閑話 サーロインを五秒だけ炙るのがア・イ・シ・テ・ルのサイン
作者が妄想だけで書いた内容となり、ストーリーには一切関係はありません。
イケメンだけが許される行動となりますので、気になる方のみ読む事をお勧めします。
連勤と長時間労働で変なテンションになってしまったのかな?
不快に思われた方はすみません。先に謝っておきます。
「ヴェリーヌはお客さんに愛されてるな」
ヴェリーヌの家で二人きりになったエルヴィス。
常連のお客さんが集まってお祝いをしてくれたが、お祝いの挨拶対応で何も食べていなかったヴェリーヌに肉を焼く。
「これはギンジローから教えてもらったんだ。このオハシを使って今から焼くよ。不器用だから上手くいくか分からないが笑わないでくれな」
「私の為に作ってくれるのでしょ? 笑うわけないわ」
タレに漬けた薄切りのサーロインを、慣れない箸で拾い上げるエルヴィス。
「こうやって肉の片面を少しだけ炙って裏返す」
慣れない箸使いに上手く力が入らず震える手。
なんとか五秒間だけ炙ったサーロインを皿に移し、黄身を潰して肉をコーティングしていく。
「できたよ。食べさせてあげるから目を閉じて口を開けてごらん」
ヴェリーヌが目を閉じると、その美しさに思わず口付けをするエルヴィス。
「もぉエルヴィスったら……」
「美味しい?」
「バカ。答えない」
「答えないって事は、美味しかったって事でしょ?」
再び震える手で箸をヴェリーヌの唇に近づける。
「美味しい」
「どっちが?」
「そんなの決まってるでしょ。言わないけど」
「言わないなら残りは食べちゃうよ」
ヴェリーヌがオハシを奪い取り、お肉を掴もうとするが上手くいかない。
「オハシはこうやって使うんだ」
背後から抱きしめるように右手をフォローし、サーロインを五秒だけ炙り黄身で優しくコーティング。
「さぁどうぞ。好きな方を」