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異世界ネットショップマスター  作者: グランクリュ
第一章 夏祭り屋台編
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第二十八話 魔法ショップ

 商業ギルドでの相談を終え、朝市がやっている大聖堂前広場を見に行く。

お昼なので撤収している屋台も多かったが、屋台で肉串を買ってハリーと一緒にたべた。

美味しいけど、やっぱり塩っけが足りないや。

アイテムボックスからクレイジーなソルトを取り出し振りかける。



 腹ごしらえをした後は、ハリーおすすめの魔法ショップに行った。

魔法には属性があるが、簡単な生活魔法なら魔法書を購入する事によって覚える事が出来ると聞いたからだ。



「まずは属性を調べてみましょう」



 魔法ショップに着くと、ハリーの知り合いの女性が水晶を持ってくる。

ローブを着ていてリアル魔女だ。

ハリーと魔女が見つめる中、銀次郎は水晶に手をかざすが何も起きない。



「珍しいのぉ、あんたは無属性じゃ」



 無属性? と思ったが魔法が使えないわけではなく、純粋に属性が無いだけらしい。

ハリーからどんな魔法が使いたいのと聞かれたので、メテオか神の雷と伝えるとそれは無理と却下された。

生活魔法でおすすめなのは、クリーンという洗浄かライトという灯りらしい。

まあ文字通りか。

壁に掛けられた魔法書の巻物を選んでくれるが、ハリーは目を細める。



「もしかしてハリーって目悪い?」



「うーん……良くはないかも。分かんないけど」



 銀次郎も異世界に来る前は目が悪かった。

野良猫のアオが健康的な身体にしてくれたので、目も良くなったが辛さはわかる。

アイテムボックスにある使わなくなった黒縁眼鏡をハリーに渡す。



「合うか分からないけど、これかけてみなよ」



 ハリーは眼鏡をどうしたら良いかわからなかったので、銀次郎が眼鏡をかけてあげた。



「うわぁ見える」



 戸惑うハリー。

見えるってどんな感想だと思ったが、使わなくなったメガネが役に立って良かった。

文字がはっきりと見える様になったハリーは、本棚からクリーンとライトの魔法書を手に取る。



「最初はこのどっちかがオススメだよ」



 魔女のお婆さんがどっちも小金貨5枚じゃよと言うので、結構高いなと感じたが結局クリーンの魔法書だけ購入する。



「これを開いておでこにつけな。そうすればクリーンの魔法が使える様になるから。後は何を洗浄したいか考えてからクリーンって唱えるんじゃ」



 小金貨5枚を魔女の店員さんに渡し、魔法書を受け取る銀次郎。

ハリーにも促されておでこにつけると、脳の中に何か入ってくる感覚に襲われた。

それは不思議な体験で、これでクリーンの魔法が使えるらしい。

さっそくシャツの小さなシミにクリーンと称えると、そのシミは綺麗に消えた。



「おっほっほ、お主意外と魔力高いのぅ」



 どうやら生活魔法は、込める魔力の大きさによって威力が高まるらしい。

初めて使った魔法と、その魔力を褒められてなんだか嬉しくなった。



 またこの魔法ショップに来ると伝え、店を出る銀次郎とハリー。

その後は図書館に行ってハリーに歴史や魔法の事を聞いて、夜はハングリーベアーでハンバーグをたべるのであった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「ハリーからどんな魔法が使いたいのと聞かれたので、メテオか神の雷と伝えるとそれは無理と却下された」 どこで使うつもりだったのかな。災害を起こそうと思っているようには思えないが、使用したら災…
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