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異世界ナラティブ  作者: SW
第四章
65/105

【11】ハーレムは問題無しと、、、


今日はフォルミナさんに依頼されたクエストに行く為、少し早く起きた。

レイアと馬で行く予定だったが、ヒトミとリワンが付いて来たので馬車で行く事にした。


「フォルミナさん、おはようございます」

「おはようございます、今日もよろしくお願いします」

「すいません、人数が多くなってしまったので今日は馬車で行きませんか?」

「ええ、それは構いませんが、、、」


フォルミナさんは馬車の中を覗き込んで困惑している。


「・・・・・え~と、みんな奥様ですか?」

「ち、違います。ただの同居人です」

「では、昨日のエルフさんが奥様なのですね」

「そ、それも違います」


話が聞こえたのか、馬車の中が少しざわついている。


「と、とにかく行きましょう」


フォルミナさんが馬車に乗ったのを確認して出発した。

4人はすぐに打ち解けたみたいで、後ろから楽しそうな話し声が聞こえてくる。




目的地にはすぐ到着した。

最初はフォルミナさんが採取しているのを見学してコツを教えてもらい、その後で俺とレイア、ヒトミとリワンに分かれて採取を手伝った。


今日は人数が多いので、魔物避けの薬草は使わない。

たまに襲って来る魔物は、ヒトミとレイアが魔法で瞬殺している。


「やはり私達は奥さんに見えるのでしょうか?」

「ど、どうだろうな?」

「確かギルド長もそんな事を言ってましたよね?」

「だ、だったかな?」


レイアは何か考え込んでいる。


「え~と、奥さんがたくさんいるのはやっぱり変なのか?」

「いいえ、別に珍しくありません」


・・・・・なるほど

ハーレムは問題無しと、、、


「いっその事、誰かが奥さんになれば夜遊びも無くなるのでは、、、」


レイアの呟きは聞こえない振りをして、俺は黙々と採取を続けた。




ここでの採取が終わってから、次の採取場所に移動して昼食を取る事にした。


「サンドイッチか?」

「ええ、昨日みんなで作ったのよ」

「パンに食材を挟んでいるみたいですね」

「そうです~」


卵・野菜・照り焼きチキン・ポテトサラダといった定番のサンドイッチが大量に作られていた。


「こ、これは!?」

「それは照り焼きチキンです~」

「こ、こっちも美味しい!」

「そっちはポテトサラダです~」

「どれも初めて食べましたが、とても美味しいですね!」


フォルミナさんは初めて食べるサンドイッチに感動している。


「みなさん、お料理がとてもお上手なんですね」

「ありがとうございます~」

「いいお嫁さんになれますよ」


3人が照れて赤くなったのを見て、フォルミナさんはクスクス笑っていた。




「ありがとうございました。そろそろ帰りましょう」

「少し早くないですか?」

「大丈夫です、みなさんが手伝ってくれたので必要以上に集まりました」

「わかりました」

「前回の分も合わせると、しばらく大丈夫そうです」


ギルドに戻り、クエスト完了の手続きを終わらせて、フォルミナさんを送って行った。


「みなさん、ご苦労様でした」

「こちらこそありがとうございました」

「またお願いしますね」


馬車から荷物を降ろして、フォルミナさんに預ける。


「フォルミナさん、聞きたい事があるんですが、、、」

「何でしょうか?」

「魔物避けの薬草の作り方ってご存知ですか?」

「ええ、知っていますよ」

「俺が作る事って出来ますか?」

「はい、大丈夫ですよ。あれは材料の薬草を取って来るのが大変なだけで、調合は簡単なんです」

「俺に教えてもらえませんか?」

「いいですよ」

「ありがとうございます」

「明日は用事があるので、明後日の朝に来てもらえますか?」

「わかりました」


フォルミナさんと別れ、夕食を食べてから家に帰った。


「魔物避けの薬草を作りたいの?」

「それもあるけど、フォルミナさんは《錬金術スキル》を持ってるんだ」

「そっちが目当てなのね」

「ああ」

「覚えられるの?」

「どうだろうな?別に覚えられなくても魔物避けの薬草の作り方がわかればいいさ」

「明日はどうすんの?」

「俺は休みだ、ゴロゴロする」

「私達はどうしよっか?」

「クエストをやりましょう!」

「レイア、気合入ってるわね、、、」

「ええ、もちろんです!」

「じゃあ、私も連れてってよ」

「手加減して下さいね」

「分かってるって」

「リワンさん、馬車をお願いします」

「わかりました~」


3人は出掛ける事にしたみたいだ。

俺は明日1日、のんびり過ごそう。


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