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 午後六時に五分ほど遅れたころ、中央のYデッキに金朗の姿はあった。トランペットを吹く銅像の前で、彼がしばらくたむろしていると、そこに互田(たがいだ)が遅れてやって来た。今晩、飲みに行くことになっていたのだ。同じ職場内のハードオフで働く店員で、工作の好きな男だ。模型やプラモデルが好きな点も金朗と話題がよく合い、どういうわけか、今回はゲーセンでガンダムのアーケードゲームをやろうということになっていた。

 駅前を少し歩いたところに、ゲームセンターの「シルクハット」はある。Yデッキを下りて、少し歩けば「ゲームセンター01」もあるが、今日はそちらに行く気はなかった。店に入ると夜だというのに、店内は活気に満ちている。どうも今日は何かの祝祭日らしく、道行く人、皆が浮かれている。町を歩けば、活気に満ちていた。

 店に入ってすぐのところにはクレーンゲームが並ぶ。最初に目につくのはほぼクレーンゲームと商品を台から落とすゲームだ。クレーンゲームのコーナーで金朗は景品を落とそうとする子供とその親を見かけ、店員にクレームを言っている女子高生の姿を認めた。おじいちゃんが店の中をぶらついている。令和だというのに、ここは在りし日の平成そのままだ。そこを過ぎると、暗い一角に出る。そこには筐体のゲーム機が並び、金朗と互田はそのうちの一つの椅子に腰かけると、硬貨を用意して一枚ずつ中に投入した。

 ドゥウルン!


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