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ミルクティー  作者: 真彩
2/12

マドラーはガラス製

パシン……


「っ……」


大きな音が部屋に響く。

その大きな部屋には、左頬を抑えた少女が立っていた。


「ねぇ、今日何回男と話した?何回笑いかけた?」


だんまりと俯いたまま少女は何も話そうとはしない。話したところで次の一発が来るのを理解していた。


「……ねぇ日和。僕はね、君が心配なだけなんだ。君がもし、他の奴と話して、笑いかけて、惚れられでもしたらっ……僕は、僕は……。」



馬鹿らしいと、少女は思った。

生憎私はコイツ……瑞樹が思うような魅力など何も持ち合わせてはいない。


現に今コイツは私に危害を加えている。

どうやらこのお仕置きとやらは、彼の中では私の為と、都合よく変換でもされているらしい。


小さい頃から何故かこの家に住み着いているコイツは、無駄に容姿だけが整っていて気味が悪い。



容姿……その言葉が頭の中に次々と溢れ出し、あの日の記憶を、忌まわしい記憶を引き出していく。



「……!日和!?日和!!」


「……あっ……あっ……やめっ……やめてっ……」


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