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第18話 出立

 夕食は私が決めると譲らないジョセが中々お店を決められないものだから、気付けばマリエルの村を何周もしてしまった。

 結局私の助言で、香辛料をふんだんに使った郷土料理のお店に行くことになった。


 思ったより辛口で二人でヒーヒー言いながらも、残すのは失礼だと思い二人でなんとか完食した。

 最高の夕食とはならなかったが、良い思い出にはなったような気がした。

 それから私達は村長から借りたテントに戻ってきた。


 もう時刻は夜10時なるというの未だに子供達はリップと戯れていた。


 「お姉ちゃん達おかりなさい」


 「あなた達まだリップといたの?駄目じゃないお家に帰らなきゃ」

 私は家族が心配してないか不安になった。


 「だってリップが甘て返してくれないんだもん。ねっリップ」

 一人の男の子言ったが、リップは顔を散々弄くり回されて嫌そうな顔をしていた。

 

 すると我慢の限界だったジョセが子供達の前に立った。

 「ガキんちょ共、今何時だと思ってるんだよ」

 ジョセがどすの利いた声でいうと、たちまち子供達の笑顔は消え、背筋がピンっとして萎縮してしまった。


 「お母さん達が心配するから、ほら戻りなさい」

 私はジョセが爆発する前にテントの入口をめくり子供達を早々に家に帰した。


 「アサは子供に甘いね、時にはガツンと言ってあげなきゃ駄目だよ。明日起きてリップの周りに子供がいたら、あたしは怒るからね」 

 ジョセは腕組みをし鼻息荒く怒り心頭である。


 「そうね、その時はお願いジョセ」


 「私はいつも嫌われ役さ」


 「ジョセ拗ねないで。明日朝一でここをたとう」


 「サリサを説得しにいくのか?」


 「ええ、レムルの人達のことダムのこと、全部話せばきっとアーロイも分かってくれるはず。それにカイトのこともあるし」


 「そうだな、アサの決めたことだ。私も最後まで付き合うぜ」


 「ありがとうジョセ、でもサリサに説得するのは私一人に任せて、もしみんな捕まってしまったらそこで希望は潰えてしまうから。もしそうなったらアーロイの留守にジュエルさんを説得してサリサの村の人を逃してあげて」


 「わかった。リップお前も明日任せたぜ」

 ジョセがリップに視線を向けるリップは仰向けで布団もかけず鼻提灯膨らませ爆睡していた。


 「リップの奴緊張感もクソもないな」

 やれやれと頭を抱えるジョセ。


 「はははははははは」

 それが可笑しくて私達はこんな夜中の中、大声で笑い合った。


 「そろそろ寝ましょ、明日は早いわよジョセ」


 「そうだな。おやすみアサ」

 私達はマリエルを何周もしたせいかはたまた辛いものを食べすぎたせいか、疲労からすぐに眠りについた。



 そして翌日6時に起き、眠い目を擦りながら支度をし。テントから出るとルルノエ村長が出迎えた。


 「おはよう。君たちはもう行くのですかな?」


 「ええ、マカとサリサの争いを止めるために」


 「そうですか年老いた私には何も出来ませんが、ここであなた方の成功をお祈りしてます」


 「いいえ、そのようなことはありません。村長達に会えたからこそ解決策が見いだせたんです。ルルノエ村長この度はありがとうございました」

 私はルルノエ村長と握手を交わし、リップの背中に乗りサリサに向けて出発した。

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