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気が狂いそうだった。
確かめたい。
狂おしい恋。
ずっとあきのこと考えてる。
あのひんやり冷たい身体。
白くて柔らかい、彼女だけのお乳。
それが僕のもの。
嘘だ。
そんな都合良い話があるわけない。
お金だって振り込んでくれた。
だけど、あとでたんまり取られるに違いない。
親父も最初の借金は人妻の美人局だったって聞いた。
きっと柄の悪い別居中の旦那が出てきて。
無理をした。
金ならない。
全然ない。
東京まで。
行けるのか?
帰ってこれるのか?
それでもあきの「楽しみー!」って無邪気な電話の声。
騙されてたってかまうもんか。
埼玉。
あきのFMが入る場所に、時間。
あきはコスメの解説しながら、「コントロールカラー」を何度も噛んだ。
確信したんだ。
この恋は、本物だって。




