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目的のために準備をするけど、準備していくと、準備のための準備とかなって、どんどん進まなくなることってあるよねぇ...

初めまして、の方は初めまして、そうじゃない方はいつもお世話になっております。

苦厨之逸美くずのいちみと申します。

相変わらずの投稿の遅さと文章力ですが、最後までお付き合いただけると幸いです。

「なら、先ず自分が最初に...」

まず、能力、加護を貰おうとしたのはノリカズだった。

何故、ノリカズが最初に受け取ろうとしたかというと、リスクが無いとも言い切れないので年上の自分が先ずは試すのが筋だという、義務感から来たものであった。

しかし、他の3人はじゃんけんで順番を決めるべきだと言い出したので、じゃんけんで決めることになった。

「こいうのはやっぱ、大人である自分が安全を確認してから、試したほうが...」

「カズニキ、そう言って本当は自分が最初に楽しみたいだけでしょ?」

ポン太が、笑いながら言う。

「ノリカズニキは、ほら、じゃんけん弱いから...なっ察してやれ...」

ストッ王が理解してるからという目でノリカズを見る

「ばかっ違うは!!楽しみたいとかじゃんけん弱いとか関係なしに、安全かどうか心配してんの!!」

ノリカズが少し怒りながらいうと

「なら、じゃんけんは強いと?」

ストッ王がやや挑発するように聞く

「弱くねぇし!!むしろ、強いからな!?」

ムキになり、話がずれていっていることに気が付かないノリカズ

「なら、じゃんけんで、いいだろ?それとも、まだ安全のためとか言って誤魔化すのか?」

煽り力に関しては、ノリカズよりもストッ王のほうが上なのだろう

「分かったよ。やってやるよ!!じゃんけんで決めてやるよ」

ちょろいノリカズ

こうして、ストッ王に乗せられた結果、

1回目、敗者・ポン太・ストッ王がグーを出し、ノリカズがチョキを出し、ストレート負け

「なぜだ...」

ノリカズがじゃんけんをするとき、まずはチョキを出すクセがあるのを三人とも知っているからである。

2回目、敗者、チョキを出し、ストッ王とポン太がパーを出して、最初に加護を受けるのは敗者に決まる

「なんか、すいません」

悪びれつつも、実に可愛らしい憎めない笑顔で言った

3回目

「負けてくれたっていいんだぜ?」「年下に譲ってよ」

ストッ王とポン太がそう、やり取りした結果、

「俺がポン太に負けるだと...!?」

「ふっ、まぁこうなることは分かっていたさ...」

ストッ王がチョキを出し、ポン太がグーを出して、ポン太の勝ち

2番目に加護を受けるのはポン太となり、3番目がストッ王となった。

「くっ俺がポン太に負けるとは...」

そう、ノリが良く落ち込んでいるストッ王に、勝ったポン太が

「気にすることはない、一回戦目でストレート負けした人もいるんだからさ!!」

笑顔でそう語りかけ

「確かに、一回戦で1人だけ負けた人よりかはマシだな!!」

と笑顔で返し、二人ともノリカズのほうを優しく見つめた。

「なんだよ!!別にいいだろ、潔くて!!」

そう負け惜しみを年下相手にノリカズが言ってる間に敗者が女神に加護を受ける

「本当に、魔法使えるんですよね?」

敗者が女神に不安そうに聞く、ノリカズの言っていたことが引っかかっているのかも知れない。

そんな敗者に、女神は

「えぇ、なんなら、今そこで試してみたら?」

親指で、空白の空間を指さす

「試しても、いいんですか??」

向こうに、行ってからじゃないと試せないと思っていた敗者が驚く

「さすがに、使い方やどんなものか分からない状態で送り出さないわよ」

やや呆れつつ女神は言った。それが聞こえたのだろう、

「えっマジで?なら、早く自分も!!」

「早く自分も使いたいから、ポン太急げ」

ドタバタと女神に駆け寄っていく

そんな二人を見てノリカズは、

(マジでペットみたいになってんな...)と呆れつつ、心配した



ポン太とストッ王が加護を受け取り終わり、ノリカズの番が回って来た。

「んじゃ、加護だか、能力だかをお願いします。」

少し疲れ気味で言うノリカズに対して、女神は

「あっ、ちょっと待って、」

「ん?」

そういうと女神はノリカズの額に、自らの額を押し付け目を開け、じっとノリカズの目を覗き込んだ

「やっぱり、駄目そうね...」

女神が不満げな顔かつ、納得した表情しつ言った

「あの、何か問題でも?」

心なしか、少し顔を赤くし不安げな表情をしたノリカズが聞いた

そんなノリカズに加護を授け終わられて、魔法の練習をしていたポン太が

「ちょっ自分たちのときは、そんなのなかったのに!!羨ましいぞ!!」

と大きめ声のトーンで言ったが

「ちょっと黙ってなさい」

女神が睨み怒った声でそうポン太に言ったため、

「す、すいません...」と言いながら、魔法の練習に戻った

そして、女神は不安げなノリカズに話し出す

「あなたには、あの三人と同じ加護、正確に言えば能力を授けることができないは...」

「えっ?」

ノリカズの顔が少し悪くなる

「あの3人に授けた能力は、魔法の創造力と勇者としての資質の開花よ。」

「はい」

ノリカズが相づちをうつ

「でも、貴方には勇者としての資質はあっても、それを開花させることができないのよ。それと、魔法の創造もできない訳ではないけれど、あの三人ほど器用にはできないわ」

やや悲しげで言う女神に対してノリカズが聞く

「何故、自分は駄目なんでしょうか...」

不満よりも、この先大丈夫なのかという不安が募る

「分かりやすく言えば、貴方の血、体質にあるは...」

「それは、どういった..」

女神に質問しようとしたとき、

「さーーーーどいんぱくとぅううっっ!!」

そう叫び声が聞こえた瞬間、大きな炸裂、爆発音が聞こえた

「なっなんだ!?」

爆風で吹き飛ばされ、仰向けになったノリカズが驚いた声で言う

「あら、もうあんなにも器用に使いこなすのね」

「若いからこそ、創造力が柔軟なのでしょう」

女神と執事長みたいな男が敗者たち三人がいる方を見ながら言った。

見ると

「今のどうだった?」「なんか、物足りなくね?」「そうですか?むしろ、威力が高すぎるのでは?」

など言いながら、色々な魔法を繰り出している。

「おいおい、あいつら、どっかの国と戦争でもするつもりかよ!?」

冷や汗を流しながらノリカズが言うと

「むしろ、あれくらいじゃまだ十分とは言えないわよ?」

女神が答える形で言う

「いやいや、ドランゴとかいるって聞きましたけど、あの威力は戦略爆撃機が積む爆弾並みの威力ですよ??」ノリカズがやや興奮気味に反論する

「別に最上位がドランゴって訳じゃ...まぁいいわ、話の続きだけど」

「ちょっ...」

引っかかるキーワードが出たが、さっきの話の続きの方が気になったので、大人しく聞くことにする

「最初にあなたたちを呼んだ時に、“適性”があったから呼んだって言ったの覚えてる?」

「えっ?えぇ...」

「適正ってのは、勇者としての素質、と良し悪しにかかわらずの新たなモノを作り出すことができる資質があることを基本的には基準にしているの」

女神は説明を続ける

「でも、あなたの場合、“今の段階”では詳しくは言えないけど、勇者の素質はあっても、開花ができなく、モノを作り出す資質はあるけど、今の“状態”じゃ、不安定なモノか、簡易的なモノしか生み出せないわ」

先程の説明よりも、詳しく説明はされたが、感じなことが分かっていない。

「さっき女神様は、自分の血、体質が関わってるみたいなことを言われてましたが、それは...」

ノリカズが聞くが

「今はまだ、言えないは...」

女神が暗い顔をして答える

「“今は”ってことは、いつかは答えて頂けるんですか?」

ノリカズが尋ねると

「えぇ、その時がきたら...」

女神がそう答えたので、ノリカズは不満しつつも、妥協した

場の空気を換えるためか、執事長みたいな男がノリカズに対して与える能力について説明してはどうかと女神に進言した。

「そうね、早いとこ終わらせたいし、進めるわね」

「えぇ...」

女神がノリカズに説明を始める

「まず、貴方にはあの3人とは違う能力を授けるは、ただ、加護は“私”が授けるから“安心”して」

「あの、能力と加護の違いって何ですか?」

ノリカズが疑問に思っていたことを聞く

「そうね。分かりやすく言えば、加護は私たち神やそれに近いモノが授ける保証書やお守り、許可みたいなものって言ったら、分かりやすいかしら?で、能力は加護を得てから得る、力、または潜在的なものを飛躍させるモノのことを指すのが一般的ね。今の説明で分かったかしら?」

女神がノリカズに確認する

「えぇ、何となくですが」

「なら、いいわ。続けるわね」

“私が授けるから安心して”というワードに疑問を持ったが文句は言わない

「で、貴方には私の加護を授けることができても、あの三人ほどの魔法を創造することはできないから、あなたに、簡易的な一般的な魔法と何か望むモノを出来る範囲で与えるわ」

そう女神に言われて悩むノリカズではあったが思いついたモノから言っていった。

まずは定番の物が制限なしに入るアイテムボックスと周囲に何があり、何がいるかを確認できる索敵と読み書きも含む使われている言語の知識を頼む、次に、異世界に合わせた程度の良い体、寝なくてむ大丈夫な体と脂っこいものや多少傷んでいるものを食べても大丈夫な胃袋を要求した。胃袋は体に含まれそうだが、異世界でも美味しいものが食べたかったせいか、別に要求したのかもしれない。

他に、礼儀作法と歴史についての知識と能力のON、OFFを可能にすることと、能力とは別に今着ている服、喪服に防具として使える能力と自動でキレイになる清潔保持力と無制限ではないにしろ、アイテムボックスに近い能力を付けて欲しいと要求した。

これらの要求に女神は

「思ってたよりも、求めるものが少ないのね?」

と少し驚いた反応をした

ノリカズとしては、内心かなり要求したほうだと思っていたために、

「えっとまぁ、貰いすぎも良くないかなって...」

と言い愛想笑いで誤魔化した。

ノリカズが要求した能力に女神は特に文句は言わずに、授けた

「まぁ加護、能力もあげたし、もういいかしら?」

女神はやや疲れ気味というよりも、飽き気味に言った。が

「もう少し、待ってください。話したいことがります。」

そうノリカズ言ったので、

「なによ~手短にお願いね...」

嫌な顔を隠さずに答えた。

「ありがとうございます。では、紙と机を用意していただけますか?ペンは持っていますので...」

ノリカズが執事長みたいな男に頼むと、男は女神に確認を取り、紙と机をどこかともなく、用意した

「できるだけ、短く、終わらさせていただきますので、よろしくお願いします。」

どこか、営業口調になっているノリカズに女神が面倒くさそうに眼を向ける

「一体、何をさせるつもり?」

女神がノリカズに聞くと

「これから、女神さまに契約書を書いていただきます。尚、契約書は自分が1枚、女神さまが1枚と言った形で保存していただきます。」

「えっ?契約書??なんで??」

女神が呆れと困惑が混じった顔で聞いた

「なんで、と申されても、今から自分たちがやらされることは、力を頂いたとはいえ、手当や保証と言ったラインが曖昧なために、ある程度ハッキリとさせる必要があるかと...」

元社会人らしい発想といえばそうなのかもしれない

「あげた力で十分でしょ?勘弁してよ~」

女神はどこか泣きそうな声で言い

「お前は我々を信用できないとでも言うのか!?」と

付き添い男は怒った口調で言った。

そんな二人にノリカズは

「いえ、信用していないと言う訳ではありません。確かに、信用の問題でもありますが、お二人にとっても契約書、正確に言えば誓約書に近いかもしれませんが、悪い話ではないと思いますよ。」

とそう言う

「どういう意味?」

女神が聞く

「女神様としては、我々に異世界での問題を解決して欲しいと、で、そのために我々に解決できる力を与えてくださいました。が、もし、我々がそんなものは知らない、これからは、好き勝手にやってやると暴走した場合、何らかの手段で止めるしかなくなるかと思います。」

「好き勝手にやるつもりなの?」

女神が聞く

「いえ、仮の話です。」

質問に答えるとノリカズは続ける

「我々、全員、又は誰かが暴走した場合に、我々4人だけで解決できるのなら、いいのですが、出来なかった場合、我々以外の方法で止める必要があります。女神様が直々に止めるにしても、わざわざ地上に降りて止めるのは色々とリスクがありすぎると思うので、契約書、誓約書に違反した場合、“どちらかの代表”の意思により、授けられた力、加護・能力の剥奪を行えるようにしておくべきだと思います。」

そうノリカズは契約書、誓約書を書く必要性を訴えた。

ノリカズの要求に女神は

「いいわ、あなたの言う通り、書いてあげるわ」

少し、諦めた声で言う

「それに、二度もあんなことになるのも嫌だしね...」

そう独り言を言う。ノリカズにはなんと言ったかまでは分からなかった

「では、時間も惜しいですし、誓約書を書き始めましょうか...」

そういうとノリカズは準備をはじめた


ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。

次回更新はいつもどうりの未定となっておりますが、毎度説明させていただいているように、物語の終わり方は頭の中で完成しておりますので、見てくださっている方々の寛容な心でお付き合いしていただけると幸いです。次回話も頑張らせていただきますので、どうか、今後ともよろしくお願いします。


苦厨之逸美くずのいちみでした。

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