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光陰矢の如し。
いっつも夏休みに思い浮かんだ言葉。
特にあの夏。
矢、どころか、鉄砲の弾みたいに過ぎちゃって、なくなっちゃったかと思ってた、あの夢みたいな夏。
やり直せるんだ!
現実の世界で。
あれも確かに現実だったんだろう。
けど、半分夢。
わたしにとっては忘れられない、でも忘れなきゃ、忘れようとしていた夢。
はるちゃんはどういうわけか忘れちゃったみたいけど、きっとわたしより辛い思いしたんだと思う。
心のきれいなひとだから、いっぱいいっぱい傷ついたんだ、きっと。
わたしだって、辛い事あった。
わたし不幸かも、って思った。
でもそんなの終わりだ。
やっとハッピー。
で、ずっと、ハッピーなんだ。
うれしいな、ルンルンしちゃう。
おっと、その為に色々片付けなきゃ。
お手紙で毎日、今日はあれした、これしたって報告。
はるちゃんも毎日、はやく逢いたい。ずっと一緒に居たい。あいしてる。
くうー。
ついニヤけて、同僚やらお母さんに「楽しそうだね」って笑われるやら、呆れられるやら。
みんなあきにあきレなさい。
なんてね。
毎日が速いよ。
心はもう、はるちゃんと一緒に居るんだ。
ね?はるちゃん。
あの夏を取り戻して、ずっとその中で生きるんだ。
ふたり、ありのまま。
わたしたち、最初からわたしたちだけ。
余計な人生は、これからのふたりの幸せを盛り上げる余興に過ぎなかった。
はるちゃんも同じ気持ちだと良いな。




