベル、スキルレベル上昇効率、ステイタス数値上昇率が通常よりも高いという効果がある。)


『転移者』『最上位女神の使徒』『絶対的方向音痴』『魔導書に選ばれし者』『至高の美』『戦闘狂いの芽吹き』『専業主婦』


スキル(技術が名とチカラという形で現れたモノ。スキルLv.の上がり方は基本的にステイタスレベルと同じでそこに使用頻度で成長の度合いが変化する。こちらの場合はスキルレベルと呼ぶ)


『魔力Lv.23』『チャクラLv.1』『逆境耐性Lv.16』『根性Lv.20』『衝撃耐性Lv.6』『黒の魔導書使用権限Lv.3』『風魔法Lv.8』『多重詠唱(コネクト)Lv.3』






━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


色々あったので僕も自分のステイタスを見るのは初めてだったが完全に魔法使い型のステイタスだったのが解せない。運動神経は淳史程ではないにしろ結構自信はあったのだが……前とは身体の造りが違うのが原因なのか…?数値的には多少の不満はあるがこれでも前よりは動けるから生活面ではむしろありがたいわけだが。しかし魔法的には明らかにクラッシュオークのステイタスを凌駕している。なのに何故魔法を使った戦闘で長期戦になったのか?理由は大まかに三つ。一つ目はスキル『黒の魔導書使用権限(以下魔導書スキル)』というのはどうやらスキルLv.数=魔導書スペル解放数でLv.が上がる度にステイタスの数値が上昇するというゲームで言うステイタスボーナスの様な仕様が急激なステイタス上昇に影響している様だ。ちなみにこのスキルレベル上昇というのは本来ステイタスレベル同様使用頻度や環境、経験等が影響するらしいが件の魔導書スキルは他とは違い強敵を倒す事というかなりアバウトな条件な様だ。残念ながらクラッシュオークには負けてしまった為レベルアップは叶わなかったが。まぁそれがクラッシュオークを魔法的に上回るステイタスであった理由。

二つ目は魔導書スキル初期発動前に本来ならあの状況で死からは逃れられない程の重症を負ったものの僕の『絶対に生きたい』という強い意思が魔導書スキル初期発動の鍵だった様で魔導書が現れた瞬間解禁済みの初期スペルの数、要するに魔導書スキルのスキルレベルの分のステイタス上昇が完了したのだが最初の一撃に奪われたHPや一度死にかけた事による疲労等が僕のコンディションを著しく落とし本来の力を発揮できなかった様だ。要するに魔法やスペルの威力を低減させてしまいステイタス上昇のゴリ押しによる威力強化という形になってしまった事が長期戦になった主な理由というわけだ。

三つ目は戦闘経験も魔法の練度も足りていなかったせい、要は単なる修行不足だ。まぁ比較的平和な環境からの転移直後ならば当然なのだが。

次はステイタスについてだ。ステイタスはこの世界での身分証の様なモノであり生きる為の命綱に等しい、ステイタスが就職にも関わってくるからだ。地球とは違い能力の優劣がハッキリとわかるのでステイタスの内容が悪いと就職活動が困難を極める。酷い場合はストレスの捌け口としてほんの僅かな給料で雇うという胸糞悪い事をする奴もたまにいるという。例え僅かな金でもそれにすがり付くしかない者はその苦行を甘んじて受けるしか道がないのだ……重い話を書いてしまったが続きいくぞ。

僕のステイタスを見た前に師匠のステイタスを見たが翼人族だったのは驚きだ。今は師匠の血縁扱いでも元々は普通の高校生だったからな…そういうところが種族名や命年の表記に影響しているんだろう。しかし170年というのは翼人族としての命年か…?

僕はまだしも何故師匠には翼がないんだ?そんな事を聞いてみるとどうやら純血の翼人族には翼の存在そのものを出したり消したりできるらしい。ならば僕は無意識の内に翼を消していたのか?と思っていたらどうやら違うらしい。糞女神曰く『エルちゃんの場合かなり特殊で『内にある人間族の魂に影響された特殊な純血翼人族』って扱いだから『翼が生えてるのがデフォルト』じゃなくて『翼なしがデフォルト』なんだよ!ちなみにあんな表示になったのはエルちゃんにわかりやすく言うとエルちゃんという即興の追加パッチを無理矢理組み込んだせいで発生した表示バグって感じ!理解しやすかったなら好評価お願いね~♪ちゃお~☆』だそうだ………ちゃお~☆って何だよ古いんだよ……糞がっ!!






……少し脱線したがステイタス数値の詳細はこれだ。






HP……生命力…肉体の耐久度を示す。30%から0に近ければ近いほど死亡率が高まる。20%を下回ると急激に死亡率が上昇する。ちなみに死亡率はどれ程高位なスキル、スペルでも認識不可。80%下回ると肉体的な自然回復は不可能となる。



MP……魔力の体内貯蔵量、残量を示す。回復は自然回復や魔道具の残量魔力や大気中の魔力…エナからの吸収、エーテルエキスという成分を摂取する事で可能。体内貯蔵量がどれだけあろうと半日程度で完全回復する(残量0~最大値を目安)。



筋力……文字通り握力等の物理的力のを数値化したモノ。上昇すれば筋肉量が少なくとも岩を素手で粉砕したり単純な脚力のみで何百mも飛ぶ事ができる。速力の数値にも筋力数値に比例した微量な変化がある。



耐久力……HPの減少数値(ダメージ)と自然回復許容値(HPが◯%下回ったら自然回復不可)が低下する。更に身体的スタミナも向上する。上昇すれば素手で刃を受けても傷1つ付かなくなり、何十㎞走り続けても息1つあがらなくなる。



知力……魔力やチャクラ等の特殊能力の操作能力向上や魔法の魔力消費軽減に関わる。記憶力にも影響があり上昇すれば少ない魔力で強力な魔法を発動したり、魔法の指向性を自由自在に操作したり、1度見たり聞いたりするだけで物事等を完全に記憶することができたり、魔法の無詠唱スキル(魔法名を言わずに魔法を使う詠唱系スキルの最上位互換)の習得も可能になる。



気力……体内魔力の『魔力度』『密度』『濃度』やチャクラの内包許容量が向上。精神にも多大な影響があり逆境にも臆する事が少なくなる。更に魔力やチャクラの伝導率も上昇する。上昇すれば不意討ち等にも冷静に対処したり、同じ魔力消費量でも他者との魔法の威力に凄く差が出る



速力……瞬発力や足の速さ、魔力変換からの魔法発動スピードが向上する。上昇すれば素早いの敵の動きにも対応できたり、瞬間移動じみた高速移動も可能になる。更に無詠唱スキル等と合わせればあの魔法を使いたいと思った瞬間にタイムラグなしで魔法を発動させるという芸当も可能になる。






といった感じだ。一番数値が多い気力なんかはステイタスレベル以外にも突然の異世界転移やクラッシュオークという格上との遭遇、死にかけた事等も影響しているんだろう。

ちなみにチャクラの詳細は修行開始後に教えてもらえる様だ。


黒の魔導書の他にも似たような特別な力が複数存在するらしい。師匠が知っていたのは『白のグリモワール』という黒の魔導書と対をなす同じく謎の多い書物らしい。他の本や白のグリモワールを持つ奴等にも旅をすればいずれ出会うのだろうか…


ちなみに僕が魔導書のスペル(魔導書やグリモワールに記された文字に宿る特別な力)の扱い方を自然と理解できたのも特別な力によるものらしい。そして魔法を覚えた時に浮かんだ情報は神々から情報転生者と転移者への救済処置なのだという……あの糞女神がせめてもう少しまともな奴だったなら僕が女になる事もなかっただろうな…個神(こじん)の煩悩を満たす為に人様の身体を勝手に弄りやがってっ…………!!!思い返したらイライラしてきたところで日記は終わりだ━━━━━━━そして明日から修行…この異世界で生きる力を得る為の修行の日々が始まる!






*1追記・エル……そんなに修行厳しくしてほしいなら直接言えよ?望み通り粉砕してやるからな━━━━━━何を何時粉砕するかはお楽しみだ。貴女の親愛なる師、メフォンより。


つづく

メディスト「友情、努力、勝利っ!エルちゃんの辛く厳しい修行が今、始まるのよぉぉぉぉぉ!!!」

エル「○ャンプマンガじゃないんだよ。なんでこんなテンション高いんだ…この糞女神は……あと始まるのは次回な」

メディスト「私、実は日本の少年漫画大好きなのよ♪」

エル「それはそのテンション見ればわかる」


次回からエルの修行がスタートです。


『黒の魔導書━異世界に来た元少年は魔導書を解読しながら最強に━』を面白いと思ってくれた方、よければ感想、レビュー、ブックマーク、pt評価等をよろしくお願いしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ