表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ナラティブ  作者: SW
第二章
13/105

【02】異世界万歳!


今日はこのまま宿でゆっくり休む事にする。

夜の街に遊びに行くのは明日でも構わない、急いでいる訳でもないし。

部屋に戻って、体を拭いて寝る準備をする。この世界に来て初めてベッドで寝た。


明日は町を見て回ろう、観光に行きたい。先に土産も買っておこう、忘れたらヒトミに何を言われるかわかったもんじゃない。夜の店がある場所も確認しないといけない。

明日は思い切り遊ぶぞ!





—————清々(すがすが)しい朝だ


久しぶりにベッドで寝る事が出来て、旅の疲れもすっかり取れたみたいだ。

今日は町を見て回る予定だ。


宿を出て町の中心に向かって歩いて行く。

途中でギルドがあったので少し覗いてみる、ヴァルアよりも人が多い。

軽く中を見渡してギルドを出る、クエストの確認は明日でもいいだろう。


少し先に武器が飾られている店が見えたので入ってみる。そろそろ装備を更新してもいいかもしれない、せっかくここまで来たんだからルザーラで買っておこう。

大きな店だ、奥の方には防具も一緒に売られていた。


「すいません、この装備よりもいい物ってどれになりますか?」

「おっ、いらっしゃい。どれどれ———青銅の剣、それに革と虫の殻で作られた鎧か。剣はこの辺りの物なら青銅の剣よりいい性能だ。鎧はこっちだな、ついてきな」

「ありがとうございます」


防具が並べられている場所に案内してもらう。鎧やローブ、マントなどが並べられている。


「今までと同じで鎧にするか、、、でも服をヒラヒラさせながら魔法を撃つのもやってみたいしなぁ」


ブツブツと独り言を言いながら鎧とローブが置いてある棚を往復する。


「両方買おう!」


革と薄く伸ばした鉄で作られている防具一式と、丈夫そうな布で作られた黒いローブを手に取る。

武器の棚からは鉄の剣を取り出してお金を払い、店の外に出て全部アイテムボックスに入れておく。

今まで使っていた装備は売らずに取っておいた。


その後も大通りを歩いて買い物をする。お土産も先に買っておいた。海産物の詰め合わせとお菓子だ。甘い物を買っていかないと文句を言いそうだからな。部屋に飾れるような小物も買っておいた。

昼食を食べたり、買い食いしたりしながらブラブラ歩く。


陽が傾き始めている。かなり町を見て回れた。ずっと歩いてたから疲れてたし、そろそろ帰ろう。

帰りは大通りから少し外れた道を通って帰る。もちろん夜のお店を探す為だ、大通りには無かった。


裏通りを歩いていると、目的のそれっぽい店が数件見えてきた。

店の前を数人の男達がウロウロしている。

どこの世界でも男のやる事は同じらしい。場所は覚えた、夕食後に探索に来よう。


下見を終え、チラチラ町を眺めながら宿に戻ろうと歩いて行くと店の中に手足を縄で縛られている人達が見えた。

—————奴隷か

店内が薄暗い為よく見えないが、人だけじゃなく動物の耳がついた獣人らしき姿も見える。

いるんじゃないかとは思ってたけど、奴隷や獣人って本当にいるんだな。

初めて獣人を見たが、暗くてよく見えない。いつか町中でも見れるだろう。

こっちでは普通なのかもしれないけど、やっぱり奴隷には抵抗がある。




宿に帰り、体をいつも以上に綺麗に洗って夜の街に繰り出す。もちろん店の情報をネットで調べる事など出来ない。元の世界で培った経験と勘を頼りに1つの店を選び突撃した。


—————しばらくして


激しい肉弾戦を終え、ホクホク顔で店を後にする。

今日の俺は冴えまくっている!

エロいスキルは手に入らなかったが、素晴らしい時間を過ごす事が出来た。

過去に払った高い授業料は無駄ではなかった!

異世界万歳!


心も体も満足していたのか部屋に戻るなりベッドに倒れ込み、深い眠りへと落ちて行った———


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ