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staying out for the summer  作者: 双葉紫明
いちゃつくふたり
29/52

 あきと過ごした数日は夢の様だった。

 こんな落ちぶれて、ネットの世界にしか居場所がない僕。

 劣等感は猜疑心を生む。


 騙されてんじゃないか?


 どう考えても都合良すぎた。

 こんなにかわいい女が、僕を好きだと言う。

 ああ、忘れたのか?

 今まで何人の女がおまえを都合良く好きだと言って、すっかり夢中にさせた頃くるりと背を向け去ったのか。

 何度取り残されたか。

 言葉を信じるな。

 笑顔を、信じるな。

 そんな嫌な予感は、後々必ず現実になるんだ。

 甘い甘い、希望に満ちた安寧みたいなものは、それが大きいほどに辛く苦しい深い絶望を連れてくる。

 このコが最後だ。

 この恋に破れた時死のう。

 十分舞い上がった。

 だけど、彼女の笑顔は、どうしたら良いんだ?

 どうして消すんだ?

 とっくにもう、生き延びてしまっていた。

 僕らはネットカフェへ行った。

 僕の携帯はもう使えなかったから、一緒にパソコンでサイト覗こうと。

 会員制。

 僕は色んな事情で会員証を作れなかったから、あきに会員になってもらう。

 そこでやはり、いくつかの嘘が発覚した。

 ひとつは一般的に重大な事かもしれなかったけど、あきのついていた小さなふたつの嘘は、僕をホッとさせた。

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