【幕間】リワンの決意
ご主人様がそ~っと部屋を出て行きました。
いつもの夜のお散歩です。
でも今日はいつもより帰りが遅いんです。
いつもはもっと早く帰って来るのに。
心配です~
ご主人様が帰ってきました。
ケガはしていないみたいです。
よかったです~
安心したのでご主人様に抱きつきました。
ご主人様は大丈夫だと言って、頭をポンポンしてくれました。
えへへ~
「ご主人様の服からいい匂いがします~」
「・・・・・へっ?」
「甘いお花みたいな匂いです~」
散歩から帰って来たご主人様はいい匂いでした。
これは何の匂いかな?
お花?
お菓子?
う~ん、わからない。
でもいい匂い~
何の匂いか一生懸命考えてたら、ヒトミお姉ちゃんがこっちに歩いて来ました。
ヒトミお姉ちゃんも、ご主人様の匂いを嗅いでいます。
犬さんみたいに、鼻をクンクンさせています。
どうですか~?
いい匂いでしょ~?
—————あれ?
ヒトミお姉ちゃんが怖い顔で、ご主人様を睨んでいます。
嫌いな匂いだったのかな?
ヒトミお姉ちゃんは怖い顔のまま、私を引っ張って行きました。
凄い力です~
部屋の隅っこで、ヒトミお姉ちゃんが私に教えてくれました。
「リワンちゃん、あれは女の匂いよ!」
「女の人ですか~?」
「そうよ!香水の匂いよ!」
「香水ですか~?」
「あの匂いで男を誘惑してるのよ!」
男の人はいい匂いがする女の子が好きなのかな?
「あいつは散歩って嘘をついて、外で女の子と遊んでたのよ!」
「そうなんですか~?」
「間違いないわ!しかもエッチな遊びよ!」
「エッチな遊びですか~?」
「・・・・・え~と、リワンちゃんと一緒に寝るよりも、他の女の子と遊ぶ方が好きって事よ!」
「む~!」
ご主人様は私よりも他の女の子と一緒にいる方が楽しいんですか~!?
許しません~!
「他の女の子とくっついてたから、服にその女の子の匂いがついちゃったのよ!」
「む~!!」
ご主人様は私だけのご主人様なんです~
逃がしませんよ~
私はご主人様の腕をしっかり捕まえてベッドに入りました。
「ご主人様~、もう寝ますよ~」
「お、おい!?」
「明日からは私も一緒に散歩します~」
「・・・・・・・」
「ご主人様~、聞いてますか~?」
「・・・・・・・はい」
「おやすみなさい~」
「・・・・・・・おやすみなさい」
明日からはずっとご主人様と一緒にいます。
ヒトミお姉ちゃんと一緒に香水も買いに行きます。
そして私の事を好きになってもらうんです。
もう離しません~!
◇
次の日、ご主人様は私に武器を買ってくれました。
美味しいお肉もたくさん食べていいって言ってくれました。
ヒトミお姉ちゃんにも武器を買ってあげるみたいです。
やっぱりご主人様は優しいです~
でも昨日の夜は他の女の子にも優しかったのかな?
む~、それは嫌なんです~
一生懸命ご主人様にご奉仕して、私と一緒にいる方が楽しいって教えてあげます~!
—————夜にキャラクター紹介を投稿します。