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staying out for the summer  作者: 双葉紫明
there she goes again
38/52

 来たわよ、はるちゃん。

 最低限の荷物を車に詰め込んで。

 仕事も、友達も、元旦那も、ぜんぶきれいさっぱり。

 わたし、はるちゃんだけと生きてくんだ。

 あの夏、わたしたち夕方にはお家に帰らなきゃならなかった。

 わたしたちまだ子供だったから。

 でも、もううちには帰らない。

 帰るうちは、ふたりのもの。

 あの夏が、ずーっと続くんだ。

 ふたりずっとお外に居て、熱風を感じて、汗かいて、脱いで、抱きしめ合う。

 そのうちにかわいい子供たち。

 わたしたち、永遠の夏を外で過ごすんだ。

 薄暗いお部屋に電気を灯すんじゃなくてさ。

 おひさま浴びて。

 ふたりで居たら、何にも怖くない。

 何でも出来るし、何にでもなれるんだ。

 ね、はるちゃん?

 はるちゃんの実家にしばらく厄介になって、お部屋探し。

 あの、ふたりの場所は今どうなってるかな?

 あそこに行ったら、はるちゃん思い出すかな?

 案外その近くに、不気味な深緑の壁した安アパートを見つけて、わたしたち引っ越したんだ。

 夢に見た生活が始まる。

 足りない家具や家電を探しにリサイクルショップ廻るのも、近所のスーパー銭湯行くのも、マルエツでお買い物するのも、ぜんぶはるちゃんと一緒だ。

 いちいち手を繋いで。

 ああ、生きてて、この世界が続いてて良かった!

 でもね、

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