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ミルクティー  作者: 真彩
11/12

茶葉の航海記

首に残った赤い跡と手型をさすりながら歩く。

学校に行ったらあずさになんて説明すればいいんだろう。


昨日


きっと彼は私を殺すつもりだった。



いっそ……


「ふっ。」


馬鹿らしくて自分で嘲笑う。

一瞬でも思ってしまった。


「水元。」

恋もできない。


「なあ水元。」


自由のない。


「おいって!」


「え?」


すっかり考え込んで、後ろから聞こえた声に気づかなかった。


「あれ……、九条、君?どうしたの?」


「俺、何回も呼んだんだけど。」


「え!ごめんね!」


「なあ、水元昨日からずっと何か様子おかしいぞ?」


「はは……。」


殴られるから、責められるから


とは言えなかった。


「なあ、俺ら席も隣でクラスメイトなんだからさ、何かあったら相談してくれよ。」


「……ありがとう。」


九条くんが去っていったあと、泣きそうになってしまった。


やっぱり弱いな、私。


頼りたい。救ってほしい。



あの悪魔から。

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