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staying out for the summer  作者: 双葉紫明
どこへも帰らない
40/52

 僕は満足していた。

 こんなにかわいい彼女と寝食を共にする。

 バンドにも加入してもらって、仕事以外はいつも一緒。

 近所のスーパー銭湯に歩いて行って、酒のんで。

 休みが合った日は、少し遠くの日帰り温泉巡り。

 帰って来たその足でスタジオへ。

 終わったらメンバーを部屋に上げて、酒のんで。

 あきが作った油揚げ焼いたやつ。

 今も、いちばん美味しかった料理。

 仕事の日は少し遅い時間にマルエツで買い物。

 良くスルメイカ買った。

 本当に、あきが来る前とはガラっと世界が変わった。

 だから僕には彼女が見えなくなっていたのかもしれない。

「優しくない」

 と言われた。

 そんなつもりはなかった。

 今思えば、手紙そのままの言葉を期待してたんだろう。

 言えなかった。

 態度でわかるだろ?とか思っちゃった。

 あきが押入れにレディコミを隠しているのを見つけてしまった。

 読んだ。

 セックスの時、「わたしだって、イキたいんだよ!」と怒られた。

 そんな事が、後々まで響いた。

 最初のすれ違い。

 その時僕は、彼女が過去の男と僕を比べて、物足りないんだろう。

 そう思った。

 そしてそれは、僕がずっと引きずってきた気持ちと見事に一致してしまった。

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