2
わたしの実家。
お父さんが頑張って建てた家。
お母さんを大好きなお父さん。
困り顔で持て余すお母さん。
おばあさん。
そこに、はるちゃんとわたし。
お腹の子供と黒猫ちゃん。
わたしが出て行ってから寂しかった家は、賑やかになった。
はるちゃん気を遣って大変かもしれないから、わたしが味方で居てあげなきゃ。
たったの4年ぶりだけど、すごく久しぶりな気がするなあ。
ここで色々あった。
毎日暗かった日々。
わくわく待ち焦がれた日々。
そして、はるちゃんと家族になって、帰って来たんだ。
はるちゃんとふたりきりの暮らしは楽しかった。
自由だったよ。
わたしとはるちゃんが良ければ、それで良かったんだ。
今は安心。
お母さんが側に居て。
はるちゃんも居て。
これからわたしは大仕事。
だから、安心が必要だった。
それからずっと、わたし安心中毒だったかも。
それは、今もそうかな。
だって、安心はいつでも足りなくなっちゃったから。
女は家族を守らなきゃいけないんだ。
それでもはるちゃんはずっとはるちゃんのまんま。
それで、良い筈だった。
わたしは家に、閉じこもっちゃったけれど。




