僕は彼女にシスコン疑惑をかけられる
僕は高校入学初日、美しい女性に出会った。
それは可憐の花。
僕は、思わず見とれてしまった。
そんな彼女が、同じ高校で同じクラスになるなんて、夢にも思わなかった。
しかし、学校には身分がある。
ちなみに、僕の中学時代の学校格差は、中の下だった。
こんな僕が、彼女と関わるのはとうていないだろうと思い、少しがっかりしてみたりする。
彼女は、僕の手の届かない場所にいる。それくらい美しいのだ。
…………そう思ってた時期が僕にはありました。
「お兄ちゃん起きてください!」
僕の妹が、起こしに来た。
「何だよいちか……っかお前まだ四時じゃないか!」
僕の妹、いちかと読んで唯愛と書くらしい。
何で親がそう付けた訳は、なんか可愛いから?らしい。
というか、何でこいつ四時に起こしに来た?僕まだ二時間近くしか寝ていないんだが。まだ眠いのになぁ。
「お兄ちゃん!何をぶつぶつ言っているんですか?」
「いや別に何でもありません。で、僕になんか用?」
「最近、お兄ちゃんにまとわりつく女がいるのです!」
「あー美星の事か?」
「そうです!いちかという者がありながら他の女と仲良くするなんて!」
「いや、僕はいつからシスコンになった。」
「むぅ、酷いです!邪道です!お兄ちゃんの変態シスコン野郎!!!!」
いちかは、叫びながら僕の部屋を出て行った。
ご近所迷惑だから辞めて欲しい。それに、ここアパートだぞ。
あと僕、シスコンじゃないし、聞かれたらどうするんだよ。
ボン!ドカドカ!キュイーン!
玄関の方で音がした。いちかか?にしてもなんんだよキュイーンって。
行ってみると、僕は立つことしかできなかった。
ありのまま、起こったことを説明するぞ。
まず、玄関が破壊されていた。
そこにいたのは、1人の女子高校生だった。
「……美星さん?………何をしているのでしょうか?………」
「………裕太のシスコン」
「は?」
「私、聞いた。裕太の妹が変態シスコンだって叫んでた。」
やばっ、聞かれてた。後でいちかにしっかり叱ってやろう。
「えーと、それが玄関を破壊した理由ですか?」
彼女は、こくりと頷いた。
というか今の時間考えて貰いたい。四時半だぞ。
いちかのせいで、お隣に住んでいる美星さんまで起こしてしまったではないか。
「そうだ、裕太の妹の護衛しないと」
こいつが高校入学初日に出会った美しい彼女である。
あの美しい彼女どこへ行ったのやら。
こいつとの出会いは、高校入学から一ヶ月くらいたった時のことだ……
初めて書きました。下手くそですが、読んでくれてありがとうございます。
もしよかったら、アドバイスなどくれるとありがたいです。




