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現代魔法と未来科学は区別がつかない  作者: arsmgn
一章 クノール遺跡
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17 光の海へご招待




「「どこここ!!?」」


 思わず声が重なり合い、反響した。

 狭い空間は足元が何かの台座となっており、周りを半透明の物質で囲われている。

 前が空いているので恐る恐ると、台座を降りる。


 少し前に進んで壁まで歩くと、その壁はシュインと音をたて真っ二つに割れて開いた。


「うわっ!」

「ななっ!」


 初めて見る自動ドアに驚き、後退した。




 ――事の発端は、数分前にさかのぼる。


 カルマを撃退し倒れ伏し、数分後にようやくふたりが身体を起き上がらせて見つけたものは浄化されたカルマのコアであった。


「これがコアか。初めて見るなあ」

「浄化されたコアは様々な用途に活用できますし、売れば高値が付きますわよ」

「まじで?」

「それにこれだけ大きければ……と、やはりありましたわ。二個目。というわけで、一個ずつの報酬獲得、ですわね」


 ふたりがコアを手に持った。その瞬間、ホルスターが輝きを放った。


「え。なにこれなんかひかって」

「転送魔法陣! まだなにか来る――いえ、これはこちら側を――!」


 ふたりが着けていたホルスターから幾何学模様が浮かび上がり、ふたりの頭上から足の下までを包み込む。


「カノンさん!」

「アリシア!」


 ふたりが思わず手を繋ぐと光の輪は結合し、大きな円となり、


「うわわわわ!?」

「あわわわわ!?」


 光の渦がふたりを消した。




 ――そして現在に至る。


「もー戦う元気なんてないぞ……」

「ええ……。これで招待された場所がカルマだらけでしたら逃げる場所もないですわぁ……」

 なんだか疲れ以外からくる息苦しさを感じながら、警戒心と恐怖心からお手手をつないだふたりがゆっくりえっちらおっちら歩いていく。


 たどり着いた先には、薄暗い空間に大きな球体。


 そしてひとりの白衣の女が座っていた。


「――ようこそ。あたしのラボへ」


 この空間の主は、威厳たっぷりにふたりへ語りかけてきた。


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