表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 43話 おにぎり

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。






池図女学院部室棟、あーかい部部室。




「うへぇ……。」




白ちゃんは1人、机にの垂れていた。




「……………………、何してるんだ?」




後から入って来たひいろが白ちゃんの頭頂部に声をかけた。




「購買……おやす……聞いてない……。」


「あー……。」




今日はたまたま購買が臨時休業していた。




「まさかお昼食べてないのか?」


「食べたけど……食べたけどぉ〜……!」




白ちゃんは駄々をこねる子供のように机の下で足をバタバタさせた。




「売れ残りの買い占めができなくて不満……と。」


「そう!!そうなの


「知らん。」


「えぇぇぇ〜……。」


「大人なら自分の財布でどうとでもなるだろう。」


「やだ。高い。」


「知らん。払え。」


「やだやだやだやだお腹空いた〜〜!」




「何してるんですか……。」




あさぎ入室。




「今日は購買が休みだっただろ?」


「…………なるほど。」


「『なるほど』って何よ!?」


「てっきり『売れ残りの購買パンを買い占められなくてお腹を空かせている』と思ったんですけど……。」


「大正解だ。」


「うるさいわねぇ……!」


「……違うなら仕方ないですね。ひいろ、おにぎり持って来たけど2人で食べる?」


「ぜひ頂くよ。」


「あ〜!?ずるいずるい私にも


「白ちゃんは売れ残りの購買パンを買い占められなくてお腹空かせて駄々こねるような大食漢じゃないんだろう?」


「う"……!?」


「お腹空いてないなら無理にとは……。」




あさぎはいそいそとおにぎり入りのタッパーを取り出した。




「はい、ひいろ。」


「ありがとう。」


「「いただ


「売れ残りの購買パンを買い占められなくてお腹空かせて駄々こねるような大食漢でいいのでその握り飯を恵んでくださいッッ!!!」




白ちゃんは一片の迷いもなく、机に両手のひらをピッタリとつけ、額を擦り付けた。




「「えぇぇ……。」」


「まああげますけど……。」


「やった♪」




白ちゃんははちきれんばかりの笑顔でおにぎりを受け取ると、誰からともなく3人はおにぎりを頬張った。




「……美味いな

「何これうっっっま!!??」




白ちゃんは炊き立ての白米のようにツヤツヤと瞳を輝かせて、ほっぺいっぱいにおにぎりを頬張り咀嚼した。




「いくらお腹空いてるからって、がっつきすぎじゃないか?」


「ん……、別に良いの!立食パーティーじゃないんだし。」


「やっぱり良い食べっぷりですね。」


「『やっぱり』って何よ……!?///」


「日頃の行いじゃないか?」


「う"……!?」


「……といいつつ食べ進めるんだな。」


「作った側としては嬉しいんだけどね。」


「ほーら!食事くらい魂で喜んでナンボなのよ。」


「た、魂……。」


「魂といえば、ひいろも白ちゃん先生も、他人が握ったおにぎりだけど平気なんですね。」


「おにぎり握るときって『愛情込めて』〜、とか言うわね。」


「そこに繋がるのか……。あさぎはダメなのか?」


「ダメじゃないけど、たまに聞くじゃん。潔癖症の人とか。」


「潔癖すぎるのも考えものだけどね。……ほら、赤ちゃんだって親から貰う食べ物の雑菌で免疫強くなるじゃない?」


「講義は別でやってください。」


「え〜〜、


「もうおにぎりあげませんよ。」


「なら我慢するっ!」


「これが大の大人の姿か……。」


「うるさいわね!?///っていうかひいろちゃんがありがたがらなすぎなのよ……!」


「そうか?ありがたいけどおにぎりだぞ……?」


「ひいろは教頭先生のご飯食べ慣れてるもんね。」


「あ〜、そういうことか。」


「なら仕方ないわね……。」


「白ちゃん先生?」


「白ちゃんっておばさんの作るご飯食べた事あるのか?」


「あ…………いや、なんでもないわ。ひいろちゃんが太鼓判押すならよっぽど美味しいんでしょ!?って……。」


「「確かに美味しい(です)けど。」」


「……白ちゃん先生、自分で作ろうとかしないんですか?」


「自分で作っておけば購買の営業日に左右されないしな。」


「そんなことしたらお昼代で給料消し飛ぶわよ……。」


「世知辛いな……。」


「うっせ。」








あーかい部!(4)




あさぎ:投稿完了


白ちゃん:お疲れ様

白ちゃん:おにぎりなら毎日持って来てくれてもいいからね♪


ひいろ:現金だなあ


あさぎ:いくらなら出せますか?


きはだ:もっと現金なヤツいて草ァ!


白ちゃん:そこは……ほら、ね?


あさぎ:おにぎり持って来て白ちゃん先生の目の前で食べるだけならタダでいいですよ


白ちゃん:そんな殺生な!?


ひいろ:卑しさここに極まれり……だな


きはだ:そこはせめておかず交換……とかさぁ


白ちゃん:世知辛い……


ひいろ:ところできはだは今日何してたんだ?


きはだ:人と会ってたよぉ


あさぎ:あっさり話すんだ


きはだ:隠しても詮索されるからねぇ


白ちゃん:もしかして……これ?


きはだ:活字じゃわかんないよぉ


ひいろ:なんなんだろうな、『これ』って


あさぎ:わからないなあ……


白ちゃん:ああもう!『これ』っつったら恋人でしょうよ!?

白ちゃん:今どきの子って、小指立てて煽ったりしないの?


あさぎ:そこには哀しい時の隔たりが


きはだ:全米が泣いた


白ちゃん:泣くな全米


ひいろ:どっちかというとお米の塊に泣いてたのは白ちゃんの方だな


白ちゃん:泣いてないもん


あさぎ:そうだよひいろ、鳴いてたのは白ちゃん先生のお腹なんだから


白ちゃん:字が違うとか言う話じゃないのよ


きはだ:白ちゃん泣くほど嬉しかったのぉ?


白ちゃん:大袈裟よ

白ちゃん:空きっ腹に炭水化物は全人類の幸福ってだけ


きはだ:そっかぁ


ひいろ:さすが生活力ゼロ


あさぎ:大人なんだから自分のお腹はちゃんと自分でお世話してくださいね?


きはだ:最後までちゃんと面倒みるんだよぉ?


白ちゃん:お腹ってペットか何かなの……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ