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staying out for the summer  作者: 双葉紫明
幸せな僕ら
23/52

 当時の僕には音楽しかなかった。

 だから、田舎に帰って新たにバンドが組めるように。

 そんな動機でいくつかのサイトに登録した。

 純粋なメンバー募集サイト。

 出会系まがいのもの。

 そしてなんとなく、キャリアの通信会社のおすすめみたいなコミュニケーションサイト。

 幸いな事にその努力は実り、故郷でのバンド活動の目処は割とすぐに立った。

 本当に、ついでに登録した様なコミュニケーションサイトはメンバー募集には役立たなかったけど、その後の僕の人生を大きく変えた。

 そこで彼女と出会ったから。

 そのサイトは掲示板と自分のルームという構成で、掲示板で告知、ルームでのチャットが推奨されていたが、みんな掲示板に誰かがスレを立てるとそこに集まってチャットしていた。

 馴染めない僕は、とりあえずルームに過去に観たライブ評や音楽評論を書いていたが、いくつか小説まがいのものも書いた。

 僕は大好きなteeage fanclubの初代ドラマーの名を借りて「ぶれんだん」と名乗った。

 掲示板にスレ立てしてみると、案外人が集まって来る。

 その中に、彼女が居た。

「こにゃん」と名乗る彼女は、彼女のルームで「猫になりたい」とつぶやいていた。

「世界が滅んでしまえば良い」とも。

 そして、僕のルームの「猫」という、僕が初めて書いた小説みたいなものを気に入ってくれたみたいだった。

 僕らはたくさんチャットして、画像も交換して、都合の良いインターネットロマンスに溺れて行った。

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