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異世界ナラティブ  作者: SW
第二章
18/105

【SS】リワン


———もう少し寝たいです~


こんなに暖かく幸せに眠れるのは久しぶり~

なのに意地悪な誰かが私の体を揺すって起こそうとしてる。


怒られるのは嫌なので、頑張って目を開けました。

閉じそうになる(まぶた)を両手でゴシゴシこすって周りを見てみました。


「—————キャッ!」


知らない男の子が横に座ってる!

驚いて少し逃げてしまいました。


男の子は優しい眼で、ゆっくり話しかけてきます。


男の子と少し話をしました。

優しい人でした。私の体を心配してくれました。




男の子に言われて昨日の事を思い出したんです。


とても大きな鳥さんがお馬さんを捕まえて飛んで行きました。

凄く怖くて声も出ませんでした。

その後、大きな音がして、、、、、

そこからは何も覚えてないんです。


頑張って思い出そうとしていたら、男の子が暖かいスープと柔らかいパンをくれました。

最初はお行儀よく静かに食べてたんだけど、美味しくてゆっくり食べるのは我慢できなかったんです。


あっという間に食べ終わって空になっちゃったお皿を、男の子が持って行きました。

こっそり舐めようとしてたのは秘密なんです~


残念な気持ちになっていると、男の子がお代わりをくれました。

嬉しくてすぐに手に取って口に入れました。

男の子も一緒に食べています。


ご飯を食べ終わると男の子が一緒に町に行こうと言ってくれました。


もちろん一緒に行きます~!


男の子と一緒にお馬さんに乗りました。

凄く楽しかったです~

大きな池の横を男の子と一緒に乗っています。

あの大きな池は海って言うんだよって教えてくれました。

この男の子は物知りさんです~





ご主人様が鎧の人と話をしています。

私にはご主人様がいないって聞こえてきます。

なので思い切って男の子に私のご主人様になって下さいって言いました。


こんな優しい人を逃がしてはいけないのです~!


男の子はちょっと考えた後で、ご主人様になってくれました。


—————やった~!


とても嬉しかったのでご主人様と手を繋いで歩きました。




「それじゃあリワンを奴隷から解放するよ」


お部屋に入るとご主人様は私にヒドイ事を言ってきました。

あんなに優しかったのに~

もちろんお断りしました。


ご主人様は困った顔をしてたけど、捨てられるのは嫌なんです。

するとご主人様は私の好きな事をしてもいいよって言ってくれました。

私を捨てるのは諦めたみたいです~


私のしたい事は決まっています。

ご主人様のお役に立って、ずっと一緒にいたいんです。

大きな声でご主人様に答えました。


「お兄さんの奴隷になりたいです~」


ご主人様はまた困った顔をしています。

好きになってもらえるように頑張ろうって思いました。




ご主人様が眠ってしまいました。

眠る前にお菓子をくれました。お腹が空いたら食べてもいいって言ってました。

さっきは私を捨てるって言ってたけど、やっぱりご主人様は優しいです。

眠ってるご主人様を起こさないように静かにちょっとだけお菓子を食べました。


「ふぁ~」


お菓子を食べると眠くなってきました。


もう1つベッドがあったけど、1人で寝るのは怖いんです。

それにくっついて寝ると、とても暖かいんです。

寝ているご主人様にゆっくり近づいて、腕に抱き付きました。


—————暖かくて幸せです~




私は今、服を着て歩いています。

とっても可愛い服です。ご主人様がいっぱい買ってくれたんです。

歩くと服がフワフワ動きます。

その服を着て、ご主人様とお店に入りました。


私は今、お肉を食べています。

凄く大きなお肉です。ご主人様がくれたんです。

食べるとジュワーっと美味しい汁が出てきます。

いっぱい食べて、ご主人様と一緒に手を繋いで帰りました。




ご主人様と一緒にお家に帰る事になりました。

またご主人様とお馬さんに乗っています。


テントの中で寝る時はご主人様と一緒に寝れませんでした。

狭いからダメって言われました。

袋に入らなきゃ一緒に寝れるのに、、、


—————ちょっと寂しいです~


寝る時以外はご主人様にくっついていました。

たくさんお話もしました。

凄く楽しかったです。





ご主人様の家に着きました。

ちょっとドキドキします。

家の中にはご主人様と同じ黒い髪の綺麗な女の子がいました。

ご主人様の奥さんかな~?


—————違いました~


女の子は剣を持ってご主人様をイジメています。

最初は私の頭を優しく撫でてくれていたのに、本当は怖い人だったみたいです。

このままではご主人様がケガをしてしまいます。


「ダメ~!ご主人様をいじめないで~!」


勇気を出して大きな声で言いました。


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