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エッセイ的な

セクシーパラディン

作者: イトー

 エッセイというか、感想と映画のオススメ。

 SNSでこんなトレンドも挙がった映画、

「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」


 今あるさまざまなRPGの祖といえるテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)の映画化作品。


 このロールプレイングゲームは、カプコンから出たアーケードのアクションゲームも有名です。


 個人的にはルールブックを何度か読んだくらいの知識だったのですが、この映画はすごく楽しめました。


 ネタバレ防止のため、公式サイトにある、キャラ設定やあらすじなどもここでは語れませんが。


 個性的でそれぞれ能力の大きく異なるキャラクター。

 ときにコミカルで、テンポのいいストーリー。

 1人1人の、種族や職業の特技を活かした見せ場。

 物語を彩る数々のマジックアイテムの存在感。

 各々の登場人物が内心に抱えている悩み。

 ところどころに張られた伏線とその見事な回収。


 そして、冒険の中で過去のコンプレックスを乗り越えていく主人公たち。


 これを2時間半弱できっちりと描ききる。


 感想。

 思いのほか面白かった、どころではない。

 はっきり言って、これは後々まで広い年齢層に楽しまれるであろう傑作です。


 絶対、金曜ロードショーの定番に入るね。

 爽快さとワクワク感と泣きもある冒険活劇なんだ。


 見てから結構な日数は経ってますが、まだ興奮さめやらぬ、といったところでしょうか。



 昨今のWeb小説では、ずば抜けてすごい能力を持った主人公がばったばったと敵を倒し、強力なモンスターを圧倒し、偉ぶっていた相手に吠え面をかかせる、痛快ヒーローストーリーが主流です。


 が、個人的には、さほど強くない主人公たちが特技を生かし、あの手この手でなんとか足掻きながら強敵や困難に立ち向かっていく。

 そんな泥臭い物語が好きです。


 この映画を見て、

「これが自分の求めていたファンタジー世界だ、冒険する者たちの姿だ」

 と思いました。ええ。


 見終わったあとは、たしかな満足感、スカッと感、なんだか楽しい夢を見ていたような気分でした。


 重厚な世界観にひたれるファンタジーとハラハラドキドキのアドベンチャーを両立させた、まさにエンターテイメント作品。


 激しいバトルシーンはいくつもありますが、鮮血ブシャー、内臓ドバーみたいなものはなく、そういう描写が苦手な人でも普通に見られるでしょう。


 うん。やっぱりというか、なんというかミシェル・ロドリゲスがつえーんだ。

 映画のためにゴツゴツに肉体を鍛え上げたそう。

 女優魂もたくましい。


 ファンタジー小説を書いている人は、あの世界観に触れることで新たな刺激とインスピレーションを覚えるのではないでしょうか。


 城内、街中、ダンジョン、キャラの装備品──そういうものの1つ1つが、自分自身の思い描くファンタジー世界の輪郭をはっきりとさせてくれます。


 つまり、小説での描写の的確さや執筆のモチベーションにも繋がるわけですね。


 映画に出てくるものの元ネタが分からなくても、なんとなく説明セリフだけで分かります。


 ドラクエ、FF、ウィザードリィ辺りに触れたことがある人なら、ニュアンスで感じ取れると思います。


 悪いウィザードがやる邪悪な儀式とか、復活のアイテムとか、魔法のエフェクトとか、人間以外の色々な姿をした種族とか、まあそういう感じのやつです。


 設定はたくさんあるようですが、映画は頭を使わず、小難しいことも考えずに、ただポップコーンとコーラを口にしながら見られる娯楽シネマです。



 めちゃくちゃ良作なのに上映を終える映画館が出てきており、また上映していても回が減っているので、まだの方は是非ともご覧ください。


 ちなみにセクシーパラディンは画面に出た瞬間から、セクシーみを溢れさせます。

 セクシーとパラディン、相反するといっても過言ではない2つが渾然一体となったセクシーパラディンの活躍は劇場で。


 私も次の休みに、また見てきます。

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