【幕間】教育
【13】話頃のお話です。
アルちゃんが部屋の中をパタパタ走り回っている。
立ち止まって匂いを嗅いだり、ピョンピョン飛び跳ねたり、たまに転んだり。
可愛すぎる—————
これが魔物っていうんだから信じられないわ。
大きくなったら怖くなっちゃうのかな?
—————ダメよ!
そうならないようにちゃんと教えないと!
「ほんと可愛いわね」
「たまりません!」
「可愛いです~」
私達3人はアルちゃんにメロメロだ。
こんなに可愛いんだもん、しょうがないよ、、、
「私も可愛い赤ちゃんが欲しいです~」
—————赤ちゃんか
いつか私も欲しいな、、、
「ご主人様に私も赤ちゃんが欲しいですってお願いしてみます~」
・・・・・今、危険な発言を聞いた気がしたけど、、、
レイアの方に視線を向けると、レイアも私の方を見ていた。
だぶん私と同じ事を考えてる。
「リワンちゃん、どうやったら赤ちゃんがもらえるか知ってる?」
「はい~、知ってますよ~。男の人と女の人で作るんです~」
「え~と、どうやって作るか知ってる?」
「・・・・・知らないです~。ご主人様に教えてもらいます~」
「「—————!?」」
「ご主人様は物知りさんなので、きっと知ってますよ~」
—————なんだろう?
このまま放っておくのは危ない気がする、、、
レイアも私を見て頷いている。
「レイア」
「はい」
「今日の狩りは中止よ!」
「わかりました。リワンさんに教えるんですね」
「そうよ!このままだと危険だわ!」
「私もそう思います!」
アルちゃんに教えるよりも、リワンちゃんに教える方が先ね、、、
私はレイアと一緒に、リワンちゃんにいろいろ教えてあげた。
最初はよくわかって無さそうだったけど、途中から顔を赤くして聞いていた。
教えてる私とレイアも恥ずかしかった。
ちょっと詳しく教えすぎたかもしれない、、、
レイアも何も言わなかったし、そんなに大きく間違った事は言ってないと思う。
—————へ、変な事言ってなかったよね?