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はるちゃん、思ってたより優しくないんだ。
ショーゲキ的なくらい。
あの、文字、言葉。
それは、なくなっちゃった。
あれ?って思ったよ。
お出掛けした時は、いちゃいちゃして店員さんに怒られちゃったり。
けど、ふたりのおうち。
もっと、ずっと、むしろそこがいちゃつきどこでしょ?
生活。
その中で。
あ、そうか。
あの夏も、非日常だった。
で、こないだまでのわたしたちも。
わたし、その非日常を日常にする為に来たんだ。
でも、はるちゃんの日常。
わたしに対する愛情は、形にされなくなってた。
わたし、はるちゃんのバンドにキーボードで加入した。
特にバンドメンバーの前で、突き放された。
何度か喧嘩した。
それでも、今までの男の人たちよりはだいぶマシなんだけど。
わたしたち、そんなんで良いの?
ねえ、はるちゃん。
となりでグースカ寝てるその寝顔。
ああ、でも、やっぱりかわいいな。
きっと照れてるんだ。
違いない。
も少し我慢してみよう。
わたしが求め過ぎてたんだろうから。




