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異世界ナラティブ  作者: SW
第四章
82/105

【幕間】食への執着


【09】話頃のお話です。



今日もリワンさんと一緒に狩りに来ています。

もちろんお金の為です。

と言うよりも、アイテムボックスの為です。

私以外の3人はみんなアイテムボックスを持っています。


・・・・・私だけなんです。

魔物を倒した後で、コソコソと魔石やアイテムを拾っているのは、、、、

—————惨めです


次こそはアイテムボックスを買ってみせましょう!

綺麗な服やアクセサリー、美味しそうな食べ物、よく飛びそうな弓、、、

そんな誘惑には決して屈しません!


待っていなさい、アイテムボックス!

今度こそあなたを私の物にして見せます!




リワンさんと川で昼食を食べながらお話をしました。


「レイアお姉さん、この前のオムレツはとても美味しかったですね~」

「ええ、私も驚きました」

「卵の上に私の名前が書いてありました~」

「あれは可愛かったですね」


初めて食べたオムレツという食べ物はとても美味しかったです。

マヨネーズもとても野菜に合います。


まだ若いのに、あの2人はいろんな事を知っています。

特に食に関しての知識は、私の及ぶところではありません。

みんなと一緒に行動するようになってからは驚きの連続です。





「こんなの食べてると本当にご飯が欲しくなるわね」

「確かに、、、」


夕食を食べながら2人が話をしていました。

ご飯とはどういう物なのでしょうか?

2人は白くて小さな粒だと言っています。

1つだけ心当たりがありますが、食にうるさそうなこの2人が欲しがるような物ではありません。

パンの方がずっと美味しいです。


「・・・・・白くて小さい粒ですか?」

「レイア、見た事あるの?」


絶対に違うと思ったのですが、一応2人に絵を描いて見せました。

少し欠けた細長い円。

確かこんな感じだったと思います。


—————あれ?

2人の目が大きくなった気が、、、


もの凄い勢いで私にこの食べ物の情報を聞いてきました。

落ち着いて下さい!

そんなに近づかなくても、知ってる事はお話ししますから、、、

わ、私に怒らないでください、、、

横でリワンさんが怯えていますよ。


私の話を聞いて、近いうちにエルフの森に行くと言い出しました。

2人は固く握手をしながら、不気味に笑っています。


悪い顔です、、、

今日の夢に出て来そうです、、、




2人をそっとしておいて、私はリワンさんと小声でお話ししました。

やはりリワンさんもさっきは怖かったみたいです。


「でもお米という物を使ったお料理は楽しみです~」


ええ、その通りです!

私も凄く楽しみになりました!

2人の作る料理に間違いはありません!


・・・・・でも少し不安もあります。


もし2人の言っているお米が、私の知っているライスとは違っていたら、、、


—————こ、怖いです!


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