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異世界ナラティブ  作者: SW
第二章
19/105

【07】無駄だな、、、


「おはようございます~」

「あっ、リワンちゃんおはよう。よく眠れた?」

「はい~、たくさん眠れました~。私も朝ご飯の準備お手伝いします~」

「わぁ、ありがとう。じゃあお皿の準備をお願いしようかな」

「はい~」


2人は楽しそうに話をしながら朝食の準備をしている。

食べる時も話をしている時間の方が長いくらいだ。

朝食後、買ってきたお土産でお茶を飲む。


「ご主人様~、今日は何をするんですか~?」

「リワンの冒険者登録をするから一緒にギルドに行くぞ」

「リワンちゃん冒険者になるの?」

「はい~、冒険者になってご主人様のお手伝いをするんです~」

「ちょっとあんた!」

「俺は止めたんだぞ、リワンがやるって言って聞かないんだ」

「リワンちゃん、冒険者なんて危ないからやめなさい!」


ヒトミは必死に説得しているが、リワンは首をブンブン振って断っている。

無駄だな、、、

リワンは頑固だから。


「ヒトミお姉ちゃんが何を言っても無駄です~。私は冒険者になるんです~」

「ううっ、わかったわ。じゃあ私がいろいろ教えてあげる」

「わ~、ありがとうございます~」


このままリワンの事はヒトミに任せておけばいいや。

ヒトミならちゃんと教えてくれるだろう。


「リワン、そろそろギルドに行くぞ」

「わかりました~」


リワンと一緒に冒険者ギルドに向かう。

登録料を渡して冒険者登録をさせている間に、報酬のいいクエストを探す。

リワンにもアイテムボックス作ってやらないとな。

クエストの確認をしていると、登録を終わらせたリワンが戻って来た。首に白いタグをかけている。


「ここから1人でヒトミの所に帰れるか?」

「大丈夫です~、ご主人様はどこか行かれるのですか~?」

「俺はこのままクエストに行ってくる」

「私も行きます~」

「まだダメだ、リワンは帰りなさい。最初は冒険者についての説明を聞けって言われただろ?ヒトミに教えてもらいなさい。俺もヒトミに教えてもらったんだぞ」

「う~、わかりました~。帰ってヒトミお姉ちゃんに教えてもらいます~」

「昼飯はいらないって言っといてくれ。それとお金を渡しておくからヒトミと一緒にリワンの装備を買っておくんだ」

「わかりました~」


報酬の良かったクエストだけ終わらせ、後は強めの敵を倒してひたすら魔石を集める。

陽も傾いてきたしそろそろ帰るか—————

ギルドで報酬を受け取り、家に帰った。




「ただいま」

「ご主人様、おかえりなさい~」

「あんた、今までずっと魔物狩ってたの?」

「ああ」

「随分頑張るじゃない。何か欲しい物でもあるの?」

「リワンのアイテムボックスを作りたいんだ」

「ご主人様~、ありがとうございます~」

「ヒトミ、アイテムボックスっていくらぐらいで作れるんだ?」

「知らないわ、ここには売ってないもん。お財布くらいの大きさならそんなに高くないんじゃないの?」

「どこに行けば作ってもらえるんだ?」

「ある程度大きな町に行かないダメだと思う」


そのうちギルドに聞きに行こう。

しばらくここにいて、リワンがここでの生活に慣れたら行ってみるか。

美味い食べ物がある町がいい!


「そろそろ夕飯の準備をしよっか?」

「はい~、ご主人様の分は私が作ります~」


2人が作ってくれた夕飯が運ばれてきた。

俺の皿だけ山盛りなのは気のせいだろうか?

リワンが犬耳をピクピクさせながら、こっちをジッと見ている。


「うん、美味いな」

「ありがとうございます~、頑張って作りました~」


俺の方をニコニコ見ながらリワンも口一杯に肉を詰め込んでいる。

今日は何をしていたのか話を聞きながら楽しく食べた。

明日から町の外に行って実践らしい、魔法も教えてもらうそうだ。


「私は回復魔法を教えてもらいます~」

「ああ、頑張れよ」

「ご主人様がケガをしたら私が治してあげます~」


2人はまだ話をしていたが、俺は先に寝よう。

今日は疲れた。


—————おやすみなさい

布団を敷いて潜り込むとすぐに夢の世界へ旅立って行った、、、


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