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あきと過ごした数日は夢の様だった。
こんな落ちぶれて、ネットの世界にしか居場所がない僕。
劣等感は猜疑心を生む。
騙されてんじゃないか?
どう考えても都合良すぎた。
こんなにかわいい女が、僕を好きだと言う。
ああ、忘れたのか?
今まで何人の女がおまえを都合良く好きだと言って、すっかり夢中にさせた頃くるりと背を向け去ったのか。
何度取り残されたか。
言葉を信じるな。
笑顔を、信じるな。
そんな嫌な予感は、後々必ず現実になるんだ。
甘い甘い、希望に満ちた安寧みたいなものは、それが大きいほどに辛く苦しい深い絶望を連れてくる。
このコが最後だ。
この恋に破れた時死のう。
十分舞い上がった。
だけど、彼女の笑顔は、どうしたら良いんだ?
どうして消すんだ?
とっくにもう、生き延びてしまっていた。
僕らはネットカフェへ行った。
僕の携帯はもう使えなかったから、一緒にパソコンでサイト覗こうと。
会員制。
僕は色んな事情で会員証を作れなかったから、あきに会員になってもらう。
そこでやはり、いくつかの嘘が発覚した。
ひとつは一般的に重大な事かもしれなかったけど、あきのついていた小さなふたつの嘘は、僕をホッとさせた。




