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まさか、そんな。
わたしの薄暗い結婚生活は、ある出来事で真っ暗闇になっちゃったの。
赤ちゃん出来たんだ。
喜んでもらえるとばかり思った。
わたしもおかあさんになれば、諦めつくっていうか、後に引けないんだから余計頑張るしかなくなる。
子供はその理由になるし、一緒に育てるうちに旦那さんも好きになれるかも。
そんな風に思ったんだ。
想像もしなかった。
結婚して、赤ちゃん出来て、それを旦那さんに「堕ろせ」と言われるなんて。
お金がないから育てる自信がない。
違うよ、この人、わたしの愛情がもっと自分以外に向けられるのが嫌なんだ。
わたし、産みたいって言った。
泣いたよ。
だけど、ダメだった。
痛み、悲しみ。
このひと、優しくなかった。
そんな絶望。
お別れしたいな。
はるちゃん、どうしてるかな?
またわたし、汚れちゃった。
あの夏のわたしはもうどこにも居ない。
具合が落ち着いて、それでもしばらく誰にも言えなかった。
離婚したいって。
両親にあれだけお金出してもらっちゃったから。
わたし、結婚してからもずっと働いてて、旦那はその収入もあてにしてたんだと思う。
相変わらずお金なかったから。




