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トゥースの神  作者: ちゃいか
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普通の高校生の私がオードリーに三人目になりそうな件。

「お前もか。」


その声が響いた日、私の人生は大きく変化した。


昨今誰もが使うBlue-toothイヤホン。それを私が操れるようになったのは、つい一週間のお話。人の音楽を勝手に消したり、飛ばしたり、長電話の終わり方に悩めるリア充どものお悩みを減らしてやることもできる。なんて徳の高いことか。

一番便利なのは、Blue-toothごしに話しかけられることだ。皿洗い中にいかがわしいラジオを聞いている姉にもしっかり話しかけて度肝を抜かせるのである。


そんなことを思い出しながら缶ジュースを水上置換法で飲んでいる私、こと、天童よしか(ノリでも演歌は歌え言うたらあっかんで)。この意味不明な能力がなければ、私の青春はきっと灰色だったであろう。

今は漆黒の如く真っ黒であるが。


最近の日課である、クラスメイトのSpotifyの覗き聞き。どうやらこの女学生はEminemが好きらしい。本当に人は見かけによらんのだ。(こんな事を言っていると淘汰されてしまうのだが、この歌の歌詞アル中専用だぞ??)

いつも教室の隅にいるロン毛の男子学生は毎日飽きずにオールナイトイッポンの総集編を聞いてぐふぐふしている。(前からよくぐふぐふしているなとは感づいていたが謎がとけて何よりだ。彼のことを誤解してしまうところだったではないか。)

陽キャの税金より重い前髪したヤリ目どしたん話聞こ科男子は以外にも西野カナを聞いているのである。西野カナには申し訳ないが勝手に弱みを握ったつもりだ。


Spotify人間診断をしていたその時。

突如聞き馴染みのある声が私のBlue-toothイヤホンにひびいた。


「お前もか。」


  おいおい。知らないところで裏切っちまったようだ。

  てことは死ぬんかお前。ブルータスちゃうで。


思ったことをそのままBlue-toothごしにつぶやいた。


「やはりか。いや待てよお前誰だ。」


  Backnumber擦るやつは嫌いじゃない。

  まるで遊び覚えたての高2みたいだ。


「俺は、、、、、 トゥースの神である。」



こいつは私の手には負えなさそうだ。


  カスカス。


「そう、そのトゥースだ。」

  

  。。。


「今から使い方を見せてやる」


パチンッ




hgばhぶびh56156t78q!!!!!れsbvbfahuiweufydvawbhjovp!!!!"#$$$)((((




突然、教室の全員が立ち上がってイヤホンを外した。


「何何???」

「誰か電波攻撃した??」

「彼ぴっぴの電話切れちゃった!??」

「今ラスサビからのAメロ閉じだったんですけど!!!」


私は呆然とした。こうやって使うのか。この力は。


そしてあの声の主はまた呟いた。




「トゥースで世界を獲らないか??」






この物語は私がトゥースの神になるまでのお話である。






作者はそろそろ大人の世界に片足を突っ込みかけているのですが、将来のことを父に相談したところ、転生をすすめられました。なんと世知辛いことか。転生気分とまではいいません。中2から発症している異能欲を放出したいのです。

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