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苦いミルクティー
「……どうしたの?」
どうして君は見抜いたの。
どうして僕を見抜いてしまったの。
どうして僕を……
やっと見つけた。
「僕の味方。」
そのとき口に含んだミルクティーは、少しもミルクを感じられないほど、苦くて、渋くて。
私に逃げ場と自由は無いのだと、嫌でも叩きつけた。
私を放って
私を離して
「普通」を返して。
彼の行き過ぎた愛情は、次第に私の足枷となって行く。
ごめんなさい。確かに、確かに……
好きでした。
これは歪んだ2人の狂った日記。